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モクレン科ユリノキ属は、北米東部と中国中部にそれぞれ1種が分布している。現在、日本の公園などにあるユリノキは、樹形が美しいため、街路樹、公園樹および庭木として日本に導入された北米原産の外来種である。 ※右上の画像をクリックする毎に、違った画像がご覧になれます。(FLASHプラグインが必要です。) |
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特にモクレン科の中でもユリノキは原始的な種類で、5千万年前にすでに生育していたことが、北米で葉の化石が出土することから証明されている。
氷河期(およそ200万年前から1万年前の洪積世)に多くの植物種が絶滅したと考えられている。氷河期の洪積世以前に日本にもユリノキが自生していたことは、鳥取県で新第3紀層(およそ2500万年前から200万年前)からユリノキの葉の化石が発見されていることからもわかる。
ユリノキの葉は互生、葉の先端はやや凹形で、3〜10センチの葉柄があり、裂け方は多様で、ふつうは4または6に浅裂する独特の形である。葉身は10〜15センチ、はんてんの形で、薄いが硬い。両面ともに無毛で、全縁である。秋は黄葉が美しい。
樹皮は灰黒褐色、老樹では縦に細かく割れ目を生ずる。陽樹のため日当たりのよい肥沃地に生育するが、立地適応性も大きく、成長は非常によい。樹形は広円錐形である。
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パリのマロニエ・プラタナス、ベルリンのボダイジュ、アムステルダムのニレ、北京のエンジュ・ヤナギの街路樹は世界的に有名である。
日本の公園樹や街路樹には、ユリノキ(北米東部)以外にも、モミジバスズカケノキ(英国)、スズカケノキ(プラタナス)(バルカン半島〜ヒマラヤ)、アメリカスズカケ(北米)、シダレヤナギ(中国)、ポプラ(欧州)、イチョウ(中国)、トウカエデ(中国)、エンジュ(中国)等、多くの外国から輸入した樹種が植栽されている。
日本自生の樹種による公園樹や街路樹としては、ケヤキ、サクラ、トチノキ、クスノキ(自生を疑問とする意見がある)など、種類は少ない。
日本では、樹を都市計画の中で並木として積極的に導入してから日が浅いので、ヨーロッパに匹敵するような立派な街路樹は少ない。東京都では現在およそ50万本の街路樹を100万本にする計画がある。外国樹種でなく日本自生の樹種による街路樹が望まれる。
また、日本の道路は狭く、電柱・電線などがあるため、生育のよい街路樹は数年に一度、丸坊主の剪定(せんてい)がなされる。剪定の経費削減のためであるが、剪定された木の立場になって考えると、いかに残酷かが理解される。樹種特性を理解し、立地や環境条件に応じた樹種の選定が望まれる。
たとえば、ユリノキは成長がよく、大きくなるが、剪定を嫌うので、狭い道路の街路樹よりも公園や広い庭園に植えるのが理想的である。
ユリノキが属するモクレン科植物類には、厚朴(こうぼく・ホオノキの樹皮)、辛夷(しんい・コブシの花)および五味子(ごみし・チョウセンゴミシの実)など、漢方の主要な薬種の供給源が多い。これら利用実績のある樹種を中心に化学的な研究が進んでいる。
多くの植物性の毒物の主成分であるアルカロイドの保有が確認されている種もあり、「毒と薬の宝庫」であると指摘されている。モクレン科の植物類は成分化学や化学分類学だけでなく、成分の有効利用を考える場合にも大きな興味がもたれる資源である。 <2007.07>
| ユリノキ(ハンテンボク) | ||
| 種名: | Liriodendron tulipifera Linn. 英名white wood, yellow−poplar, tulip tree 日本語 百合の木 別名として奴凧や軍配に似ているのでヤッコダコノキ、グンバイノキともいう。 |
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| 分類: | モクレン科ユリノキ属 | |
| 分布: | 北米中東部産、全国に植栽。 | |
| 用途: | 公園樹、街路樹、庭園樹などとして広く植栽される。東京港区の迎賓館や新宿御苑のユリノキは特に美しい。日本の気候によく適し、成長は著しい。材は軽軟で木理(材面での木材構成要素の配列)が通直な散孔材。器具材、楽器外装材や合板用材。樹形、葉形の異なる、あるいは葉に白斑のある6種の園芸品種がある。 | |