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長年培ったノウハウの集大成!IoT標準化を牽引する、数多くの“実績”と“進化”

長年培ったノウハウの集大成!
IoT標準化を牽引する、数多くの“実績”と“進化”

  • ものづくりIoT
  • 【技術者・開発者インタビュー】
  • 2017.9.19


2016年7月に東芝(※)が提供を開始した、短期間でのIoTサービス基盤を実現する「IoTスタンダードパック別ウィンドウが開きます」。現場に設置された機器からデータを効率よく収集し最適な処理を行うエッジ技術をはじめ、安全に通信するためのミドルウェア、収集された情報を高速かつ活用しやすい形に蓄積するプラットフォームなど、迅速にIoT環境を構築できるサービスだ。

そしてこれを実現させたのが、ICTインフラサービスセンターのメンバーで構成された「IoTプロジェクト」だ。IoTサービス基盤を支える要素技術を研究してきたスペシャリストたちに、彼らが目指した世界とその技術について語ってもらった。


長年培われた要素技術がloTをキーに結集

 東芝が 提供する「IoTスタンダードパック別ウィンドウが開きます」は、IoT時代に求められる新たな遠隔監視ソリューションとして作り上げられたクラウドサービス。このサービス設計からシステム開発、運用までを手掛けてきたのが「IoTプロジェクト」だ。

「お客さまからの要望を実現するために必要な要素技術のほとんどが社内にある ということがサービス化のきっかけでした。エッジの技術や通信ミドルウェアなど、私たちが得意とする技術を組み合わせれば、短期間でIoTプラットフォームを提供できるのではないかと考えたのです」とICTインフラサービスセンターの藤原は語る。例えば、通信ミドルウェア「SmartEDA別ウィンドウが開きます」の場合、「2011年以前から、データ変化に応じてアクションを起こす、イベントドリブンなアーキテクチャーを実現する要素技術の開発が進められていました」とSmartEDAの開発を担当する内田は語る。

機器の情報を収集するエッジ技術も、2011年ごろから構想していたものだ。「ゲートウェイとして使える小型コンピュータは市場には存在していたものの、社会インフラや産業用途に適したものは見当たりませんでした。そこで、当時取り組んでいたスマートコミュニティ分野向けに、堅牢性が高く、長期安定供給とサポートが可能な製品を開発しようと考えたのがきっかけでした」と語るのはゲートウェイの設計開発を手掛ける中里だ。

IoTスタンダードパックにおけるシステム運用を担当する佐藤も、「お客さまに納入した業務システムを遠隔から運用監視する仕組みは、東芝が長年取り組んでいたことです。自社のデータセンター事業やパブリッククラウドの活用、そして東芝コミュニケーショAI「RECAIUS」別ウィンドウが開きますのようなクラウドサービスの運用まで、東芝の長い歴史の中で脈々と受け継がれてきた技術をベースにした新しいものもあります」と語る。

藤原宏哉
東芝デジタルソリューションズ株式会社
ICTインフラサービスセンター
IoT設計部
参事

藤原宏哉

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それぞれの個性が 東芝のloTを支える

「IoTプロジェクトは、部門を超えてスペシャリストが集まり発足しました。組織が違うと方針も異なり、当初は意見がかみ合わないこともありましたが、最後は技術者同士ひとつのことを実現するために一致団結しました」と藤原は発足当時の状況を振り返る。

汎用性のある標準品を開発していた内田は、これまでシーズベースでミドルウェア開発を進めてきた。「今まで世の中全般で必要だと思われるものを追求してきましたが、今回のチームに召集されたことでお客さまのニーズに応えるための開発も必要になりました。ニーズに応えつつ、いかに汎用的なソフトウェアとして作り上げるかという両面を考慮する必要が出てきたわけです」。

プロジェクトによって大きく意識を変えていったのは、中里も同様だった。「ゲートウェイという部品を開発してインテグレーション部門に渡すところまでが従来の私の使命でした。でもプロジェクトに参画したことで、運用やフィールドに展開した後のことまで意識する、あるいはやって当然という意識に変わりました。以前よりも数倍、深く考えることが多くなりました」。

もともとはプログラマーとして活躍していた佐藤も、システムを開発して現場に構築した後は運用部門へ渡すという立場だった。「以前と立場が逆転したことで、開発手法やアーキテクチャーの部分で運用を意識した設計をお願いするなどの工夫をしています。システム開発を担当していた経験を生かすことで、お客さまの望む安定したシステムを一緒に考え、提供できるようになりました」と佐藤は語る。

佐藤攻
東芝デジタルソリューションズ株式会社
ICTインフラサービスセンター
IoT設計部
参事

佐藤攻

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チームカでプロジェクトを強力に推進

さまざまな考え方のメンバーを束ねる藤原は、プロジェクトのゴールに向けた最適な調整を心掛けている。「私自身は製造業向けのシステム開発部門を経験しており、社内の設計開発部門とお客さま、場合によってはお客さまがお付き合いされているベンダーやサプライヤーとのやり取りを得意としていました。調整役としてのスキルが生かせているのを実感しています」と語る。要素技術のスペシャリストとしてだけではなく、お客さまに直接デリバリーする際のハブ的な位置付けとして重要な役割を担っているのだ。

また、部門の垣根を越えたプロジェクトであるからこそ、機能を実装するまでのスピードが以前とは比べ物にならないほど速くなったという。「認証機能を強化する仕組みを新たに実装した際、プロジェクト内の他部門が開発した要素技術を組み合わせることで実現することができました。2年前は本社の商品企画や工場の各部門を調整するのに時間がかかっていましたが、今ではお客さまのニーズに対して優先度を上げて迅速に対応できるようになりました」(中里)。

プロジェクト発足当初に比べて、彼らのチームカはさらに大きく醸成されているようだ。

 

中里淳一
東芝デジタルソリューションズ株式会社
ICTインフラサービスセンター
IoT設計部
グループ長

中里淳一

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新たな要素技術を獲得しloT 標準化へ

IoTという領域は、受託開発を中心としたプロジェクトとは違い、お客さまの望むことがまだ明確でないケースが多い。「だからこそ、あるべき姿をみんなで議論し、カタチにしていく。これは今まで経験してきたプロジェクトとは大きく異なりますが、さまざまなスペシャリストが集まったからこそ、今のIoTスタンダードパックが実現できていると言えます」(佐藤)。また、IoTがこれまでと違うのは、多くのセンサーからリアルタイムでデータが集まり、100万件あまりの規模にまで増大することもある点だ。「いかに安定した形でデータ収集を行うか、そしてどのように制御するのかということが、これまで要素技術に取り組んできた私たちにとって難しく感じることもあります。どういう手段が IoTに適しているのかを、日々プロジェクト内で議論しながら進めています」と佐藤は語る。

それでも、ゲートウェイをはじめとしたエッジのハード・ソフトウェアからクラウドへの通信ミドルウェア、クラウドそのものの構築から運用管理まで、エンドツーエンドでカバーできるのが東芝の強みだ。「各要素技術が内製化できるため、実現できるかどうかの判断が早いのもこのプロジェクトの強みです。しかも、遠隔監視を含めた技術の歴史が長く、すでに東芝機械株式会社別ウィンドウが開きますをはじめ、多くの企業にソリューションを提供してきたことで、現場での豊富なノウハウを生かしていけるのも東芝だからこそできることなのだと思います」と佐藤は語る。

東芝が積み上げてきた‘‘実績”をベースとしたIoTの“進化”。それは決して、IoTの潮流に乗って生まれたものではなく、長年製造業として培ってきたノウハウを最大限に生かした‘‘総合電機メーカー東芝”としての強みであることに他ならない。

内田正之
東芝デジタルソリューションズ株式会社
ICTインフラサービスセンター
ソフトウェア開発部

内田正之

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今後について

蓄積されたデータをどう活用していくのかというフェーズに主眼が移っていくと藤原は見ている。「ディープラーニングを活用して分析を行っているメンバーも引き入れていくことで、プロジェクトをより強力なものにします。お客さまやパートナーとの共創を加速させ、新たな可能性を探りながら、いち早くそのデファクトを構築し、IoTの標準化を牽引するプロジェクトを目指していきたいです」と藤原は熱く語る。IoTプロジェクトが掲げる大きな未来、そして培ってきた‘‘実績”をもとに、東芝はこれからもさらなる“進化”を遂げていく。

IoTプロジェクトチーム



※1:サービス開始当初は、株式会社東芝 インダストリアルICTソリューション社(現:東芝デジタルソリューションズ株式会社)。
 なお、本記事に関する部署名、役職名などは2017年8月現在のものです。

※本内容は東芝デジタルソリューションズ株式会社グループの情報誌「T-SOUL」22号の『Team T-SOUL!!』から転載しています。


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