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情報通信プラットフォーム

機器間通信(M2M通信)向け省メモリ通信ソフトウェア

2012年10月

概要

当社は、M2M (Machine-to-Machine) 通信を行う組み込み機器向けに最適化したEXI (Efficient XML Interchange) メッセージ処理技術を開発しました。本技術を用いると、組み込み機器に対して高コストになりがちであったXML(eXtensible Markup Language)ベースのメッセージ処理を、互換性を維持したまま低コストに処理できます。本成果は、中国で開催された国際シンポジウムInternet of Things 2012 (3rd International Conference for Industry and Academia) で発表しました。

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従来技術の課題

M2M通信は、さまざまな機器が自律協調的にセンシングや制御などのサービスを実現するために利用される技術です。M2M通信が行われる多品種・多業種・多ベンダ環境下では、オープンで厳格なメッセージのデータ構造が求められます。木構造のデータを自由に記述することができるXMLメッセージ、およびそのバイナリ版であるEXIメッセージは、その要求を満たすメッセージ仕様のひとつです。信頼できる厳格なM2M通信を実現するためには、XMLメッセージあるいはEXIメッセージを受信した機器は、そのデータがどのような意味を持つのか分析したり、仕様上許されないデータが含まれていないか検証しなければなりません。しかし、M2M通信を行う組み込み機器の計算機資源は非常に限られているので、このような分析や検証に時間とコストがかかってしまいます。また、複雑な処理はプログラム上の誤りやセキュリティ上の欠陥を持ちやすく、仕様変更に対し脆弱です。

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M2M通信向け省メモリ通信ソフトウェア

M2M通信向け省メモリ通信ソフトウェアは、EXIメッセージのデータ構造と、組み込み機器側が期待する単純なメッセージのデータ構造とを相互に変換します。組み込み機器側のアプリケーションを設計する際に、通信仕様で定められたXMLメッセージのデータ構造のうち、どのデータをどのように利用するかを事前に指定し、これを組み込み機器側で利用するデータ構造に割り付けます。この割り付け関係をもとに、個々の組み込み機器専用の、厳格なEXIメッセージ処理部 (エンコーダ、デコーダ) を自動生成することで、従来手法に比べてROM/RAM消費量を低減できることを確認しました。

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今後の展望

M2M通信向け省メモリ通信ソフトウェアを利用すれば、組み込み機器と、インターネット技術、Internet of Things、Service Oriented Architecture、クラウド技術など、オープンな技術基盤との統合が進むことが期待できます。当社では、オープンな技術にもとづくM2M通信の発展と普及に向けて、研究開発を進めていきます。


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