Japan

CSR 企業の社会的責任
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中国の大学生による教案コンテスト

中国の将来の科学・技術人材の育成に貢献するため、中国教育部と協働で理系(物理・化学、数学)の教師を志す、中国の4年制師範大学(日本の教育大学)の学生を対象に、授業での教え方の技能を競うコンテスト「中国師範大学理科師範大学生教学技能創新コンテスト(教案コンテスト)」を、2008年より行なっています。
2016年度は中国全土45校の師範大学から約12,000人の学生が参加しました。

スケジュール

中国教育部直属の全国45大学を対象に、4月〜9月に各校で予選を行ない、12月に決勝大会を開催します。決勝大会では、数学、物理、化学の3教科から、それぞれ一等賞1名、二等賞3名、三等賞6名の合計30名の入賞者を表彰します。また入賞者の中から"創新性"に最も秀でた学生に「東芝イノベーション賞」を、事前準備を含む決勝大会を開催する大学に「組織賞」を授与します。

その後、翌年6月に一等賞〜三等賞入賞者と指導教師を対象に日本研修を実施し、日本の科学技術や文化を体験してもらうとともに、日本の教師や学生たちとの交流を通じて互いに刺激をし合う場を提供しています。

教案コンテストの写真
2016年12月に江蘇省蘇北地区の江蘇師範大学で開催された、第8回教案コンテスト決勝大会

授業の模様

決勝大会でのプレゼンテーション(模擬授業)の模様

決勝大会でのプレゼンテーション(模擬授業)の模様

呂天璽さんの写真
東芝イノベーション賞を受賞した、天津師範大学の呂天璽さん(右)

第8回教案コンテスト・日本研修(2017年6月)

模擬授業の写真意見交換会の写真
中央大学附属中学校・高等学校で模擬授業(左)と意見交換会(右)を実施

東芝未来科学館の見学の写真
東芝未来科学館の見学(茶運び人形の実演)

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日本研修参加者の声

中国教育部教師工作司総合処の宋磊処長

「教案コンテストは中国教育部が理科師範教育分野で海外の企業と協働で展開する唯一の国際協力プロジェクトで、中国の理科師範大学学生にイノベーション体験と学習実践のプラットフォームを提供するとともに、教学技能を披露し、総合的な素養を向上させる舞台も用意することで、「コンテストで学と教と質を促進する」目的に到達している取り組みです。訪日期間中の活動は、受賞学生の東芝や日本社会に対する理解と認識を増進させるものです。特に中央大学附属中学校・高等学校で行われた、中国の学生と同学校の教師による英語での同内容異構成の授業や、実施した授業についての意見交換など、丸一日かけての教育教学交流は、参加者にとって一生忘れられないものとなりました。日中の民間の友好の種を撒き、両国の関係の未来の健全なる発展に貢献するこのコンテストが、今後も継続され、影響力を拡大し、中国師範教育改革と日中友好事業を支えていく力となることに期待しています。」

物理学科で一等賞を受賞した江蘇師範大学の潘天文さん

「日本での日程はバラエティに富んで充実していました。日本科学未来館を見学し、中央大学附属中学校・高等学校での交流学習に参加し、東芝未来科学館を見学し、都心にある古風な浅草寺等を参観しました。日本に着いて一番に感じたことは、自分が一人の人間として、社会全体からとても尊重されているということでした。生活の細部に至るまで、日本で高度に発達したテクノロジーの基礎の上に成り立つ気配りと温かみが感じられました。交流は認識の基礎となり、認識は理解の発端となります。今回の活動では、真実の、先進的で友好的な日本を見ることができました。」
(潘天文さんは江蘇師範大学の大学院へ進学する予定)

化学学科で一等賞を受賞した長春師範大学の朱晨さん

「日本の教育は現在中国で盛んに行われている単なる詰め込み教育とは異なり、もっと科学を身近にする、いわば中国が現在目指している素養教育に近いものでした。生活の中で遭遇する問題を説明したり解決したりするために知識を学び、そのようにして生活のレベルや質を絶えず高めていくべきであって、この点で中国は日本に学ばなければならないと思います。また日本では、学校教育の中でも日常生活の中でも、常に再生可能資源の回収と利用を強調しています。地球の資源は現在も絶えず減少しており、環境の悪化は最終的に人類自身の滅亡をもたらします。こうした先見性のあるやり方は、将来必ずや主流となることでしょう。」
(朱晨さんは長春師範大学に在籍中)

数学学科で一等賞を受賞した江蘇師範大学の沈敏さん

「日本の街中は、とても清潔できれいでした。ルールの遵守は一種の美徳であって、ここで生活していると自ずと自分を律するようになり、自分も他人も生活が快適になると思いました。川崎市の環境への取り組みを学び、日本がいかにしてゴミを再生・還元したり、資源を再利用することで美しく青い空と白い雲を取り戻したかを知りました。私たちは、自身の力でこの美しい地球を元通りにしていかねばならないと、強く感銘を受けました。今回の研修で最大の収穫は、中央大学附属中学校・高等学校での交流でした。双方の素晴らしい授業を参観するなど、一日の交流学習を経て、教学に新たな実感と理解を持つことができました。今回の訪日研修は、私に学習と発展の機会をもたらすとともに、各大学の優秀な師範生とも知り合いになれて、私の大学生活に色濃い1ページが加えられました。私はこの栄誉を胸に自らの使命を背負って、教育の発展に出来る限りの貢献をしていきたいと思います。」
(沈敏さんは、江蘇師範大学の大学院へ進学する予定)

数学学科で二等賞および東芝創新(イノベーション)賞を受賞した天津師範大学の呂天璽さん

「今回の研修の重要な内容の一つである教学交流で印象深かったのは、日本の教室の雰囲気が和気あいあいとしていたことです。教師は教えることを、学生は学ぶことを楽しんでおり、教室の雰囲気は活発で生き生きとしていました。良い授業を行うと同時に、いかにして教学をイノベーションしていくかということは、未来の教師である私たち一人ひとりが深く考えるべき問題です。今回の研修で学んだことや感じたことを教育に活かして、国の柱となる人材の育成に貢献していきます。」
(呂天璽さんは、天津師範大学の大学院へ進学する予定)

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