東芝デジタルソリューションズ株式会社

お客様インタビュー

知財戦略に欠かせない、特許情報の分析。
その効率化と加速に貢献する「Elplaza/DA

カンパニー:帝人株式会社様×ソリューション:高度な見積業務とサプライヤー管理をノンカスタマイズで可能にする「Meister SRM™」

本プロジェクトのご担当者様

膨大な数の特許情報から必要情報を絞り込み、分析を行うための基盤として、「Eiplaza/DA(文書分類・分析)」を活用。高速かつ高度な日本語解析技術によって情報分析の効率化を実現しながら、新たな気付きを与えてくれる仕組みとして活用の幅を拡大。

大量の特許情報を目的に応じて効率的に絞り込むことのできる解析ツールが欲しい。また、複雑な仕組みで高い習熟度が求められるものではなく、使い方がわかりやすく、解析結果が客観的にイメージで見えるようなものが必要だった。
テキストの効率的な解析により、特許の見える化を実現。高速な解析や様々な切り口でのアウトプットが可能となり、“新たな気付き”にも繋がった。
導入の背景

特許情報を効率的に分析するための仕組みを模索

平坂 雅男 氏

知的財産室 知財戦略グループ
知財戦略グループ長 工学博士

平坂 雅男 氏

 1918年に国内初のレーヨンメーカとして産声を上げた帝人グループは、1960年代には合成繊維メーカーへと大きく転換を遂げ、事業の多角化によって合繊繊維や化成品、医薬医療など様々な領域に事業を展開。現在は、世界トップクラスのシェアを誇るアラミド繊維をグローバルに展開する高機能繊維事業をはじめ、炭素繊維・複合材料事業やヘルスケア事業、フィルム事業など8つの事業を核に、顧客や社会に対して付加価値の高いソリューションを提供している。また、「モビリティ」「情報・エレクトロニクス」「環境・エネルギー」「ヘルスケア」の4市場を注力分野と定め、高分子化学や創薬技術、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーなどの基盤技術を活かした事業によって、グループの持続的な成長を目指している。また、多様性のある働き方を支援するダイバーシティにも力を注いでおり、変化に強い組織を作り上げることで、様々な人材が事業に貢献できる環境を整備する活動にも積極的だ。

 今後の成長戦略を見据えながら強化すべき研究開発分野において積極的な知財活動を展開しており、国内8社を数える事業グループ全体の知的財産の管理と価値の増大を図ることが帝人株式会社 知的財産室の役割である。各事業グループと連携しながら、発明発掘や特許出願、権利化および競合他社の特許情報解析など、知的財産の効率的な活用によって事業を強化するための様々な活動を行っている。

 近年、特に、知財戦略の観点から特許情報の調査・解析が重要視されるようになっている。そこで知的財産室 知財戦略グループ 知財戦略グループ長で工学博士でもある平坂 雅男氏が探していたのが、特許情報を効率的に分析するためのソリューションだった。

導入の経緯

特許情報の絞り込みと直感的に分かる仕組みを希望

佐藤 貢司 氏

知的財産室 知財戦略グループ
担当課長

佐藤 貢司 氏

 特許調査業務には、特許情報を管理する仕組みや検索する仕組み、そして取り出した情報を分析する仕組みなど目的に応じたツールが必要であるが、なかでも分析に関しては日々試行錯誤を繰り返していたと知的財産室 知財戦略グループ 担当課長の佐藤 貢司氏は当時を振り返る。「以前は素材関係を中心に調査を行っていましたが、今は素材を活用した製品や部品の領域にまで広げています。そのため、以前に比べて情報量が数万件単位にまで膨れ上がっているのが現状です。」これだけの情報をすべて人が読み込むのには限界があり、少なくとも数百件単位にまで絞り込んでいく必要がある。市場の変化が激しい今のビジネススピードに対応していくためにも、特許情報を効率的に分析し、必要な情報を整理していかなければならない状況にあったという。

 また、特許情報と従来技術や製品との関連付け行うことで、特許情報を的確に蓄積していくことも重要な業務の一つ。しかし、過去からの情報が膨大にあるため、スピーディに関連づけを行うための効率的な方法を模索していたと佐藤氏。

 そこで、様々な解析ツールを検討したが、佐藤氏が求める内容にうまくマッチする製品がなかったという。「これまで我々が使っていた解析ツールの中には、色の濃淡で情報を分類するヒートマップ機能を備えたものがありました。しかし、アウトプットされたものが何を意味しているのか、どういう内容なのかは一見するだけでは分かりにくく、結局1件ずつ詳細に確認せざるを得ませんでした。そこで、もっとテキストベースで視覚的に分かりやすく分類してくれる製品が必要だと考えていました。その答えが、テキストが効率的に解析できるテキストマイニングツールだったのです。」

導入のポイント

使いやすいSaaSと“新たな気付き”が得られる仕組み。そして多言語への対応が重要。

 複数の特許解析ツールを検討してみた佐藤氏だが、仕組み自体が複雑で習熟度が必要な製品が多かったという。「求めるアウトプットを作っていくまでに多くの手間と時間を要する製品が多く、自分で分類項目を考え、自らキーワードを入れ替えたりなど、ツールを使いこなすには慣れが必要だったのです。また、解析方法そのものが属人化してしまい、ブラックボックス化してしまうことで継続性が低くなるという懸念がありました。定期的に分析内容を見直す際にも、どういう基準で分析したのかが第三者から分かりにくいことも懸念されました。」客観性の高い結果が導き出せる仕組みを探していたと佐藤氏。

 そんな新たな仕組みを模索する過程で参加した知財関連セミナーで出会ったのが、東芝ソリューションの「Eiplaza/DA」だった。「テキストを効率的に分析し、特許の見える化を実現するツールとして紹介されており、大量の特許情報をすばやく整理するために便利そうな製品だという印象を受けました。」無償トライアルを実施するなかで、そのスピード感や使いやすさを実感。この商品を高く評価したのである。

 「例えば、研究者と特許情報の解析の視点やキーワードの議論をするのとほぼ同時に結果が出せるスピード感は、他の製品にはない大きなポイントです。解析条件の変更によって得られる結果が数十分もかかるようでは議論と並行した試行錯誤の繰り返しは正直厳しいところですが、Eiplaza/DAであれば、わずか数十秒ですぐに結果が得られるため、より高度な特許情報の解析が可能となります。」

 しかし、単なる業務効率化やスピードアップが目的であれば人海戦術でも可能であり、仕組みを刷新する意味は薄いと平坂氏。「重要なのは“新たな気付きが与えられるかどうか”です。議論と並行した試行錯誤を繰り返しながら、想定していなかった新たな観点が見出せるようになるかどうかがツール選びの重要な視点。Eiplaza/DAなら、繰り返し条件を変更しながら新たな気付きを与えてくれるものだと感じました。」

 また、平坂氏は提供形態がSaaSであることも大きなポイントの1つだと語る。「出張先で研究者と話をする際にも、インターネットが繋がればどこでも分析ができます。サーバのメンテナンスなどの運用コストも不要で、手軽に活用できる点も魅力の1つです。」月額費用で安価に活用できるポイントも見逃せない。

 さらに選定のポイントとして見逃せないのが、日本語のみならず英語と中国語への対応が可能なことだろう。「情報活用SaaSである“Eiplaza”の中には、翻訳のための“Eiplaza/MT”というサービスが提供されています。今回のEiplaza/DAと連携させることで、中国の特許情報なども解析可能です。将来的にも活用できるサービスと言う点も高く評価できますね。」

導入の効果

“使おうという気にさせてくれる”仕組みが活用の幅を広げる

 トライアル期間を経て、2012年4月から「Eiplaza/DA」を同社の特許情報の解析基盤として活用し始めた同社。現在は、知的財産室を中心に活用しており、オフィスからだけでなく外出先でもインターネットを経由してEiplaza/DAのサーバーにアクセスし、情報分析を行っている。また、Eiplaza/DAと翻訳サービスであるEiplaza/MTを連携させるトライアルが現在行われており、海外の特許情報に関する分析もSaaSサービスであるEiplazaの中で行える環境を整えている。

 Eiplaza/DAが優れている点は、やはりその使いやすさだと佐藤氏は評価する。「ITに明るくない年配の先輩も、一日で1000件あまりの分類を素早く作り上げていました。直感的に使いやすく、しかも条件変更ややり直しも苦にならないレスポンスは大変魅力的。“使おうという気にさせてくれる”仕組みです。」1万件程度のデータを表計算ソフトで分析する場合、フィルタリングなど一つの結果が出るまで数分を要することも多いが、Eiplaza/DAであればわずか数十秒の間に結果が出てくるため、試行錯誤しながらでも思考を止めずに作業を継続させることが可能なのである。

 具体的な使い方の発見という意味でも、Eiplaza/DAは使い勝手のいい製品だと太鼓判を押す。「特許情報には、発明者が複数併記されていることもありますが、クロス解析することで、競合他社の発明者マップが簡単に作成できます。手をつけにくかった手間のかかるこういった解析が、素早くできるようになったのは大きい。なかなかできなかったことが簡単にできるようになるのはありがたい。」他社と比較することで自社のチームに足りない分野の人材などの気付きが得られ、新たな戦略を描くための情報にも繋がっていくと平坂氏は評価している。他にも、社内アンケートの分析に活用したり、社内評価データでの解析に応用するなど、その活用用途は広がっているという。

 また、帝人グループ内では、事業や研究テーマごとの視点で情報を分析して欲しいという要望が頻繁に寄せられる。「非常に気に入っているのが、様々な視点で結果を分析できるスライシング機能です。表計算ソフトの集計機能では項目がずれてしまったりして再集計が必要な場合もよくありますが、このスライシング機能であれば手早く必要な情報に分析できます。」(佐藤氏)

 なお、東芝ソリューション社の対応についても評価は高い。「トライアル期間を設けていただいたおかげで、具体的な活用がイメージできたこと、データ出力方式の変更や分類条件の保存機能追加など、要望も数多く取り入れていただけました。柔軟な対応力に大変感謝しています。」問い合わせに対するレスポンスの良さも評価のポイントとなっている。

将来の展望
平坂 氏(右)、佐藤 氏(左)

知的財産室 知財戦略グループ

平坂 氏(右)
担当課長 佐藤 氏(左)

 さまざまな部署への展開とテキスト情報から戦略を読み解く新たな挑戦今後について平坂氏は、知財部門において活用シーンをさらに広げていきながら、Eiplaza/DAを幅広い部署に啓蒙していきたいと意欲を語る。「現在は知財スタッフだけで活用していますが、研究者が情報を整理する際にも大いに役立つ仕組みだと考えています。研究部門にアカウントを付与するなど、研究者がいつでも使えるようにしたい。」また、技術系だけでなく、営業や企画など特許情報以外のテキストデータの活用にも広めていくことを検討しており、社内の研究技術発表会などでも紹介していきたいという。もちろん、台頭する中国での特許対策をはじめ、出願後の権利化状況や、保有する権利の維持・放棄の判断材料の提示など、知財部門としても様々な活用が期待されている状況だ。

 さらに、今後帝人グループが集約化していく過程で、事業グループを横断した共通言語での解析が求められることになるため、大きなくくりでテキスト情報を分析できるような使い方を模索していきたいと平坂氏。「戦略系の活用としては、テキストマイニング的な発想で、はっきりとわからない言葉のニュアンスをテキスト情報からくみ取り、実際の戦略に落とし込んでいくといったことに挑戦していきたい。Eiplaza/DAには大変期待しています。」(平坂氏)東芝ソリューションは今後も特許情報分析の効率化と加速化で新たな気づきを提供し、帝人グループの知財戦略を支えていく。

本記事は2012年8月27日に取材した内容をもとに構成しています。
記事内における数値データは取材時のものです。
(社名と組織名および役職は、2012年10月1日現在にて表示)

COMPANY PROFILE

会社名
帝人株式会社
創業
1918年(大正7年)6月17日
設立
1949年9月1日
代表者
代表取締役社長 執行役員 大八木 成男
本社所在地
東京都千代田区霞が関3-2-1(霞が関コモンゲート西館)
事業概要
高機能繊維・複合材料、ヘルスケア、電子材料・化成品、製品、ITなどの事業をグローバルに展開。
URL
http://www.teijin.co.jp/ 別ウィンドウで開きます

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