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環境活動

人と、地球の、明日のために。

製品含有化学物質の管理

東芝グループでは、製品に含有する化学物質の確実な管理を行うとともに、製品に含有する化学物質の情報伝達を促進し、使用する化学物質が人の健康と地球環境にもたらすリスクを最小化することをめざしています。

東芝グループの製品における化学物質管理の取り組み

東芝グループでは、半導体やハードディスクなどの電子部品から、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの家電製品、PC・TVなどのAV製品、医療機器、変圧器・気象レーダなどの社会インフラ系製品まで幅広く製造・販売しており、それぞれの製品においてさまざまな化学物質が使用されています。近年、化学物質管理に関する規制が世界的に厳しさを増しており、例えば欧州連合(EU)では2013年1月にRoHS指令※1を改正し、特定化学物質の含有管理の対象製品をすべての電機電子製品へ広げました。2014年7月からは医療機器がRoHSの対象製品となります。また欧州以外でも、新たにロシア3国同盟、ヨルダンなどが同様の規制実施に向けた準備を進めている(詳しくは下図参照)など、規制のグローバル化が急速に進展しています。

そこで東芝グループでは確実な遵法対応に向けて、地域総括環境部と連携して、関連法規制の最新情報の収集、整理、分析を行い、対象製品における適切な対応を図っています。さらに、お客様に安心して製品をお使いいただくため、東芝グループ独自の化学物質管理基準を定め、すべての製品群に対して世界中で共通した化学物質管理を実施しています。

特に、WSSD※2などで提言・採択された化学物質のもたらすリスクの最小化を重要な取り組み課題と考え、特定化学物質の全廃および製品における含有削減、代替化などの取り組みを推進しています。この取り組みの一環として、日本国内やグローバルの代表的な法律で使用が制限されている化学物質および東芝グループとして実践的に管理を行っている化学物質を選定し、「東芝グループ環境関連物質リスト」を定め、「ランクA:禁止物質(群)」と「ランクB:管理物質(群)」の2つのカテゴリー(詳しくは下表参照)に分けて、製品に含有される化学物質を管理しています。

■ 東芝グループ環境関連物質リスト
区分 判断基準
ランクA(禁止物質(群)) 東芝グループにおいて、調達品(包装材含む)への含有を禁止する物質(群)。国内外の法規制で製品(包装材含む)への使用が禁止または制限されている物質(群)。
ランクB(管理物質(群)) 使用実態を把握し、削減・代替化などの環境負荷低減に努める物質(群)、またはクローズドシステムで回収・無害化を図り環境への影響を抑制する物質(群)。

なお、業界動向などの事情から、東芝グループ各社により管理内容(物質群、管理レベル、閾値など)が異なる場合があります。

■ 世界各国の含有化学物質に関する規制動向の一例
「世界各国の含有化学物質に関する規制動向の一例」のイメージ

※1
RoHS(Restriction of certain Hazardous Substances):電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する指令
※2
WSSD(World Summit on Sustainable Development):持続可能な開発に関する世界首脳会議

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PVC/BFR代替化を進捗

2013年度の成果と今後の取り組み

2012年度からの第5次環境アクションプランでは、製品中に含まれるPVC(塩化ビニル樹脂)とBFR(臭素系難燃剤)※3を2015年度までに全80製品群で代替化を進めるという目標を掲げました。
2013年度は、社会インフラ系製品を中心にPVCやBFRの削減を進め、目標の30製品群に対し、32製品群にて達成することができました。(下の事例参照)。PVCは配線や電子部品を中心に、またBFRは筐体や実装部品を中心に今後も代替化を進めてまいります。

■ PVC/BFR代替化取り組み製品群の推移
「PVC/BFR代替化取り組み製品群の推移」のイメージ

※3
塩化ビニル樹脂(PVC)/臭素系難燃剤(BFR)にかかわる主な各国規制塩化ビニル樹脂(PVC)は、樹脂を柔らかくするための添加材(一般的に可塑剤と言われている)に各国から規制がかかっている。
例1:
PVC中のフタル酸エステル類(DEHP、BBP、DBP、DIBP):欧州REACH規則
(認可対象物質、制限対象物質(検討中))、改正RoHS指令の優先検討物質
例2:
PVC中の有機すず類(DOP、DBP):欧州REACH規則(制限対象物質)
例3:
臭素系難燃剤(BFR)はRoHS指令で禁止されている特定難燃剤であるPBDE、PBB以外にもさまざまな臭素系難燃剤が現在各国でハザード評価が実施されている。

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【事例1】POSターミナル

「POSターミナル」のイメージ

東芝テック(株)

POSターミナル「M-8500」は、アプリ待機電力削減などによる業界トップの省エネ性能の実現とともに、ハロゲンフリー材の採用、水銀フリー化、カドミフリー化など、含有化学物質の削減が進んだ製品です。

2014年2月現在当社調べ
ハロゲンフリー材の採用
ハロゲンフリープリント回路基板を基板面積比で約50%採用することでBFRを削減
水銀フリー化
本体ディスプレイにLEDバックライトを採用することで水銀を全廃
カドミフリー化
停電時のバックアップ電池をニカド電池からニッケル水素電池に変更したことでカドミウムを全廃

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サプライチェーン連携による化学物質の情報伝達の取り組み

2007年6月から施行されている欧州の化学品規制であるREACH※4では、部品や材料・製品に至るまで、含有化学物質情報をサプライチェーンで円滑に開示・伝達する仕組みが必要です。東芝グループでは、産業界標準の調査書式であるJAMP※5/AIS※6フォーマットを積極的に採用し、サプライチェーン上での円滑な含有化学物質の情報伝達を推進しています。

また、有害化学物質などの環境負荷・リスクの低減を考慮した事業活動を進めるためには、サプライチェーン全体にわたる活動が必要となるため、ビジネスパートナーである調達取引先様の協力が欠かせません。調達取引先様には、持続可能な社会の構築に向けて、グリーン調達への理解と協力をお願いするとともに、取引先の環境評価および、調達品の含有化学物質の調査と評価を実施、ISO 14001に準拠したグリーン度(当社基準)を自主的に評価した結果を報告いただいています。

※4
REACH(Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals):化学物質の登録、評価、認可および制限に関する規則
※5
JAMP(Joint Article Management Promotion-consortium):アーティクルマネジメント 推進協議会
※6
AIS(アーティクルインフォメーションシート) JAMPが推奨する製品含有化学物質情報を伝達するための情報伝達シート

■ 2013年度の取引先のグリーン度調査

(%)
Sランク Aランク Bランク Bランク未満
80.4 17.9 1.2 0.5
Sランク(優良) Aランク(良好) BランクおよびBランク未満(改善要請)

グリーン調達ガイドライン

東芝グループ版グリーン調達ガイドラインは、以下のリンクからPDFファイルをダウンロードしてご覧ください。

なお、業界動向等の事情から、調達取引先様へのお願い事項の詳細は、東芝グループ各社により異なる場合がございます。
詳細につきましては、お取引させていただいている東芝グループ各社、東芝社内カンパニー、事業部、事業所、工場等の担当窓口が発行するグリーン調達ガイドラインに示しています。
東芝グループ各社版は、以下のリンク先からご覧ください。

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【事例2】FPD※1搭載デジタルX線TVシステム

「FPD搭載デジタルX線TVシステム」のイメージ

東芝メディカルシステム(株)

X線TVシステムZexira DREX-ZX80は、トップクラス※2の省エネ性能、最小設置面積・最小設置空間(検査室最低天井高)の実現とともに、寝台カバー、操作卓カバー、高圧ケーブルダクトカバー(一部除く)など検査技師や患者様が接触する可能性のある部分を中心にPVCのフリー化を進め、また再利用し難いGFRPのフリー化等、素材・含有化学物質の削減が進んだ製品です。

※1
FPD:フラットパネルディテクタ
※2
国内市場における当社調べ
鉛の使用量も削減
FPD方式の採用で遮蔽用鉛の削減化も図りました。(自社同クラス従来装置比較)

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【事例】OCRスキャナ S3500

「OCRスキャナ S3500」のイメージ

東芝ソリューション(株)

卓上型OCRスキャナとして国内最高速クラス※1の読み取り速度(200枚/分、A4横モノクロの場合)を実現。国際エネルギースタープログラムに適合し、業界トップクラスの待機時低電力を実現するとともに、水銀、PVC/BFRなどの含有化学物質の削減が進んだ製品です。

※1
2013年7月現在当社調べ
●水銀フリー
光源に、LED(発光ダイオード)を採用し、水銀フリーと長寿命化を実現。
●PVC/BFRフリー
ACケーブルのPVC(ポリ塩化ビニル)フリー化、プリント配線基板のBFR(臭素系難燃剤)フリー化により、焼却時の有害物質の発生を抑制。

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【事例1】部品材料における有害化学物質削減の取り組み

東芝マテリアル(株)

空港の手荷物検査に代表されるX線による非破壊検査は、テロ対策の要のひとつです。荷物に照射したX線の透過または反射を光に変換し画像にする装置では、シンチレータが重要なキーマテリアルとなります。当社では従来の有害物質のCd(カドミウム)を含むCWO(CdWO4)シンチレータに替えて、希土類酸硫化物に着目し、GOS(Gd2O2S)シンチレータを開発しました。有害物質を含まず、従来製品よりも高感度のGOSは空港の手荷物検査装置のほかに、食品の異物検査、あるいは、輸送トラックを丸ごと内部検査できる装置などに採用されつつあります。高感度ですので、使用する放射線の強さも低減できます。

「X線検査装置(手荷物)」のイメージ
X線検査装置(手荷物)

「シンチレータ外観」のイメージ
シンチレータ外観

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【事例2】エレーベーターにおける含有化学物質削減の取り組み

東芝エレベータ(株)

標準形エレベーター「SPACEL-GR」は、待機電力削減などによる業界トップクラスの省エネ性能の実現とともに、水銀フリー、新冷媒の採用、鉛の使用量削減など、含有化学物質の削減が進んだ製品です。

2011年11月現在当社調べ
水銀フリー
全天井照明ラインアップでLEDを採用
新冷媒の採用
エレベーター専用クーラーにはオゾン層を破壊しない新冷媒(R-410A)を採用しています。
鉛の使用量削減
ロープ固定方法をクサビ式ロープ固定装置に変更。ロープ端末処理に使用していた鉛を廃止しました。

「かご室の一例」のイメージ
かご室の一例

「エレベーター構造と効果アイテム」のイメージ
エレベーター構造と効果アイテム

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【事例】ノートPCにおける含有化学物質削減の取り組み

「dynabook Rシリーズ」のイメージ

(株)東芝 デジタルプロダクツ&サービス社

dynabook Rシリーズは、ENERGY STAR基準を4〜5割上回るなど消費電力の低減に優れているとともに、水銀フリー、PVCフリーなど含有化学物質の削減が進んだ製品です。

水銀フリーPC
LCDバックライトにLEDを採用し、水銀を全廃しています。
PVCフリーPC
内部ケーブル類をはじめ、筐体、プリント基板などPC本体全体でPVCフリーを実現しています。
水銀/カドミウム/鉛フリーバッテリー
バッテリーの水銀、カドミウム、鉛フリーを実現しました。欧州電池指令の基準をクリアし、本製品では対象化学物質の含有表示が不要です。

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