東芝のビジネス

東芝デジタルソリューション社
社会を変える事業、IoTとは Vol.1

クラウド基盤を利用し、さまざまなニーズに応えるソリューションを提供。社会を変革するIoT(Internet of Things)の推進にも大きな力を注ぐ。
COMPANY カンパニーについて
東芝デジタルソリューション社はネットワークを介してICTサービスを提供するクラウドコンピューティングを核として、さまざまなビジネスを展開しています。中でも、近年社会的にも関心の高いIoT(Internet of Things)に注力。東芝が提供するさまざまな製品・サービスをクラウドやビッグデータの技術を活用して連携させ、より安心・安全・快適な社会である“ Human Smart Community”の実現を目指しています。
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PROFILE
天野 隆 東芝デジタルソリューション社
技師長

入社後、研究開発センター勤務。
デジタルプロダクツ製品の開発でキャリアを重ね、2015年から現職。東芝IOTの先導者。

東芝デジタルソリューション社が注力している事業、IOTとは

2015年は、第4次産業革命がはじまった年として歴史に刻まれることになるかもしれません。第1次産業革命は18世紀の蒸気機関による機械化、第2次は20世紀初頭の電気エネルギーによる大量生産、第3次は20世紀後半のコンピュータによる自動化、そして第4次産業革命はIoT(Internet of Things)。これまで結びつきの無かった、人、モノ、データといったあらゆるものがネットワークを介して相互につながり、全ての情報が統合され活用されるIoTの時代が到来します。これまでは、PCや携帯電話など特定の機器しかインターネットに接続されていませんでした。その機器の数は2014年でおおよそ120億。それが2020年には500億になるだろうと予想されています。

IoT時代では、発電や化学などの各種プラント、鉄道、道路、医療機関などあらゆる施設や機器に設置されたセンサを通じてデータを収集し、それぞれをつなぎ合わせることで、これらの設備を自動的に制御することも可能になります。そして、収集されたビッグデータを解析すれば、次世代のものづくりにフィードバックすることもできます。東芝は、IoTによってさまざまな施設や機器を最適化していくことで、自然災害やエネルギー問題、環境問題など、21世紀の社会が抱えるさまざまな問題を解決し、快適な社会を実現することを目指しています。

この事業分野における東芝の特長と強み

2020年にはIoTによってインターネットに接続される機器は500億になると予想されますが、その際にセンサによって収集されるデータは44ZB(ZB=10の21乗Byte)。一方、データを格納するストレージの容量は7ZB程度だと言われています。当然、すべてのデータをストレージに格納することは不可能です。そのために、データが生成される現場で情報の取捨選択をリアルタイムに行う処理が欠かせません。いわゆるエッジコンピューティングと呼ばれる分野です。IoTの世界ではクラウドとエッジの協調が必要不可欠となってくるのですが、わたしたち東芝の強みは、この双方の分野で豊富な経験と実績を持っていることです。

エネルギーや公共事業、ヘルスケアをはじめとしたさまざまな事業を展開する中で蓄積したICTのノウハウ・知見を活かしてIoTの基盤を開発することが出来ます。また、さまざまな設備に取り付けるセンサやデバイス機器の開発や提供を行う中で培ったリアルタイムでのデータ処理・制御技術も持っています。クラウドで蓄積した幅広い知見やノウハウを用いて、機器などの「モノ」をネットワークで繋ぎ、総合的に監視や分析、制御する新たなIoTサービスやソリューションを創出し、社会に変革をもたらすことができる。このような特長を持った企業は、実は東芝以外には世界に数えるほどしかありません。

IoTビジネス、今後のビジョン

IoTの例としては、電気自動車の電池にセンサを組み込み、自動車がいつ、どこで、どのように、どんなエネルギーを使っているのかのデータを収集し、解析を行うというものがあります。そこで得られたデータを基に、電気自動車の企画・設計や電池のライフサイクルの最適化、さらには充電ポイントの設置場所をはじめとした都市の設計まで、さまざまなものづくりに活かしていくことが出来るのです。IoTは、これまで個々に扱われていたデータを有機的に結合し、そこから新たな製品やサービス、仕組みを作り出します。このようなIoTの仕組みを世界中に適用していくことで、先進医療の研究やエネルギー問題を解決するスマートコミュニティの創出、自然災害の被害を減らすための気象・災害予報など、21世紀の社会が抱えるさまざまな課題解決に役立てていくのです。IoTは、応用できる分野に限りがありません。エネルギーや製造、交通、物流、公共、医療ヘルスケアと非常に幅広いものがあります。これは、1873年から社会の変革に関わってきた東芝だからこそ、実現可能なビジネスといえるでしょう。

(Vol.2につづく)