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環境活動

人と、地球の、明日のために。

環境担当役員メッセージ

「豊かな価値の創造」と「地球との共生」の両立をめざして、積極的な取り組みを進めます。 株式会社 東芝 執行役上席常務 上條 勉

「株式会社 東芝 執行役上席常務 上條 勉」のイメージ

近年、エネルギーや資源の枯渇、水不足、生物多様性の損失など、将来世代の安心・安全な生活を脅かす地球環境の悪化が深刻化しており、解決に向けたさまざまな動きが世界規模で広がっています。
特に気候変動に関しては、世界各地で洪水や台風などの影響がすでに現れており、緊急性・重要性が非常に高いと認識しています。IPCC※1によれば、現在の状況が続くと早ければ2030年に世界の気温が産業革命前に比べ1.5℃上昇する可能性があり※2、パリ協定が掲げる「気温上昇2℃未満(できれば1.5℃)」の目標を達成するためには、私たち企業もできる限りの努力をしなければなりません。
また、世界の人口増加や経済成長を背景として、資源枯渇や廃棄物の問題も深刻化しています。これを受けて、欧州を中心に、これまで廃棄されていた製品や原材料などを新たな資源ととらえ、廃棄物を出すことなく資源を循環させる「循環経済」への移行が進められており、資源循環と経済成長の両立をめざすビジネスモデルの確立が求められています。そして、地球環境の悪化は生物多様性を損なう結果ももたらしています。愛知目標に次ぐ、生物多様性の新しい世界目標「ポスト2020生物多様性枠組」の採択をめざす動きに合わせ、私たちは自然と人間が調和して暮らし、生態系からの恵みを享受し続けられる社会の構築に取り組まなければなりません。

このような課題の解決に貢献し、かつ企業として持続的な発展をめざすためには、長期的な視点で世界の潮流に対応しながら、豊かな価値を創造・提供し続けることが重要です。東芝グループでは2007年という早い段階から「バックキャスティング※3」の考え方を取り入れ、2050年に向けた長期ビジョンを設定して、環境に関する課題解決や価値の創造に取り組んできました。そして、社会状況の変化などを考慮してその内容を見直し、新たに「環境未来ビジョン2050」を策定しました。
「環境未来ビジョン2050」では、「気候変動への対応」「循環経済への対応」「生態系への配慮」の3分野における活動を推進します。気候変動についてはパリ協定のめざす方向に沿って、当社グループのバリューチェーン全体で2050年度までにカーボンニュートラル、2030年度までに2019年度比で温室効果ガスを70%削減することをめざします。自社グループにおける省エネ設備への投資や再生可能エネルギー導入拡大に加え、先進的な脱炭素エネルギー技術や省エネ製品・サービスの創出・提供などを進め、社会全体の温室効果ガスの削減に貢献していきます。循環経済については、事業活動と製品・サービス両面での資源有効活用に加え、デジタル技術を活かした循環経済型ビジネスも推進します。生態系への配慮では、化学物質と水資源の適正な管理や、生物多様性保全に向けた活動を推進します。

東芝グループが経営理念の主文として掲げる「人と、地球の、明日のために。」の考えに基づき、「豊かな価値の創造」と「地球との共生」の両立をめざして、環境経営をより一層深化させていきます。地球環境の課題への取り組みに誠実であり続けるため、引き続き最大限の努力をしていく所存ですので、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

※1
気候変動に関する政府間パネル
※2
出典:IPCC「1.5℃特別報告書」
※3
未来のあるべき姿を想定し、そこから振り返ってその実現手段を考える方法

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