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研究者紹介

第一線で活躍している研究者と研究をご紹介

“社会インフラの保守サービスを効率化” 社会インフラ向けデータマイニング技術 長坂 真理 システム技術部門 2011年入社 数学専攻

データマイニング技術で保守サービスを効率化

社会インフラの保守サービスの効率化を目指し、データマイニング技術の研究開発をしています。HDDの故障予兆検知やエレベーターの部品寿命分析など、対象はさまざまですが、私は大規模太陽光発電所の発電性能モデリング技術と、エレベーターの保守最適化技術を中心に取り組んでいます。たとえば、大規模太陽光発電所の発電性能モデリング技術では、気象データから発電量を予測するモデルを構築して、発電量の予測値と実測値を比較し異常検知を行い、最適な保守サービスを支援しています。
分析対象によって調査すべきポイントは異なるので、まずお客様のところに足を運ぶことから始めます。各データがどのように収集されているのかヒアリングを行いながら、データ収集のプロセスや、現場でどのような問題意識を抱えているのか、ということからお聞きします。現場の情報の中にこそ、お客様の思いが潜んでいるのです。長く取り組んでいるテーマでは「このようなデータも取ってください」とこちらからリクエストをすることもあります。そして、集めたデータの傾向を読み取り、分析し、仮説に対して検証を行っていきます。

長坂 真理の写真

大規模太陽光発電所の設備構成例の図

太陽光発電性能モデルを用いた発電性能以上の検出方法の図

数式を扱って世の中に貢献できる仕事

学生のときは純粋数学の1つである整数論が専門でした。数のいろいろな性質に関する研究です。大学の友人は教師になった人も多かったのですが、就職説明会で数学が世の中にどのように役立っているのか紹介されて企業に興味を持ち、会社見学やOG懇談での雰囲気も考えて私は東芝を就職先に決めました。
数学は、ひとつの問題に対して粘り強く考え続けないと理解することができません。学生時代に1対1で“毎週自分の番”のセミナーを2年ほど受け、問題に対し粘り強く向き合い、理解を深めました。このことが、現在の仕事に役立っていると思います。

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休日にも教科書を開き、知識を蓄える

現象を抽象化して、その関連をどのように読み解くか、そこにデータマイニング技術のポイントがあります。データ処理の具体的なイメージをプログラムの形にして、実現していきます。統計的に処理するプログラムを書いている時期もありますし、データの分析ソフトを走らせて試行錯誤しながら予測モデルを考えているときもあります。その他にも、アプリケーションとして稼働させる際のGUIのイメージを決めてデザイン会社に制作を依頼するなど、研究の進捗によりいろいろなことをしています。
データマイニング技術の研究は私の学生時代の専門と直結していないので、今は知識を蓄えて強化しているところです。日頃の業務の中で課題に向き合うほかに、理論的に理解する必要もあります。似たような分野を研究していると、似たような技術に興味を持つので、関連する書籍は職場の本棚に置かれていて、いつでも手にとれる環境にあります。休日にも機械学習の教科書を読んでみたりしています。世の中にはさまざまな手法があり、対象によって解ける場合と解けない場合があるので、数多くの手法を知っておくに越したことはありません。状況に応じて適切な手法が思い浮かぶようになるには、常に勉強していなければならないと思っています。向き合うときは苦しいですけれど、理解できたときは達成感がありますね。

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学生の皆さんに一言

学生の皆さんに一言!『様々な方とお会いすると自分の周波数に近い会社がわかると思います。』

会社を選ぶとき、どのような人と一緒に働いてみたいかを考えて会社を選ぶのも一つの方法だと思います。人間なので好き嫌いもありますよね。たとえば専門が違っていても、「こんな人たちと一緒だったらもう少し頑張れる」とか「この会社に入ったから頑張っていられる」とか、そのような面もあると思います。研究開発センターには、相談すれば響いて返してくれる人が多いです。自分の周波数に近い会社に入れたら幸せですよ。