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第48回市村産業賞貢献賞受賞

受賞日 2016年4月25日

4月25日、第48回市村賞の贈呈式が彬子女王殿下のご臨席のもと開催され、当社の「高速で安全な無線LAN技術」の開発者に市村産業賞貢献賞が贈呈されました。世界に先駆けて無線LANの高速化と安全性向上に不可欠な基幹技術を開発するとともに、これらの技術の標準規格化と製品化を通じて無線LANの普及、関連産業の発展に貢献したことが高く評価されました。

受賞者

  • 市村産業賞貢献賞
  • 青木亜秀
  • 技術統括部 研究開発センター ワイヤレスシステムラボラトリー 主任研究員
  • 足立朋子
  • 技術統括部 研究開発センター ワイヤレスシステムラボラトリー 主任研究員
  • 行方稔
  • ストレージ&デバイスソリューション社 半導体研究開発センター ワイヤレスシステム技術開発部 グループ長

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業績概要

動画などの大容量データを高速に伝送でき、かつ誰もが安心して使える安全な無線LANが求められていました。

そこで、複数のアンテナによりデータを並列に伝送するMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)方式の実用化に不可欠なプリアンブル信号技術およびパイロット信号技術を開発しました。さらに、MIMO方式による高速化を生かすために無線フレームの交換効率を飛躍的に向上させるフレーム集約技術を開発しました。これらの開発により、広いエリアでMIMO方式による無線LANが利用できるようになるとともに、従来の4倍以上の123Mbps超の高速伝送が実現しました。

一方、複数の暗号化方式に対応する無線LANが混在する場合を想定して、通信グループ内で相互の暗号化方式を把握することにより接続要求の許可や拒否の判断を行う暗号化制御技術を開発しました。本技術は新たなセキュリティ対策のために新規に導入される暗号化方式にも対応できることから、本開発により、将来に渡って無線LANにおける高い安全性の確保が可能になりました。

本開発技術は無線LANの世界標準規格であるIEEE 802.11nや802.11ac、およびセキュリティ規格の802.11iの中核要素となっています。当社は、これらの規格に対応した無線LANワンチップLSIや無線LAN搭載SDメモリカードFlashAirTMを製品化しています。本開発技術はオフィスや家庭での無線LAN利用の促進や公衆無線LANの普及に大きく貢献しています。

(左)開発技術の構成 (右)開発技術の効果

開発技術の構成開発技術の効果

開発製品
開発製品

<市村産業賞>
公益財団法人新技術開発財団により主催され、優れた国産技術を開発することにより産業分野の発展に貢献・功績のあった技術開発者またはグループに贈られます。1969年(昭和44年)に始まり、今回で48回目となります。独創的・画期的で世界的に見て高い水準にあるもの、その技術の実用化で新たな産業分野の創生や市場の拡大に効果が顕著なもの、産業・社会の発展に先導的な役割を果たし波及効果が大きく期待できるものを表彰対象にしています。


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