ニュースリリース

糖尿病などの生活習慣病リスクを予測するAIを共同開発

ー100万人の健診データから解析ー
2018年10月19日

SOMPOホールディングス株式会社
SOMPOヘルスサポート株式会社
株式会社東芝
東芝デジタルソリューションズ株式会社

SOMPOホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区、グループCEO代表取締役社長:櫻田 謙悟)、SOMPOヘルスサポート株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:角 秀洋)と株式会社東芝(本社:東京都港区、代表執行役社長:綱川 智)、東芝デジタルソリューションズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:錦織 弘信)は、SOMPOホールディングスグループのヘルスケアサービスについてのノウハウと、東芝グループのAI・ビッグデータ解析技術とを融合させ、糖尿病などの生活習慣病リスクを予測するAIを共同開発しました。
今後、SOMPOホールディングスグループが展開するヘルスケアサービスを通じて、具体的なサービスの展開を検討していくとともに、他企業との連携による活用を進めていきます。

1.背景
近年、健康診断やレセプトなどの健康関連データにデジタル技術を活用した分析による健康経営推進に向けたさまざまな予防・健康づくりの取組みが行われています。
とりわけ生活習慣病は、医療費の増大や企業における従業員の生産性低下などをもたらすことから、発症リスクの把握と予防によって個人の生活習慣の改善や健康増進を図ることが課題とされています。

2.生活習慣病リスク予測AIの共同開発
両グループは、SOMPOホールディングスグループが持つヘルスケアサービスのノウハウと、東芝グループがもつAI・ビッグデータ解析技術とを融合させ、糖尿病・高血圧症・脂質異常症の3つの生活習慣病リスクを予測するAIを共同開発しました。
SOMPOホールディングスグループは、約500の健康保険組合に対して特定保健指導を行うSOMPOヘルスサポートのノウハウと顧客ネットワークを持ち、東芝グループは、産業分野で培ってきたビッグデータ解析技術や、国内外の大学などと共同研究してきたヘルスケアデータマイニング技術に関する知見を持っています。
これらの両グループが持つノウハウ、技術、知見を応用して、研究協力機関などの約100万人分の最長8年の健診データをもとに、本技術を開発しました。

※さまざまな形式のデータを分析し、パターンや規則性を発見する技術を、病気の治療や予防といった分野へ展開するもの。


<生活習慣病リスク予測AIを活用したスマホアプリの画面イメージ>


3.今後の展開

両グループは、生活習慣病リスクを予測するAIの精度向上に加えて、食生活や運動習慣改善などの行動変容を促すためのソリューション開発を進めていきます。2018年度中に健康保険組合における特定保健指導などで実証実験を開始します。
また、糖尿病発症後の重症化を予防するための健康指導などのサービスに向けたアルゴリズム開発のほか、対象となる生活習慣病の範囲拡大に向けたAI開発・強化を目指します。
両グループは、業界の垣根を超えた新たなパートナーとの連携やヘルスケアデータを活用した新規事業創出にも取り組んでいきます。