ニュースリリース

ベトナムの石炭火力発電所向けに蒸気タービンおよび発電機を受注

2016年05月26日

 当社は、ベトナム電力公社(EVN)が計画するビンタン4石炭火力発電所拡張プロジェクト向けに、蒸気タービンおよび発電機を受注しました。EVNとEPC注1契約を締結した三菱商事株式会社と韓国の斗山重工業のコンソーシアムから受注したもので、2018年1月から納入を開始します。本拡張発電所は、2019年に運転が開始される予定です。

 今回納入する機器は、高温・高圧の蒸気を使った、高効率な石炭火力発電所向けの蒸気タービンおよび発電機です。当社は、現在建設が進んでいる同発電所の1号機と2号機向けの蒸気タービンと発電機を2014年4月に受注しており、2015年12月から納入を開始しています。当社の同国における受注・納入実績と、技術力が評価され、今回の追加受注に至りました。

 ベトナムは、高い経済成長率を維持しており、それに付随する電力需要の高まりから、特に同国南部地域において、電力供給量が不足しています。同発電所の追加建設計画も、電力需要のひっ迫を解消するための施策のひとつと位置づけられています。当社はこれまで、ブンアン1石炭火力発電所、タイビン2石炭火力発電所にも蒸気タービンと発電機を納入しており、同国での電力供給の安定化に寄与しています。

 当社は今後も、高効率な発電設備をグローバルに展開することで、安定収益源である火力発電事業での受注拡大を目指し、低炭素社会の実現と安定的な電力供給の両立に貢献していきます。 

*2015年11月のOECD輸出信用作業部会にて基本合意され、OECD公開文書TAD/PG(2016)1のANNEX Ⅵとして記載されている石炭火力の公的金融支援の条件に照らすと、本石炭火力発電所の技術は超々臨界圧に区分されます。(2017年1月27日追記)

注1
EPC(Engineering Procurement and Construction):設計(Engineering)、調達(Procurement)、据付工事(Construction)の略

 

受注概要

プロジェクト名 ビンタン4石炭火力発電所拡張プロジェクト
所在地 ベトナム ビンドゥアン省 ビンタン地区
受注設備  600MW石炭火力発電所向け蒸気タービンおよび発電機