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環境活動

人と、地球の、明日のために。

製品含有化学物質の管理

東芝グループでは、製品に含有する化学物質の確実な管理を行うとともに、製品に含有する化学物質の情報伝達を促進し、使用する化学物質が人の健康と地球環境にもたらすリスクを最小化することをめざしています。

東芝グループの製品における化学物質管理の取り組み

東芝グループでは、WSSD※1などで提言・採択された化学物質のもたらすリスクの最小化を重要な取り組み課題と考え、特定化学物質の全廃および製品における含有削減、代替化などの取り組みを推進しています。東芝グループの製品群は、半導体やハードディスクなどの電子部品から、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの家電製品、PC・TVなどのAV製品、医療機器、変圧器・気象レーダなどの社会インフラ系製品まで幅広く製造・販売しており、それぞれの製品においてさまざまな化学物質が使用されています。近年、化学物質管理に関する規制が世界的に厳しさを増しており、例えば欧州連合(EU)では2013年1月にRoHS指令※2を改正し、特定化学物質の含有管理の対象製品がすべての電機電子製品へ広がりました。さらに、2019年7月からは4種類のフタル酸エステル類(DEHP、BBP、DBP、BBP)がRoHS禁止物質となり、合計10種類の禁止物質となります。

欧州REACH規則においても、芳香族炭化水素(PAHs)などが新たに制限物質に追加されます。このような世界的な化学物質規制の最新動向の情報収集を地域環境部(中国、東南アジア、欧州、米国)と連携して進めています。

また、東芝グループでは確実な遵法対応に向けて、2015年2月1日付で東芝グループグリーン調達ガイドラインを改定し、「東芝グループ環境関連物質リスト」の改定を進めました。「ランクA:禁止物質(群)」には4種類のフタル酸エステル類や芳香族炭化水素を新たに追加し、確実に遵法対応を進めてまいります。

■ 東芝グループ環境関連物質リスト
区分 判断基準
ランクA(禁止物質(群)) 東芝グループにおいて、調達品(包装材含む)への含有を禁止する物質(群)。国内外の法規制で製品(包装材含む)への使用が禁止または制限されている物質(群)。
ランクB(管理物質(群)) 使用実態を把握し、削減・代替化などの環境負荷低減に努める物質(群)、またはクローズドシステムで回収・無害化を図り環境への影響を抑制する物質(群)。

なお、業界動向などの事情から、東芝グループ各社により管理内容(物質群、管理レベル、閾値など)が異なる場合があります。

■ 世界各国の含有化学物質に関する規制動向の一例
「世界各国の含有化学物質に関する規制動向の一例」のイメージ

※1
WSSD(World Summit on Sustainable Development): 持続可能な開発に関する世界首脳会議
※2
RoHS(Restriction of certain Hazardous Substances): 電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する指令

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PVC/BFR代替化を推進

2014年度の成果と今後の取り組み

2012年度からの第5次環境アクションプランでは、製品中に含まれるPVC(塩化ビニル樹脂)とBFR(臭素系難燃剤)※3を2015年度までに全80製品群で代替化を進めるという目標を掲げました。2014年度はライフスタイル製品を中心にPVCやBFRの削減を進め、目標の50製品群に対し、54製品群にて達成することができました。(事例参照)。

PVC/BFRの代替化を進めるうえで、製品の品質を維持するために代替材料の信頼性評価が重要となります。東芝グループでは、ケーブル類に関し、屈曲耐久性の信頼性評価技術を開発し、代替化に役立てています。具体的には、下写真に示すようなケーブル類の試験方法を用いることにより、種類の異なるケーブルでの寿命評価が可能となりました。特に従来のPVCケーブルに比べ、PVCフリーケーブルではメーカーによって耐久性が大きく異なることがわかりました。このような屈曲耐久性評価方法を全社標準化することにより、信頼できるPVCフリー配線の情報を共有化し、代替化を進めてまいります。

■ PVC/BFR代替化取り組み製品群の推移
「PVC/BFR代替化取り組み製品群の推移」のイメージ

※3
塩化ビニル樹脂(PVC)/臭素系難燃剤(BFR)にかかわる主な各国規制塩化ビニル樹脂(PVC)は、樹脂を柔らかくするための添加剤(一般的に可塑剤といわれている)に各国から規制がかかっている。
例1:
PVC中のフタル酸エステル類(DEHP、BBP、DBP、DIBP):欧州RoHS指令
例2:
PVC中の有機すず類(DOP、DBP):欧州REACH規則(制限対象物質)
例3:
臭素系難燃剤(BFR)はRoHS指令で禁止されている特定難燃剤であるPBDE、PBB以外にもさまざまな臭素系難燃剤が現在各国でハザード評価が実施されている。

■ ケーブルの屈曲耐久性評価方法の標準化

「ケーブルの屈曲耐久性評価方法の標準化」のイメージ

■ PVC/PVCフリーケーブルの屈曲耐久性の比較

「PVC/PVCフリーケーブルの屈曲耐久性の比較」のイメージ

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【事例2】電子レンジ

「電子レンジ」のイメージ

東芝ホームテクノ(株)

電子レンジ(ER-MD500/MD400)は、トップクラスのレンジ省エネ性能、200℃約5分のすばやい予熱によるオーブン使用時の省エネの実現とともに、インバータ用保護チューブのPVCフリー化を進めました。また水溶性セラミックコートの採用など、素材・含有化学物質の削減が進んだ製品です。

年間レンジ消費電力52.0kW/年(省エネ法「電子レンジ」測定方法による)
●ハロゲンフリー材の採用
インバータ用高圧リード線保護チューブにPVCフリー品を採用。
●フッ素・有機溶剤削減
角皿・オーブンに採用の「とれちゃうコート」は、水溶性セラミックコートを採用。フッ素を使用せず、有機溶剤(IPA)を削減。また汚れを簡単にふき取れるのでオーブンシートが要らず、洗剤使用量の削減にも貢献。
●鉛フリー化
PC板に鉛フリーはんだ採用。

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サプライチェーン連携による化学物質の情報伝達の取り組み

2007年6月から施行されている欧州の化学品規制であるREACH※4では、部品や材料・製品に至るまで、含有化学物質情報をサプライチェーンで円滑に開示・伝達する仕組みが必要です。東芝グループでは、産業界標準の調査書式であるJAMP※5/AIS※6フォーマットを積極的に採用し、サプライチェーン上での円滑な含有化学物質の情報伝達を推進しています。

また、有害化学物質などの環境負荷・リスクの低減を考慮した事業活動を進めるためには、サプライチェーン全体にわたる活動が必要となるため、ビジネスパートナーである調達取引先様の協力が欠かせません。調達取引先様には、持続可能な社会の構築に向けて、グリーン調達への理解と協力をお願いするとともに、取引先の環境評価および、調達品の含有化学物質の調査と評価を実施、ISO 14001に準拠したグリーン度(当社基準)を自主的に評価した結果を報告いただいています。

※4
REACH(Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals):化学物質の登録、評価、認可および制限に関する規則
※5
JAMP(Joint Article Management Promotion-consortium):アーティクルマネジメント 推進協議会
※6
AIS(アーティクルインフォメーションシート) JAMPが推奨する製品含有化学物質情報を伝達するための情報伝達シート

グリーン調達ガイドライン

東芝グループ版グリーン調達ガイドラインは、以下のリンクからPDFファイルをダウンロードしてご覧ください。

なお、業界動向等の事情から、調達取引先様へのお願い事項の詳細は、東芝グループ各社により異なる場合がございます。
詳細につきましては、お取引させていただいている東芝グループ各社、東芝社内カンパニー、事業部、事業所、工場等の担当窓口が発行するグリーン調達ガイドラインに示しています。
東芝グループ各社版は、以下のリンク先からご覧ください。

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【事例1】POSターミナル

「POSターミナル」のイメージ

東芝テック(株)

POSターミナル「M-8500」は、アプリ待機電力削減などによる業界トップの省エネ性能の実現とともに、ハロゲンフリー材の採用、水銀フリー化、カドミフリー化など、含有化学物質の削減が進んだ製品です。

2014年2月現在当社調べ
ハロゲンフリー材の採用
ハロゲンフリープリント回路基板を基板面積比で約50%採用することでBFRを削減
水銀フリー化
本体ディスプレイにLEDバックライトを採用することで水銀を全廃
カドミフリー化
停電時のバックアップ電池をニカド電池からニッケル水素電池に変更したことでカドミウムを全廃

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【事例2】FPD※1搭載デジタルX線TVシステム

「FPD搭載デジタルX線TVシステム」のイメージ

東芝メディカルシステム(株)

X線TVシステムZexira DREX-ZX80は、トップクラス※2の省エネ性能、最小設置面積・最小設置空間(検査室最低天井高)の実現とともに、寝台カバー、操作卓カバー、高圧ケーブルダクトカバー(一部除く)など検査技師や患者様が接触する可能性のある部分を中心にPVCのフリー化を進め、また再利用し難いGFRPのフリー化等、素材・含有化学物質の削減が進んだ製品です。

※1
FPD:フラットパネルディテクタ
※2
国内市場における当社調べ
鉛の使用量も削減
FPD方式の採用で遮蔽用鉛の削減化も図りました。(自社同クラス従来装置比較)

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【事例】OCRスキャナ S3500

「OCRスキャナ S3500」のイメージ

東芝ソリューション(株)

卓上型OCRスキャナとして国内最高速クラス※1の読み取り速度(200枚/分、A4横モノクロの場合)を実現。国際エネルギースタープログラムに適合し、業界トップクラスの待機時低電力を実現するとともに、水銀、PVC/BFRなどの含有化学物質の削減が進んだ製品です。

※1
2013年7月現在当社調べ
●水銀フリー
光源に、LED(発光ダイオード)を採用し、水銀フリーと長寿命化を実現。
●PVC/BFRフリー
ACケーブルのPVC(ポリ塩化ビニル)フリー化、プリント配線基板のBFR(臭素系難燃剤)フリー化により、焼却時の有害物質の発生を抑制。

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