ニュースリリース

東芝データとシーユーシー・アイデータが企業および健保組合向けデータヘルスサービスの協業方針について合意

購買データ×健康データでウィズ・アフターコロナにおける生活習慣病リスクの予測、セルフメディケーションを実現
2020年07月21日

 

 

株式会社東芝
東芝データ株式会社
株式会社シーユーシー・アイデータ

 

株式会社東芝の100%子会社である東芝データ株式会社(以下、東芝データ)は、6月30日、エムスリー株式会社のグループ会社で、医療機関向けに支援を行う株式会社シーユーシーの子会社である株式会社シーユーシー・アイデータ(以下、CUC i-DATA)と、企業および健康保険組合向け健康サービスにおける協業方針について基本合意をしました。東芝データの持つ購買データとCUC i-DATAの持つ健康データを連携することで、今後、両社は共同して日常的な生活習慣病リスクの予測や、健康の自己管理が可能になるサービスの提供を目指します。

新型コロナウィルス感染症により、企業と健康保険組合に求められる従業員の健康管理のあり方が大きく変化するなか、これまで医療費増加の抑制を目的として厚生労働省が推進してきた「データヘルス注1」事業の本格化が予想されます。

東芝データは、今年2月の会社設立時に事業モデル注2注3の第二弾として、健康データへの取り組みを掲げています。CUC i-DATAが企業の健康保険組合に来春から提供を開始する「i-DATA Platform注4」に、従業員が利用した社員食堂や飲食店、食品スーパーなど健康に直結する情報のレシートデータを連携することで、従業員の生活習慣病リスクを日常的に予測することが可能になります。また、ヘルスケア業界など異分野のパートナーとも連携し、健康を自己管理できるサービスの提供も検討していきます。

CUC i-DATAは、「i-DATA Platform」の提供により、企業の健康保険組合が保有する従業員の健康診断結果・レセプト(診療報酬明細書)などのデータを高度に分析し、より最適な保険事業を行うデータヘルスを支援するとともに、従業員自身が適切に健康を管理するセルフメディケーション注5を促進します。

東芝データとCUC i-DATAは、両者の知見を合わせてビジネス面・技術面の課題解決策を模索するとともに、東芝データのCUC i-DATAへの資本参加の検討に着手し、ウィズ・アフターコロナにおけるデータヘルスの実現に貢献します。

 

シーユーシー・アイデータとの協業によるサービスイメージ

 

【シーユーシー・アイデータの概要】

会社名:株式会社シーユーシー・アイデータ https://www.cuc-id.com//

代表者:代表取締役社長 斉藤 重人     設立:2020年4月

所在地:東京都中央区東日本橋一丁目1番7号

野村不動産東日本橋ビル2階 CUC内

事業内容:医療データ分析・PHR活用コンサルティング・ヘルスケアサービス事業

 

注1  データヘルス
医療保険者が電子化された健康医療情報の分析で、加入者の健康状態に即した効果的・効率的な提案を行う保健事業。従来困難だった健診やレセプトなどの健康医療情報を、平成20年の特定健診制度の導入やレセプトの電子化にともない、医療保険者が電子的に保有された健康医療情報を活用した分析が可能となった。

注2  東芝データの事業モデル
第一弾は、「スマートレシート®注3」を核とする購買データ事業。流通小売業の実店舗における生活者のレシート情報を収集・分析して価値ある情報に変え、ニーズに合ったクーポン等を付加価値として消費者に還元、ひいては小売店に集客・売上拡大をもたらすモデル。

注3  「スマートレシート®」(東芝テック株式会社の登録商標)
店舗で買物客が会計をする際に、レジでレシート印字データそのものを電子化して提供することができるシステム。買物客はスマートフォンアプリに表示されたバーコードをレジで読み取ってもらうだけで、電子化されたレシートデータを受け取ることができる。

注4  i-DATA Platform
CUC i-DATAの「iD-health事業」の基幹となるプラットフォーム。健康診断結果やレセプトなど企業や健康保険組合(以下保険者)が保有する従業員やその家族(以下被保険者)の健康関連データを基にAIによる健康スコアリングを行い、保険者が当該データを活用すると共に、被保険者へオンラインかかりつけ医等のサービスを提供する。

注5  セルフメディケーション
「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」(WHOの定義)