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情報通信プラットフォーム

欧州の上水道システム効率化研究開発に着手 ― EUプロジェクト「ICe Water」への参加決定 ―

2012年9月

概要

当社の欧州現地法人である 東芝欧州研究所・通信研究所別ウィンドウで開きます(所在地:英国ブリストル市、以下、TRL)は、欧州委員会から、情報通信技術(以下、ICT: Information and Communication Technology)による上水道システム効率化の実証実験を行うEUプロジェクト「ICe Water(ICT Solutions for Efficient Water Resources Management)」への参加を承認されました。2012年10月のプロジェクト始動に向けて、準備を開始します。EUプロジェクト「ICe Water」は、ドイツのシーメンス社をはじめとする欧州9団体が共同で推進し、3年計画で行われます。TRLは、これまで開発してきたスマートホーム向けネットワーク技術の研究成果を活かし、無線センサネットワークや複数インフラシステム間の相互接続ネットワーク構築に貢献します。欧州内の複数個所で現在使用中のシステムに開発システムを組み込んで、100世帯を超える規模の実利用者を対象にした実証実験を行い、上水道システムの運用・維持・整備の効率化によって維持・整備コストの著しい削減を目指します。

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背景

近年の欧州の上水道システムでは、需要と供給のミスマッチや、老朽化による漏水が課題となっています。さらに、上水道システムの運用費用の中でエネルギー使用料が大きな割合を占めるようになり、その削減も経営上の課題になっています。新規に上水道システムを作る場合には、リアルタイムに上水道システムを監視したり、顧客の要請やエネルギー使用料に基づいて上水の供給を管理、最適化する方法で課題を解決できますが、現在の上水道システム上では実現が不可能でした。また、既存の対策には、広域化やサービスの高度化に対応する拡張性や、将来連携が予想されるEMS(エネルギーマネジメントシステム)等のサービスとの相互接続性にも問題があります。

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EUプロジェクト「ICe Water」

今回のEUプロジェクト「ICe Water」は、最新のICTを用いて上水の需要と供給をリアルタイムでモニタリングし、課題を解決することを目指しています。上水道システムにスマートメータなど各種センサーを張り巡らし、利用者の水道使用量や水道管中の水圧・流量等のデータをネットワークで収集します。このデータを利用すれば、上水道システムの運用を最適化する高度なソリューションの提案が可能です。また、詳細な漏水情報によって、上水道システム設備の維持・管理も画期的に改善され、限られた水資源を有効活用することができます。TRLは、EUプロジェクト「ICe Water」に参加し、データ収集用のセンサをつなぐ無線ネットワークや、収集したデータを活用してサービスを提供するインフラシステムの相互接続プロトコル等、これまで開発してきたスマートホーム向けネットワーク技術の最新の研究成果を応用し、上水道サービスに適したネットワークアーキテクチャ・プロトコルを研究、設計します。

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今後の展望

当社ならびにTRLは、今後3年間にわたるEUプロジェクト「ICe Water」を通じて、ICTを最大限に活用して運用効率を一段引き上げる、新時代型のスマートな上水道システムの実現を目指し、事業活動を拡大していきます。なお、本プロジェクトは、EUより€2.9Mの支援を受けています。


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