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大型蓄電システムの充放電試験環境整備について

- コンテナ形試験設備を構築し、工場・現地のシステム試験に柔軟に対応 -

2013年4月24日

 当社は、再生可能エネルギー導入に伴う系統安定化を目指す「蓄電システム事業」関連のシステム試験に適用する大充放電試験設備をコンテナ形として構築しました。今後、普及拡大が見込まれる大規模蓄電システムについて、設置前の充放電試験を工場や現地で実施するにあたり、機動性のある試験設備として積極的に自社で活用していきます。

 今回構築したコンテナ形大充放電設備は、双方向電力変換器(パワーコンディショナ)を自立運転による電圧源(電圧一定制御)とし、搭載した当社製リチウムイオン電池「SCiB™」を制御します。被試験システム(蓄電システム)とは、交流主回路で対抗接続し、充放電試験を行います。工場建屋などの配電系統とは主回路を切り離し、本設備は自立した電源として使用できます。現地では、据え付ける蓄電システムを系統に連系する前に、本設備と接続し単独で試験することが可能です。

 低炭素社会の実現に向けて、太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギー(分散電源)の導入が国内外で推進されています。再生可能エネルギーの導入にあたっては、発電電力の変動を抑制し、安定した分散電源として系統に連系する必要があり、この変動を蓄電池による充放電で抑制させるプロジェクトが国内外で多数計画されています。

 再生可能エネルギーの大規模化に伴い、変動抑制のための蓄電池システムも大型化(出力:数百kW〜MW/容量:数百kWh〜MWh)しています。開発・製造拠点の工場で性能・機能を評価するには工場電源の強化が必要であり、特に大型の蓄電システムの評価では充放電試験場のスペース確保が求められます。さらにシステムが大規模化した場合、工場内での評価は困難となり、蓄電システムを据え付ける最終場所(現地)で製造・試験することになります。

 当社は今回、コンテナ形の大充放電試験設備を構築し、大規模化する蓄電システムの試験における効率化と利便性を向上させることで、システム構築の工期短縮や低コスト化を図ります。

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コンテナ形大充放電試験設備の概要

最大出力 :AC500kW、50Hz/60Hz
入出力電圧 :AC210V/300V(※1)
容量 :240kWh(※2)
コンテナ寸法(mm) :2250W×2800H×5500L(※3)
※1
外部変圧器(屋外仕様)と連携して電圧条件に対応。
※2
システムコンテナ、拡張用電池コンテナの2台構成。電池容量は増強可能。
※3
コンテナに設置の室外機等除く

<コンテナ形試験設備の外観>

コンテナ形試験設備の外観 イメージ

<被試験システムとの試験構成>

被試験システムとの試験構成 イメージ/試験用蓄電池として、高い安全性を確保しながら6,000回以上のサイクル寿命(※4)など優れた特性を持つ東芝製リチウムイオン電池SCiB™を搭載。

※4
25℃ 3Cフル充放電での数値。保証値ではありません。充放電条件で異なります。

以上