Japan

CSR 企業の社会的責任
人と、地球の、明日のために。

SDGsへの取り組み

東芝グループは、「人と、地球の、明日のために。」を経営理念に掲げ、人間尊重を基本として、豊かな価値を創造し、世界の人々の生活・文化に貢献する企業集団をめざします。この経営理念のもと、より良い社会の発展に寄与してきた東芝グループの技術力やイノベーションは、国連で2015年に採択されたSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の達成にも貢献すると考えています。今後も持続可能な社会の実現に向けて新たな価値を提供し、新しい未来を始動させていきます。

持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)

東芝グループでは、グループ従業員にSDGsへの理解を深めてもらうため、さまざまなワークショップや勉強会を開催しています。
2017年度はお笑いジャーナリストのたかまつななさんを講師に、役員と従業員を対象としたセミナーを開催しました。このセミナーでは、社長がたかまつななさんとの対談を通じて、東芝グループのSDGsに対する考え方を従業員と共有しました。さらに、東芝グループの技術がSDGs達成に向けてどのように貢献できるかを参加者全員が考えるワークショップも行いました。

お笑いジャーナリスト・たかまつななさんと学ぶ「SDGs×東芝」

東芝CSR経営推進室では、SDGsへの取り組みを促進するために、グループ会社と事業を通じた貢献について意見交換会を実施しました。
東芝デジタルソリューションズ(株)では、SDGsのワーキンググループを結成して議論を重ねています。このワーキンググループでは、同社の事業や提供するソリューションとSDGsの関連付けを行い、優先課題を特定し、その課題解決を通じたSDGs達成への貢献を目指しています。

東芝デジタルソリューションズ(株) SDGsへの取り組み

事業を通じた貢献に加えて、社会貢献活動でもSDGsに積極的に取り組んでいます。2017年12月に従業員参加型の「東芝グループ社会貢献一斉アクション」の一環でフードドライブ(食品寄贈)を実施し、日本、アメリカ、アフリカなど世界6カ国9拠点でSDGsの「ゴール1:貧困をなくそう」、「ゴール2:飢餓をゼロに」、「ゴール12:つくる責任 使う責任(持続可能な生産消費形態を確保する)」の達成に貢献しました。

東芝グループ社会貢献一斉アクション

東芝グループでは、今後もSDGsに対する取り組みを加速し、さらなる社会課題の解決に寄与する技術開発とイノベーションの推進に努めます。

事業事例

水素社会実現に向けた取り組み

「楽天生命パーク宮城」向け「H2One™」
「楽天生命パーク宮城」向け「H2One™」

東芝エネルギーシステムズ(株)

東芝エネルギーシステムズ(株)は、水素を用いて発電する純水素燃料電池「H2Rex™」や、再生可能エネルギー由来の水素を用いて電力を安定的に供給する自立型水素エネルギーシステム「H2One™」を製品化しています。2017年度には、「H2One™」を東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地である「楽天生命パーク宮城」や東日本旅客鉄道株式会社の武蔵溝ノ口駅などに納入し、東芝エネルギーシステムズ(株)の取り組みの一つである水素分散電源として貢献しています。また、純水素燃料電池システム「H2Rex™」は、ホテル、卸売市場、コンビニエンスストア、酪農家や温水プール施設など様々な用途向けに納入しており、これまでの累計納入台数は100台以上となり、再エネ導入拡大に貢献しています。
東芝エネルギーシステムズ(株)は、持続的なエネルギー社会の構築のために、今後も水素社会インフラシステムの提供を目指して技術革新を進め、クリーンな水素エネルギーの利活用とエネルギーマネジメントでエネルギー課題の解決を目指します。

水素エネルギー

韓国・延世大学校医療院向けの重粒子線がん治療装置

重粒子線がん治療装置のイメージ図
重粒子線がん治療装置のイメージ図

東芝エネルギーシステムズ(株)

東芝エネルギーシステムズ(株)は、韓国の大手医療企業DKメディカルソリューションとコンソーシアムを組み、大韓民国の延世大学校医療院から重粒子線がん治療装置を受注しました。治療開始は2022年の予定です。
重粒子線がん治療は、炭素イオンを光の速さの70%まで加速して炭素イオン線(=重粒子線)とし、「がん病巣」に対して体の外から照射する放射線治療です。がん病巣の位置、大きさ、形状に合わせて重粒子線をピンポイントで集中させることができるため、周囲の正常な細胞を傷つけにくく、他の放射線治療と比べて「がん病巣」を殺傷する能力が高いという特長があります。患者の身体的負担が少なく早期の社会復帰を可能とする治療方法です。
東芝エネルギーシステムズ(株)は、重粒子線がん治療装置を国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構/放射線医学総合研究所とともに開発して以降、地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンターに納入しており、2015年には国立大学法人 山形大学からも受注しています。
今後も重粒子線がん治療装置の普及を目指し、質の高いがん治療の実現に貢献していきます。

粒子線治療装置

ベトナムの水力発電所向けの発電設備

チュンソン水力発電所に納入した水車
チュンソン水力発電所に納入した水車

東芝エネルギーシステムズ(株)および東芝水電設備(杭州)有限公司

東芝エネルギーシステムズおよび東芝水電設備(杭州)有限公司が水力発電設備を納入したベトナムのチュンソン水力発電所1〜4号機のすべてが2017年度に営業運転を開始しました。チュンソン水力発電所は、ベトナム北中部のタインホア省に新設された合計出力26万kWの発電所です。両社は、中落差から高落差までの流れに対応するフランシス水車、発電機および各種付帯設備4セットの供給を担当しました。本プロジェクトは、電力の供給だけではなく、ダム建設により干ばつや洪水対策として寄与することが期待されています。
東芝グループは、1894年に日本最初の事業用水力発電所向けに国産初の60kW水車発電機を納入して以来、日本、アジアをはじめ世界各国に59GW以上の水力発電機器の納入実績があります。
今後も、水力発電をはじめ、地熱発電、風力発電、太陽光発電など多様な再生可能エネルギーの安定供給に向けた取り組みを世界各国で展開していきます。

再生可能エネルギー 水力発電

ナタネ油入変圧器 -環境調和型変圧器-

ナタネ油入変圧器
ナタネ油入変圧器

北芝電機(株)

北芝電機(株)は変圧器の絶縁油に植物由来の菜種油を採用した環境調和型変圧器「ナタネ油入変圧器」を開発し、国内でこれまで最も多くの植物油入変圧器を納入しているメーカの一つです。
従来の鉱油系絶縁油にくらべて、菜種油はカーボンニュートラル効果でライフサイクル全体のCO2排出量が少なく、また万が一漏出した場合でも土壌中の微生物によって分解されやすいなど、環境への負荷を抑えられる特徴があります。さらに、引火点が約330℃と鉱油(引火点約140℃)よりも高く燃えにくいため、防火性・防災性にも優れています。このような特性を評価いただき、「ナタネ油入変圧器」は再生可能エネルギー発電所向けなどをはじめ環境意識の高いお客様に多数ご採用いただいています。
北芝電機(株)はこれからもお客様やパートナー様と安全で地球にやさしい製品・サービスを協創し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

植物油入変圧器

世界初の実用型
「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」

マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダー(MP-PAWR)
マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダー(MP-PAWR)

東芝インフラシステムズ(株)

内閣府の「レジリエントな防災・減災機能の強化」の施策として、東芝インフラシステムズ(株)を含む研究グループが開発した世界初の実用型「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」を2017年11月21日に埼玉大学に設置しました。
MP-PAWRは、アンテナを従来の反射鏡型から最新のフェーズドアレイ型にすることで、アンテナを1回転させるだけで、地上から高さ15kmほどの空間が半径60km内であれば30秒、半径80km内であれば1分で高さ15kmほどの空間の雨雲を立体的に捉えることが可能です。また、高精度の降水観測機能を搭載することで、降雨量の観測精度が格段に向上しました。その結果、従来型の気象レーダよりもゲリラ豪雨の兆候とその雨量を迅速かつ高い精度で観測することが可能となり、急速に発達する積乱雲を観測し、20〜30分先の局地的大雨や竜巻危険度を高精度に観測することが可能となりました。
本レーダを用いてゲリラ豪雨の早期予測、浸水予測、強風予測の情報提供を行い、屋外スポーツやイベントでの効率的な運営、自治体での水防活動や住民への避難指示、さらに住民の洗濯物の取込みなど様々な場面での利活用を目指しています。例えば、屋外競技の開始・中断・継続などの判断に活用したり、豪雨到来前に屋根がある場所に観客を誘導したりすることが可能になります。また、自治体が浸水の危険性がある場所を事前把握することによって、余裕を持って水防活動や住民への避難指示を行うことができるようになります。

ニュースリリース(マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ)

ベトナム高速道路向け高度道路交通システム

高度道路交通システムの運用が開始されたベトナムの高速道路交通管制センター
高度道路交通システムの運用が開始されたベトナムの高速道路交通管制センター

東芝インフラシステムズ(株)

東芝が日系他社との共同事業体を通じてベトナム高速道路公社から受注し、納入した高速道路向け高度道路交通システムの運用が2017年3月に開始しました。ベトナム最大の商業都市ホーチミンから、その東側の工業発展の著しいドンナイ省に伸びる約55Kmの区間の道路が対象で、日本企業として初めて海外で高度道路交通システムをパッケージとして納入したものです。具体的には、該当する55kmの全線において、ETCを含む料金収受システムを導入。また、計52カ所に交通状況を自動把握するための車両検知システム(Vehicle Detector)を設置したほか、16カ所に監視用のカメラや、気象状況を把握するためのセンサー、さらに道路管理者専用の無線通信設備なども導入しています。人と道路と車両を、最先端の情報処理技術で一体的に処理し、渋滞や事故など道路交通が抱える課題を解決するシステムです。
ベトナムでは、急速な経済発展を背景に、今後も高速道路の整備計画が数多くあります。引き続き、社会生活の基盤である道路交通の改善に寄与することで、ベトナムの人々の安心安全に貢献していきます。

TOSHIBA CLIP(ベトナム高度道路交通システム関連記事)

GaNパワーデバイス搭載LED電球および高出力LED投光器

東芝ライテック(株)

照明用点灯装置において世界初のGaN※1パワーデバイス搭載LED電球および高出力LED投光器を発売しました。
GaNパワーデバイスの採用で高周波化を図り回路基板の小形化を実現。小形のLED電球への調光制御プログラムの実装を可能とし、LEDランプへの置き換え促進に貢献します。
また高出力LED投光器(2kW形メタルハライドランプ器具相当)は、高密度実装による高光束発散度LEDモジュールの開発を経て、独自の反射鏡のみを用いた配光設計技術を確立。固有エネルギー消費効率が高く、漏れ光を低減して効率よく光を集めることで省エネ性を高めており、競技場などでの普及促進を図ります。
GaNパワーデバイス搭載LED電球は東芝ライテック(株)製白熱電球と比較して、ミニクリプトン形は約84%※2、ハロゲン電球形は約82%※3、また、高出力LED投光器(2kW形メタルハライドランプ器具相当)は東芝ライテック製HID投光器と比較して約55%※4、それぞれ消費電力削減を実現しています。
この結果、GaNパワーデバイス搭載LED電球および高出力LED投光器が、平成29年度省エネ大賞の製品・ビジネスモデル部門において評価され、資源エネルギー庁長官賞を受賞しました。
また、これらの製品およびLED照明普及の取り組みは、第27回地球環境大賞および日経地球環境技術賞(GaNパワーデバイス搭載LED電球)、ならびに地球温暖化防止活動環境大臣表彰(2kW形メタルハライドランプ器具相当LED投光器)をそれぞれ受賞しています。

これからも、二酸化炭素などの地球温暖化ガスの排出量削減に貢献し、省エネルギー型社会の構築に貢献していきます。

※1
Gallium Nitride(窒化ガリウム)の化学式
※2
東芝ライテック(株)のミニクリプトン電球KR100V33WXWAとGaNパワーデバイス搭載LED電球LDA5L-G-E17/S/D40Wとの比較
※3
東芝ライテック(株)のネオハロビームPRIDE JDR110V45W/K5M-PDとGaNパワーデバイス搭載LED電球LDR7L-M-E11/Dとの比較
※4
東芝ライテック(株)のHID投光器HT-20013(N・M・W)+MD2000B+20MC-4201Hと高出力LED投光器LEDS-12503N(N・M・W)+LEK-3H8P039A01との比較

高出力LED投光器(2kW形メタルハライドランプ器具相当)、GaN※1パワーデバイス搭載LED電球
高出力LED投光器(2kW形メタルハライドランプ器具相当)、GaN※1パワーデバイス搭載LED電球

GaNパワーデバイス搭載LED電球および高出力LED投光器(平成29年度 省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」受賞

省エネ、省スペースを追求した空冷ヒートポンプ式熱源機
「ユニバーサルスマートX EDGEシリーズ」

東芝キヤリア(株)

「ユニバーサルスマートX EDGEシリーズ」は、高効率・高機能・コンパクトをコンセプトにした空冷ヒートポンプ式熱源機(空冷式チラー)の最新機種です。60馬力クラスで最高水準の省エネ性能を実現した高効率モデルAIREDGE、低外気温地域における加熱性能を大幅に強化したHEATEDGE、モジュール式チラーで国内最大クラスの70馬力を実現したPOWEREDGEの3モデルを2017年3月から販売しています。
EDGEシリーズは、容量・利用範囲の拡張とモジュール本体のサイズダウンを両立し、大規模物件においてもヒートポンプの利用を可能にしました。ヒートポンプは空気熱などの自然エネルギーを利用する省エネ技術で、欧州や日本では再生可能エネルギー利用技術として位置づけられています。
なお、同シリーズは、平成29年度省エネ大賞(資源エネルギー庁長官賞)、平成29年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰(加熱性能強化モデルHEATEDGEが受賞)、日本冷凍空調学会技術賞のトリプル受賞に輝くなど、省エネや環境対策に関心の高い団体の方々や多くのお客様から高い評価を得ることができました。
これからも、ヒートポンプ技術を軸に、省エネルギー・温室効果ガス排出抑制に取り組み、低炭素社会の実現に貢献していきます。

ユニバーサルスマートX EDGEシリーズ(左:単体 右:4台連結イメージ)
ユニバーサルスマートX EDGEシリーズ(左:単体 右:4台連結イメージ)

ニュースリリース(「ユニバーサルスマート X」新シリーズEDGE(エッジ)

ニュースリリース(「HEATEDGE」平成29年度地球温暖化防止活動環境大賞受賞)

ニュースリリース(「ユニバーサルスマート X EDGEシリーズ」平成29年度省エネ大賞受賞)

コミュニケーションAI 「RECAIUS 通話エージェント」

RECAIUS 通話エージェント(イメージ)
RECAIUS 通話エージェント(イメージ)

東芝デジタルソリューションズ(株)

コールセンターへのお問い合わせに自動応答し、コールセンター業務の負荷軽減に貢献する「RECAIUS 通話エージェント」を東芝コミュニケーションAI「RECAIUS™(リカイアス)」のラインアップとして提供開始しました。東芝が長年にわたり研究・開発してきた音声認識技術や自然言語処理技術により、お客様からのお問い合わせを音声認識、質問の意図を正しく理解したうえで、簡単なお問い合わせは自動応答で対応するため、お客様の待ち時間の削減を実現しました。また、高度なお問い合わせは適切なオペレーターの窓口へ繋ぐことで、オペレーターは専門知識が必要なお問い合わせ対応に注力でき、オペレーターの業務負荷軽減や効率化を実現します。さらに夜間・休日の自動対応での人的対応の補完など、さまざまな企業の働き方改革を支援します。

RECAIUS 通話エージェント

このページのトップへ