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現場でのナレッジと“目利きの技術”が大きな武器に 東芝の次世代ものづくりをリードする生産技術センター

現場でのナレッジと“目利きの技術”が大きな武器に
東芝の次世代ものづくりをリードする生産技術センター

  • ものづくりIoT
  • 【技術者・開発者インタビュー】
  • 2016.02.25


東芝グループにおけるものづくりのイノベーションをリードしているのが、“新たな価値の創出”と“原価低減力の向上”を目指して活動する「生産技術センター」だ。グローバルに幅広い事業を展開している東芝グループをものづくりの観点から見つめ、生産技術の先行研究開発を行い、社内カンパニーや関係会社へ提供してきた。近年では長年培ってきた現場ノウハウとICT技術を駆使することで、更なる事業貢献に取り組んでいる。

今回は、そのような生産技術センターが考える次世代ものづくりと、東芝の社内カンパ二― インダストリアルICTソリューション社と連携することで生まれるお客さまとの新たなイノベーションの可能性について、生産技術センター 所長 森 郁夫と同センター 設計生産システム変革推進部 研究主幹 山田 渉に聞いた。



東芝グループのものづくりをリードする生産技術センター

生産技術センター(以下、本センター)は、1970年に生産技術研究所として発足した。そして今、東芝グループが誇る高度なものづくりに欠かせない部門として「ものづくりに関する技術・仕組みの研究開発」「ものづくりのあるべき姿の発信」「技術・仕組みのタイムリーな提供」をミッションに掲げ、生産に関わる要素技術を駆使し、製造現場でさまざまなイノベーションを生み出している。また、生産エンジニアリング技術や構造設計・製造技術、メカトロニクス技術など8つの技術分野をコア生産技術として研究開発活動を展開しながら、東芝グループの「環境ビジョン2050別ウィンドウが開きます」実現に向けた環境調和型生産技術別ウィンドウが開きますの創造にも取り組んでいる。

「最近では、微細化が進むNAND型フラッシュメモリーを中心とした半導体に関する生産技術分野への取り組みを積極的に行っています。また、高度な工程管理技術が要求される量産系ものづくりの思想を受注生産型の社会インフラ系ものづくりにも反映させた、新たな生産管理技術の確立にも注力しています」と語るのは、総員約500名の本センターを率いる所長 森 郁夫だ。

東芝 生産技術センター 所長 森 郁夫氏
東芝 生産技術センター
所長

森 郁夫

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ICTで高度化する次世代ものづくりとは

ドイツで大きな潮流となった第4次産業革命とも呼ばれる「Industrie4.0」が製造業の現場で話題となり、その流れに呼応するように多くのソリューションベンダーがIoTを活用した次世代ものづくりに関するソリューションを提供し始めている。センシング技術を中心とした計測工学を専門とする生産技術センター 設計生産システム変革推進部 研究主幹 山田 渉は

「製造設備から得られるデータの活用は以前から行われていますが、現在取り組んでいる次世代ものづくりという視点では、人の作業やモノの動きなど、今までなかなかデータ化できていない部分をセンシング技術によって可視化し、製造品質改善や生産効率の向上などにつなげていくことが求められています」と製造業の動向を語る。

設備側で温度や稼働時間の情報は見ているものの、異音や振動など、現場の作業員にしかわからない、もしくは経験的に現場の人しか知りえない情報を数値化していくことが今後の大きなトレンドとなってくるという。しかも、近い将来はそれを傍から見るのではなく、物自体が位置情報や状態を能動的に発信していく形が主流になってくると分析する。

本来設備が出力するデータは、設備をメンテナンスするために必要となる情報であり、必ずしもライン全体のトラブル対処に役立つとは限らない。「これからは、製品品質、製造品質、生産制御にとって真に重要な部分を特定し、そこに適切なセンシング技術を入れていくことが必要になります。設備メーカー自身もそれを見据え、モニタリングに主眼を置いたセンサーを追加し、例えば故障予知や予防保全という付加価値を提供するサービスが一般的になると思います」と次世代ものづくりにおける動向を山田は分析する。

現場からデータを取って、分析し、改善する。この取り組み自体は特に目新しいものではない。ではなぜ今「次世代」や「ICT」というキーワードがものづくりの現場で話題になっているのだろうか。それは、以前に比べてデータの取り扱いがしやすくなったためと山田は見る。

 

「以前は製造データを取り扱うインフラ自体が今よりもぜい弱で、データを取得するにも個別に取り付けられた既存のセンサーからログを取り、事務所に戻ってExcelで集計、分析するという流れが通常でした。しかし今では、製造現場の情報の種類や量が増え、無線で収集でき、膨大なデータがサーバーに次々蓄積され、さまざまなツールで可視化や分析も簡便にできるようになっています。設備や作業者の動きも、以前は目視で確認していたものを、今は動画で撮影して画像処理技術で解析すれば、比較的簡単にパターン化・数値化できます。つまり、センシングレベルの深化やシステムの高度化といったICT環境の変化により、ものづくりの見えなかった部分の把握力が格段に向上してきた。これが“次世代”ということだと理解しています」(山田)。

   

一方、製造現場における生産性改善のアプローチについては、以前から大きく変わっているわけではない。ICTはあくまで手段であり、仮説を立てて検証するときには、やはり技術者が知恵を絞って考え、分析し、判断することが重要となる。その判断のスピードと精度が次世代ICTで飛躍的に向上する、というのが特長だ。

東芝 生産技術センター 設計生産システム変革推進部 研究主幹 山田 渉氏
東芝 生産技術センター
設計生産システム変革推進部
研究主幹

山田 渉氏

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