japan

機械・システム

高臨場感イヤホン音響補正技術

2013年4月

概要

当社は、イヤホンの種類や個人差に影響されず、「こもり感」のない自然でクリアな音を聞くことができる高臨場感イヤホン(※注)音響補正技術を開発しました。耳がイヤホンで塞がれた状態で発生する閉塞共鳴を抑え、特定の周波数帯域を強調した開放共鳴を付加する信号処理を行い、イヤホンを付けていないときの音に近づけます。

(※注):インナーイヤー型やカナル型(耳栓型)のヘッドフォン

高臨場感イヤホン音響補正技術の図

このページのトップへ

開発の背景

スマートフォンやタブレットの普及に伴い、ネット動画サイトや音楽サイトの視聴にイヤホンを使うシーンが増えています。当社は、イヤホンで音を聴く場合も、スピーカーで聴く場合と同様の自然な音質が求められると考えました。コンサートホールや劇場などの音質に、そのホールや劇場の空間形状が大きな影響を与えることは良く知られています。音質は、音響空間作りで決まります。それは、イヤホンでも同様です。イヤホンの音質は、イヤホンと耳の空間形状で決まります。イヤホンを使わずに音を聞いている時は、耳の空間にだけ音が伝わりますが、イヤホンで音を聞いている時は、イヤホンの空間から耳の空間へと音が伝わります。さらにイヤホンが反射体となり、不要な閉塞共鳴音が発生し、イヤホンを使わない時に聞いている開放共鳴音を失い、こもり感を感じる場合があります。不要な閉塞共鳴音と必要な開放共鳴音は、イヤホンの空間と耳の空間の組み合わせ次第で発生の仕方が変わるため、一般的なイコライザでは正しく補正することができませんでした。

このページのトップへ

高臨場感イヤホン音響補正技術

そこで、当社は、イヤホンと耳の空間を連続空間と捉えた音響伝播解析に基づき、イヤホン使用時の閉塞共鳴音から開放共鳴音を予測する独自手法を開発しました。不要な閉塞共鳴音を抑制する一方、必要な開放共鳴音を与え、音のこもり感を解消します。あわせて、イヤホンの種類や個人差の影響を受けにくい周波数帯域の開放共鳴を強調し、イヤホンの種類を選ばず、誰にでも効果が実感できる補正手法も開発しました。これらの手法により、補正機能のON/OFF操作で、普段イヤホンを使わずに自然に聞いている音質を再現することができます。個別調整は不要です。

このページのトップへ

今後の展望

2013年度にPCなどへの搭載を計画し、さらなる音質改善に向け、研究開発を進めます。


  • 「研究開発センター」のトップへ
  • このページのトップへ