ニュースリリース

横浜市港湾局向け自立型水素エネルギー供給システム「H2One™」が運転を開始

2016年04月21日

 当社が昨年11月に横浜市港湾局の横浜港流通センター向けに受注した自立型水素エネルギー供給システム「H2One™」の納入が完了し、このたび、運転を開始しました。「H2One™」は、当社独自の水素エネルギーマネジメントシステム「H2EMS™」により、水素を活用して電力を安定的に供給できるCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システムです。

 今回運転を開始した「H2One™」は、BCP注1対策向けに展開しているもので、自治体として運転を開始した初の事例となります。災害時にライフラインが寸断された場合でも、平常時にタンクに貯めておいた水素を燃料電池で発電し、情報収集等に必要な72時間分の電力を防災センターに供給することができます。平常時には、事務所棟内の電力として利用され、電力のピークシフトおよびピークカットにも貢献します。

 当社は、東日本旅客鉄道株式会社向けにもBCP対策用の「H2One™」を受注しており、2017年春から稼働が開始される予定です。また、ハウステンボス株式会社の「変なホテル」第二期棟向けには、エネルギーインフラが十分整っていない地域においても再生可能エネルギーと水素を活用して電力を自給自足できるリゾート向けの「H2One™」を納入しており、既に運転が開始されています。

 当社は引き続き、BCP対策の他、リゾートや離島、事業所など向けに多様なニーズに対応する「H2One™」を展開し、再生可能エネルギーを水素によって最大限利活用できる次世代の水素社会の実現を目指します。

注1
事業継続計画 Business Continuity Plan の略。

 

システム外観

 

H2One

 

システムの仕様

最大発電出力:25kW
水素貯蔵量:104Nm3
供給電力量:69kWh以上