機械システムの信頼性・性能向上に貢献するトライボロジー技術

大富 浩一


見出し

[要旨]


[要旨]

 機械には必ず"動く"部分がある。 二つの物体が相対運動することによって機械としての機能が生まれる。 この"動く"部分がひとたび,摩耗,焼付きを起こすと, 機械としての機能が失われるばかりでなく, 機械を部品として構成している機械システム自体の機能をも損なうことになる。 逆に,"動く"部分をうまく制御,利用することによって,今までにない新しい機械, 新しい機械システムの実現が可能となる。
 ここでは,摩擦,摩耗を制御,利用する技術"トライボロジー"について, その社会に及ぼす重要性を述べるとともに, 当社の製品開発の事例を通して"トライボロジー"のひらく新しい世界を紹介する。


身近なトライボロジー

トライボロジーの社会貢献

機械システムとトライボロジー

トライボロジーを支える基礎工学

当社のトライボロジーへの取組み

トライボロジーの目ざすもの


(注1)摩擦係数(Coefficient of Friction)
 摩擦力を垂直荷重で割った値。 いろいろな潤滑領域での摩擦があるため, 特定のメカニズムに対応する概念ではない。
(注2)ジャーナル軸受(Journal Bearing)
 ラジアル荷重を受け,回転軸を支持する円筒型の軸受。 圧力発生機構によって流体潤滑軸受,静圧軸受に大別される。
(注3)磁気軸受(Magnetic Bearing)
 永久磁石,電磁石による吸引力や反発力を利用して, 非接触で回転軸を定位置に保持する軸受。磁気浮上と同じ原理が利用できるが, すき間を小さくできるため, 電磁石と磁性体間の吸引力を制御する方式が一般的である。

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