Japan

CSR 企業の社会的責任
人と、地球の、明日のために。

ユニバーサルデザイン

東芝グループは、年齢や性別、障がいの違いを超えて、誰もが快適に暮らせる社会の実現に向けて、ユニバーサルデザイン(UD)に取り組んでいます。

中長期目標

多様な利用者に満足いただける商品・サービスの提供を通じ、快適な生活と安心して暮らせる社会に貢献する

2016年度の成果

  • 駅舎向けエレベーターがIAUDアウォード銀賞を受賞
  • ユニバーサルデザインアドバイザ制度を活用したリアルタイム字幕システムを開発中
  • 人々のさまざまな活動を支援する東芝コミュニケーションAI『RECAIUS™(リカイアス)』の活用
  • 防災無線戸別受信機 1KDK−5A を提供開始

今後の課題と取り組み

東芝グループ一人ひとりのユニバーサルデザインに対する理解をさらに深め、利用者のさまざまな声を取り入れながら、ユニバーサルデザイン商品・サービスの創出や、オフィスのユニバーサルデザイン化などを推進していきます。

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ユニバーサルデザインに関する方針

UD推進のため、東芝グループとして「UD理念」「UDビジョン」「UDガイドライン」を制定しています。

  • 東芝グループ ユニバーサルデザイン理念

    『一人ひとりの安心と笑顔のために、価値ある商品を創造します』
    東芝グループは、年齢や性別、障がいの違いを超えて、誰もが安心に快適に暮らせる社会の実現に貢献します。

  • 東芝グループ ユニバーサルデザインビジョン

    "使えない"を"使える"へ、"使いづらい"を"使いやすい"へ 親しみやすく、安心して使っていただける東芝のユニバーサルデザイン。 イノベーションにより、常に使いやすさと利便性の向上をはかり、より多くの方に"使いたい"と思っていただける、魅力ある商品をめざします。

  • UD理念、UDビジョン、UDガイドラインの図

    東芝グループ ユニバーサルデザインガイドライン

    • 使いやすさが伝わること
    • 使い方が簡単でわかりやすいこと
    • 身体的な負担を軽減すること
    • 利用者や利用環境・状況の違いにかかわらず、有効性を発揮できること
    • 安全性を追求し心理的な不安を軽減すること

    (上記5つの大項目と15のガイドラインからなる)

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ユニバーサルデザインの推進体制

東芝グループでは、各事業分野の代表者からなるネットワークを介し、開発ステップへUDの考え方を組み入れるなど、社内外に東芝のUD情報を発信しています。

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ユニバーサルデザインアドバイザー制度

東芝グループでは、障がいのある従業員や外国籍従業員を対象に、登録制の「ユニバーサルデザイン(UD)アドバイザー制度」を制定しています。この制度に基づいて、登録した従業員が、所属部門の壁を越えてUD商品の開発や評価に協力しています。

活動事例: リアルタイム字幕システムの開発を推進

聴覚障がいのあるUDアドバイザーとともに、音声認識技術を応用したリアルタイム字幕システムの開発を進めています。会議や講演などの発言内容をリアルタイムでテキスト化することにより、手元のパソコン画面や会場のスクリーンを通じて、必要な方がいつでも簡単に字幕を閲覧できることをめざしています。
UDアドバイザーへのアンケートで、社内会議や情報伝達の場での困りごとやニーズを収集し、必要な機能を選定して初期プロトタイプを構築しました。そのプロトタイプをUDアドバイザーが日常の業務会議で継続的に試用し、得られた知見に基づいて改良を加えました。必要な時にすぐ使える操作性の向上、ネットワークが不安定な場所でも安心して利用できるシステム構成の改良、さらに認識の誤りを簡単に修正できる手段などの追加によって、より見やすい字幕と使いやすさを追求しながら、2018年度前半の実用化を目指した社内実証を行っています。

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ユニバーサルデザイン商品やサービスの開発

公共設備や情報機器、住宅設備、家電など幅広い分野で、使う人の立場・視点になって考える、人間中心設計プロセスを応用し、より多くのお客様のご要望を取り入れながら商品を開発しています。
取り組みの詳細や商品については、東芝ユニバーサルデザインホームページをご覧ください。

東芝のユニバーサルデザインのロゴ

活動事例: 人々のさまざまな活動を支援する東芝コミュニケーションAI「RECAIUS™(リカイアス)」の活用

DaisyRings™の音訳イメージDaisyRings™の音訳イメージ

東芝のコミュニケーションAI「RECAIUS™(リカイアス)」は、音声や映像に含まれる言葉や人物を捉えてその意図や状況を理解し、人にわかりやすく伝えるサービスです。2015年の提供開始以降、さまざまなシーンで人々の活動を支援しています。
その一つである音訳エディタ「DaisyRings™」は、視覚障がいやディスレクシア(識字障がい)によって文字を読むことが困難な方のための音訳コンテンツを、音声合成を利用して簡単な操作で作成できるシステムです。DaisyRingsは、主に学校や図書館などで利用されています。例えば千葉県立西部図書館では、録音図書の累積目録、各種サービスの利用案内、主催する講座の案内や配布資料などの音訳にDaisyRingsを使うことで、音訳にかかる時間と労力負担を低減しています。作成された音訳図書は、図書館の利用者に直接提供されるほか、国立国会図書館のデータ送信サービスで提供されています。

※ 音訳: 書籍を音声化すること

RECAIUS™のページへ

活動事例: 防災無線戸別受信機 「1KDK−5A」を開発

防災無線戸別受信機 「1KDK−5A」防災無線戸別受信機 「1KDK−5A」

東芝は、災害時に避難情報や復旧情報を住民へ伝達する市町村防災行政無線システムにおいて、住居・公民館など屋内で放送を受信する戸別受信機を新しく開発しました。

市町村防災行政無線システムは、非常時に命を救う大切な情報を届けるほかに、日常的な防災情報の伝達にも用いられます。安心できる暮らしを支える「人を想うデザイン」を具現化するにあたり、災害時と平時の両シーンでの使われ方を吟味し、誰もが設置しやすく、使いやすい工夫を施しています。

その一つとして、点字の表記や配置、音量ツマミに付ける凸みの量などを検討する際、日本点字図書館にご協力をいただきました。視覚障がいをお持ちの方々にプロトタイプを評価していただき、得られた声をデザインに反映しています。この防災無線戸別受信機 「1KDK−5A」は、(公財)日本デザイン振興会が主催する総合的なデザインの推奨制度である「2016年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

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ユニバーサルデザインの普及・啓発活動

ユニバーサルデザインガイドラインを更新

多様な従業員が働く東芝グループにおいて、共通の理解を持って、効果的かつ効率的にユニバーサルデザインに取り組むための規定やガイドラインを制定しています。2016年度は、このガイドラインを詳しく説明するための解説・事例を更新し、社内ホームページを通じて従業員への啓発に努めました。

社外とのコミュニケーション

ユニバーサルデザインの普及・啓発に向けて、東芝グループは自らの取り組みや活動の成果について情報発信するとともに、社外の企業や団体と積極的に協業・連携しています。

活動事例: 筑波技術大学の学生とユニバーサルデザイン交流会を実施

筑波技術大学の学生とユニバーサルデザイン交流会筑波技術大学の学生とユニバーサルデザイン交流会

聴覚障がい者・視覚障がい者の高等教育機関である国立大学法人筑波技術大学から学生10人を受け入れて、2016年9月に交流会を開催しました。交流会では、ユニバーサルデザインの取り組み事例や、東芝グループで働く聴覚障がいのある従業員の会社での体験談などを紹介しました。活発な質疑応答がなされ、参加した学生や引率した先生方から感謝の言葉をいただきました。

活動事例: 駅舎向けエレベーターがIAUDアウォード銀賞を受賞

駅舎向けエレベーター駅舎向けエレベーター

近年は、障がい者への合理的配慮と多様な利用者にとっての利便性向上が求められています。東芝エレベータ(株)は、車いすを利用している方から「駅のエレベーターが使いにくい」と伺ったことをきっかけに、公共施設のユニバーサルデザインに配慮した駅舎向けエレベーターを開発しました。
この製品が2016年度、(一財)国際ユニヴァーサルデザイン協議会(International Association for Universal Design: IAUD)主催の「IAUDアウォード2016」公共空間部門において、銀賞を受賞しました。高度な使いやすさと機能を確保するために、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科との共同研究で繰り返し検討した利用者主体のデザインが高く評価されました。

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