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音響技術を用いたコンクリート探傷システムの開発について

2015年06月08日

 当社は、音響技術を用いたコンクリート構造物の検査装置「コンクリート音響探傷システム」を開発しました。本システムは、指向性スピーカーから検査対象物に向けて可聴音を発生させて、検査対象物の表面に生じる振動速度をレーザー振動計で観測し、独自の解析技術を用いてコンクリートの浮き・空洞等の状態を可視化します。

 社会インフラを構成するトンネルや橋梁等のコンクリート構造物の検査は、習熟した検査員による打音・目視検査が主流となっています。高所等の検査員がアクセスしづらい場所を検査する場合、検査のための足場設置や高所作業車が必要となります。本システムでは、音響技術を用いることで5m以上離れた地点から検査が可能であり、且つ検査の習熟が不要であることから、限られた人員を有効に配置して、検査を効率化することができます。また、測定結果には再現性があるため、定量的な結果を得ることができます。

 日本では高度経済成長を起点に、道路や橋梁、公共建築等、様々なインフラの整備が急速に進みました。それからおよそ50年が経過し、社会インフラの経年劣化がここ数年の間に目立ってきています。それに伴う災害や事故から住民の安全・安心を確保するため、社会インフラに内在する問題の早期発見が求められています。

 当社は、安心・安全・快適な社会「Human Smart Community by Lifenology」の実現への貢献を目指しており、東芝グループの持つ幅広い技術を結集し、電力・社会インフラ事業を積極的に強化しています。老朽インフラの検査機器事業については、「3D画像再構成・変化検出システム」や「溶接部探傷ロボット」などの開発も進めており、今後も当社独自の「検査技術」「モニタリング技術」で、高度なインフラ維持・管理を実現していきます。

 なお、当社は、本システムを今年度中に実用化することを目指しており、2015年7月22日から東京ビッグサイトで開催される「インフラ検査・維持管理展2015」において展示する予定です。

*本開発においては、桐蔭横浜大学 杉本恒美教授、佐藤工業株式会社のご協力を頂いています(2015年8月10日追記)。 

測定方法(イメージ)
 【イメージ:測定方法】

 以上