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東芝CSRキーパーソンインタビュー CSRをかたちづくる視点・技術・ひと 04:ユニバーサルデザイン 私たちの使命は、年令や性別、ハンディキャップを超えた共通の使い心地を提供することです (株)東芝 デザインセンター ヒューマンセントリックデザイン担当 井戸健二 東芝CSRキーパーソンインタビュー

ユニバーサルデザイン(UD)とは、障がいの有無、年齢、性別、国籍、人種などに関わらず、できるだけ多くの人が利用できるように製品やサービスなどをデザインすることをいいます。

東芝グループでは、誰もが快適に暮らせる社会の実現に向けて、ユニバーサルデザインに取り組んでおり、作り手の側から考えるのではなく、使う人の立場・視点に立ってデザインを考え評価を繰り返す“人間中心設計プロセス”を応用し、より多くのお客様のご要望をお聞きしながら製品を開発しています。

第4回目となるCSRキーパーソンとして、家電や情報機器、公共機器など幅広い分野において、より多くの人にとって使い勝手のよい製品を提案するデザイナーの取り組みを紹介します。

「中心にあるのは人間」という考え方でデザイン

私は、デザインセンターに属しており、ヒューマンセントリックデザイン担当というチームで、人間工学(注1)を応用したデザイン開発や評価の仕事をしています。

ヒューマンセントリックデザインというのは、“人間中心設計”という意味で、ここで言う人間とは利用者のことです。過去には機械や装置に人間が合わせる時代がありましたが、機械や装置のほうを人間が使いやすいようにデザインすることが、ものづくりの基本です。今ではどんなに性能が良い製品でも、使い勝手が悪いと世の中に受け入れてもらえません。東芝のすばらしい技術で開発した製品を、できる限り多くの方に使っていただきたいですから。

(注1)人の物理的な形状や動作、生理的な反応や変化、心理的な感情の変化などを研究して、実際のデザインに活かす学問をさす

「重いドアを楽に開けられないか」ユーザーサイドから評価を実施

私が担当した製品として、電動タッチオープン機能付きの冷蔵庫があります。これは、ボタンを軽く押すだけで冷蔵庫の扉が開くようになっています。最近の冷蔵庫は大型化し、冷蔵室のドアポケットにペットボトルなどを入れることも多く、扉が重くなっています。これでは、手の不自由な方や高齢者が扉を開けるのは大変です。このため、東芝では“電動タッチオープンドア”を考え、簡単に扉を開けることができるようにしました。もちろん、調理中に手が汚れている時や、両手が塞がっているような状況でも、肘など使って扉を開けることができます。より多くの人が、さまざまな状況で、同じように利用できるという東芝のUD製品の一例です。

私はこの機能の開発時に人間工学的な評価を担当しました。「これまでにないこの機能をどのように評価するのか?」ということが大きな課題でした。冷蔵庫のドアに直接計器を取り付けて扉の開閉時に必要な力を計ることもできましたが、このときは人が使うものですから人の身体的な負担を計測するほうが、利用者の視点に立った評価になると判断しました。筋肉の働きを調べる“筋電図”という手法によって、腕や肩、背中の負担を計測することで、従来の製品に比べてどの程度、作業が楽になったかということを評価しました。腕に加えて、背中の筋肉の負担も軽減されることもわかり、その後の開発にも役立てています。

その後、車いす利用者の方にこの電動タッチオープンドアを評価していただいた時のことですが、私自身、彼らは腕を使った作業には問題がないと思っていました。でも実は、下半身が安定しないと、腕の力だけに頼ってしまうことによって、予想以上に扉を開けることが大変であることがわかり、タッチオープン機能は車いす利用者の方にもとても喜ばれました。うれしかった反面、利用者に直接話を聞くことの大切さを改めて認識し、反省もしました。

必要なのは、誰の為のデザインなのかを常に意識すること

多くのお客様の意見を集めてそれらを正しく理解することは、とても時間がかかります。しかし実際に使う人の意見を聞かないで、作り手の思い込みで作ったものは、お客様にご不便をかけてしまう上に、設計のやり直しなどが発生して、結局お客様への提供が遅れてしまいます。このことを肝に銘じながら、デザイナーとしての幅を広げていきたいと思います。

これからの目標ですが、これまでよりもさらに多くのお客様に、より使いやすい製品を提案し続けて行きたいと思っています。東芝の製品によって、体の不自由な方やお年寄だけでなく、あらゆるお客様が笑顔で安心して暮らすことのできる社会になるために、これからも努力していきます。

最後に私の思いを込めて宣言します。

一人ひとりの安心と笑顔のために、あらゆる製品分野で常に利用者の立場に立ったものづくりを遂行します。 井戸健二

より多くのお客様に使いやすく〜ユニバーサルデザインの推進 ユニバーサルデザイン

東芝グループのユニバーサルデザインは、1.ユーザーの拡大(アクセシビリティの向上)と 2.使い勝手の向上(ユーザビリティの向上)にポイントをおいて推進しています。
ユーザーの拡大では、これまでに当該製品を利用できなかった、または、利用時に困難を感じていたお客様を減らし、できるだけ多くのお客様に利用していただくことを目指しています。
使い勝手の向上では、基本的な使いやすさや、安全性をさらに高め、すでに当該製品を利用していただいているお客様の満足度を高めることを目標としています。

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CSRをかたちづくる、視点・技術・ひと

  • 07: 私たちの役割は、安全で高性能な2次電池の開発により地球環境の改善に寄与することです
  • 06: 私たちの責務は、発電に伴うCO₂を分離・回収する技術を実用化していくことです
  • 05: 私たちの目標は、病院にも患者さんにも喜んでいただける装置を生み出していくことです
  • 04: 私たちの使命は、年令や性別、ハンディキャップを超えた共通の使い心地を提供することです
  • 03: 私たちのミッションは、お客様の利便性と共に環境にも配慮した製品を設計することです
  • 02: 私たちの仕事は、徹底した品質管理を通じてお客様に感動をお届けすることです
  • 01: 私たちの任務は、社会インフラの舞台裏でお客様の安心・安全を見守ることです

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