東芝デジタルソリューションズ株式会社

お客さまインタビュー

インターネット経由で多言語にも対応した教育ソリューション
海外向けにe-ラーニングを提供する「Generalist®/LM

カンパニー:KDDI株式会社×ソリューション:人材育成ソリューション「Generalist®/LM」
本社ビル

世界28の国や地域、63都市114拠点でグローバルに事業を展開する中で、大きな課題になっていた海外子会社の経理人材の教育。KDDIグループは、経営哲学や経理業務のポイント、IFRS対応など、業務水準の統一化を図るため、e-ラーニングを導入した。このシステムに、東芝が提供する人材育成ソリューション「Generalist®/LM」が活用されている。

グローバル事業の積極展開を新たな成長の柱に据えているが、海外子会社の経理担当は国や文化の違いから、スキルやマインドもバラバラの状態だった。人材育成のために集合研修やテレカンファレンスを行っていたが、全員が気軽に参加できる研修がなく、課題となっていた。そこで、インターネット経由で使える教育ソリューションの導入を検討することとなった。
海外子会社の経理担当150人余への経営哲学や経理業務のポイント、IFRS対応などの教育をGeneralist/LMで行うことで、KDDIグループとしての経理業務レベルの統一化を図っている。経理担当以外の海外子会社の社員や国内外子会社でも同様の活用が始まっている。
 
 
導入の経緯

海外子会社の経理担当者向け教育のために

竹之内 祥紀 氏

コーポレート統括本部 経営管理本部
グループ事業管理部 グループ管理1グループ
Falcon推進・採算管理チームリーダー
マネージャー

竹之内 祥紀 氏

 "世のため人のために役立つ事業を行っていくこと" を経営の方針とし、「心を高める」を社是とするKDDI株式会社。2016年度からの事業運営方針では「お客さま体験価値を提供するビジネスへの変革」を掲げている。国内通信事業の持続的な成長、au経済圏の最大化、グローバル事業の積極展開の3つを事業の柱に据え、通信企業から「ライフデザイン企業」への変革を目指して、顧客のライフステージに応じた有益で多様な商品・サービスを提供している。

 ひとつの柱であるグローバル事業において、同社はミャンマーやモンゴルで現地No.1の通信事業者として、通信品質の向上やネットワークの拡大に努めている。また、世界13の国・地域、24都市48拠点で、「TELEHOUSE」ブランドで展開するデータセンター事業を推進。特に英国を中心にして拡張を進め、欧州地域の強化など法人顧客のニーズに応じた接続性の高いプレミアムデータセンター事業の拡大に取り組んでいる。

 同社では現在、世界28の国や地域、63都市114拠点で事業を展開。そこで大きな課題になったのが海外子会社の経理人材の育成だ。「国が違えば、風土や文化も違うので、経理担当のスキルやマインドもバラバラでした。それを一定のレベルにするために、集合研修やテレカンファレンスに取り組んできたのですが、全員が気軽に受講できる研修の仕組みが求められていました。そこで海外子会社の経理担当者向けのe-ラーニングシステムを導入しようということになったのです」と語るのはコーポレート統括本部 経営管理本部 グループ事業管理部 グループ管理1グループ Falcon推進・採算管理チームリーダー マネージャー 竹之内 祥紀氏だ。

導入のポイント

インターネット経由で、多言語対応のGeneralist/LMを選定

竹之内 祥紀 氏

コーポレート統括本部 経営管理本部
グループ事業管理部 グループ管理1グループ
グローバル業務推進チームリーダー
マネージャー

野一色 博行 氏

 以前からe-ラーニングシステムは利用してきたが、イントラネット経由のため海外子会社などグループ会社では使えなかった。そのため、インターネット経由で使えるクラウドサービスであることが選定時の最大の条件だった。一方、セキュリティの担保が重要になることから、IPアドレスやパスワード制限がきちんと行えることも選定要件であった。また、通信環境が整備されていない国や地域でも接続スピードが良好であることも重要なポイントで、海外子会社の現地スタッフも使うため、英語と中国語での画面設定やコンテンツ表示ができることも求められていた。

 「最終的に3社ほどを候補に上げて、比較検討しましたが、すべての要件を満たしていたのはGeneralist/LMだけで、全項目で高い評価でした。海外のユーザー向けに英語や中国語で対応しているサービスは少なく、利用料金もリーズナブルだったので、すんなりとGeneralist/LMの導入が決まったのです」(竹之内氏)。

 Generalist/LMの導入を決めたのは2013年6月、同年9月の運用開始を目指し、同社は急ピッチで導入とコンテンツの制作作業を進めていった。3ヶ月という非常に短い期間だったため、いつまでに何をやるかを細かく決めていった。「ピーク時は東芝のエンジニアが付きっ切りのような状態でした。問題点が出てくるとすぐに相談して、ひとつずつ解決しました。特に大変だったのが中国語で作られたパワーポイントファイルのアニメーション部分を、フラッシュへ変換する作業でした。オプションとしてサポートされている変換ツールを使ったのですが、東芝のエンジニアのアドバイスを受けながら、e-ラーニング用のコンテンツにして仕上げていきました」と振り返るのはコーポレート統括本部 経営管理本部 グループ事業管理部 グループ管理1グループ グローバル業務推進チームリーダー マネージャー 野一色 博行氏だ。

KDDI様 Generalist/LM サービスイメージ

KDDI様 Generalist/LM サービスイメージ
導入の効果

経営哲学から決算早期化の要点、IFRS対応までのコンテンツを提供

福井 靖彦 氏

コーポレート統括本部 経営管理本部
グループ事業管理部
グループ管理1グループ

 

喜多 和音 氏

 2013年9月末、Generalist/LMは予定通り運用が始まり、海外子会社の経理担当者約150人に対するe-ラーニングがスタートした。最初のコンテンツは創業者 稲盛和夫氏の経営哲学やKDDIフィロソフィを中心に、経営の原則として国内向けに使われていた150枚ほどのスライドを外国人にも分かりやすい内容に作り替えたものだった。「海外では通じない表現もあるので、入社して3年ほどの中国籍の女性社員が作成を担当しました。中国語版、英語版、日本語版をそれぞれ、パート1〜3に分け9月から毎月順番にリリースしました。内容は、KDDIグループとして分かち合っていきたい考え方、共通の業務プロセスや制度、取り組もうとしている課題に関するものでした」(野一色氏)。

 まずは経理担当者にe-ラーニングシステムに慣れてもらうことを最優先した。その後、同社が2015年度からのIFRS(国際財務報告基準)採用を決めたことから、経理知識そのものよりも、決算早期化や経理業務のポイントを重視し、経理担当の考え方の底上げにつながるような内容のコンテンツを作成。さらにIFRS対応が一段落した2015年10月以降は経営管理に関する制度、重要になっている内部統制や不正の防止、同社ならではの目標設定に対する考え方に関するコンテンツを新たに提供している。

福井 靖彦 氏

コーポレート統括本部 経営管理本部
グループ事業管理部
グループ管理1グループリーダー

福井 靖彦 氏

 「運用開始から半年経った2014年4月以降、本格的に受講状況のチェックを始めました。受講データをダウンロードしてエクセルで加工、受講していない人にはリマインドメールを送り、電話でもフォローして、受講率が100%になるようにしています。個人単位で細かく見ていることもあり、皆さん積極的に受講しています」とコーポレート統括本部 経営管理本部 グループ事業管理部 グループ管理1グループ 喜多 和音氏は語る。

 Generalist/LMの導入から3年半余りが経過し、最近では受講者から希望のあった内容をコンテンツに反映させる取り組みも進んでいる。「これまではIFRS導入や経理品質の向上、経営管理の仕組みなど、本社側から提供が必要な発信型コンテンツが中心でした。受講者にヒアリングすると、本社の考え方をさらに深く聞きたいという声もありました。今後は経理担当者と私たちの発信したい内容のバランスを考えながら、ニーズに合うコンテンツを制作していきたいです」とコーポレート統括本部 経営管理本部 グループ事業管理部 グループ管理1グループリーダー 福井 靖彦氏は語る。
 

将来の展望

海外子会社スタッフ全員と、国内子会社での活用を目指して

集合写真

(左から)福井 靖彦 氏、野一色 博行 氏、喜多 和音 氏、竹之内 祥紀 氏

 現在まで、Generalist/LMは何のトラブルもなく順調に稼働している。海外子会社の現地スタッフ全員に対する教育にも役立つと評価され、2016年度からはグローバル事業の統括部門でも使い始めている。また、その評判を聞いて、自分たちも使いたいと問い合わせや検討を行う国内子会社も出てきている。

「グループ会社がどんどん増える中で、クラウド型e-ラーニングシステムを使った教育はとても有効で、非常に効果が大きいと考えています。会社や国の垣根を越えて、直接アプローチする教育手段として、積極的に生かしていきたい社内インフラだと思います」(福井氏)。

 同社ではグループ全体の会計処理方法の統一化を方針に掲げ、これまで以上に海外子会社に会計ルールや仕組みを浸透させていく必要があることから、今後もGeneralist/LMはさらに大きな役割を果たすことになる。東芝はこれからもKDDIのグローバル展開を支える教育システムを提供し続けることだろう。

Generalist/LMのグローバル展開

Generalist/LMのグローバル展開

この記事の内容は2017年2月に取材した内容を元に構成しています。
記事内における主な数値データ、組織名、役職などは取材時のものです。

COMPANY PROFILE

会社名
KDDI株式会社
創業
1984年6月1日
代表者
代表取締役社長 田中 孝司
本社所在地
東京都千代田区飯田橋3-10-10 ガーデンエアタワー
事業概要
電気通信事業
URL
http://www.kddi.com/ 別ウィンドウで開きます

お問い合わせ

ソリューションのより詳しい情報はこちらから ソリューション紹介