東芝トップページ お問い合わせ
東芝レビュー
HOME > 5月号詳細 > 概要一覧
バックナンバー
 
05 2006 VOL.61 NO.5

本文閲覧ページへ 英文ページへ

特集:健全な水環境を支える上下水道システムソリューション

 

巻頭言上下水道の官民パートナーシップを支える技術 本文PDF(128KB/PDFデータ)
松井 三郎

 
TREND水環境における課題とソリューション 本文PDF(660KB/PDFデータ)
篠原 哲哉 ・ 野口 和彦

水の豊かな日本の国土であるが,食料を得るために必要な水量である“仮想水”を考えると水は不足し,海外からの輸入に依存している。地球温暖化の影響は水を得るためのリスク要素になりつつある。また,世界の水環境を眺めると水資源の 不足や偏在が国際的なひずみを生みつつある。

日本の人口トレンドが減少に転じ,水に対する要望も量的拡大から質の追求に価値感がシフトしてきている。上下水道は社会生活に必要であるだけではなく,健全な水循環を持続させるためにも重要な位置づけを占めるようになりつつある。

東芝は上下水道における課題解決の担い手となるため,いくつかのキーとなる技術をもって官と民,あるいは民間企業間 のパートナーシップ構築を推進している。また,システムエンジニアリング力を活用し,様々なソリューションの提供を 行っている。

 
上下水道事業における サービスと経営ソリューションの提供 本文PDF(344KB/PDFデータ)

山川 昌弘 ・ 本蔵 義弘

近年,上下水道事業の業務については民間の活用へという大きな流れの中にあり,指定管理者制度や第三者委託制度など法的な整備も進んでいる。また,これらに対応したサービス事業には低コストと高い品質が要求されている。
東芝は,これまで受変電設備や監視制御装置などの電気設備機器を安定的に提供するだけでなく,サービス事業でも上下水道の運用や設備改善に貢献をしてきたが,更に経営(財務)面の事業コスト改善まで含めたワンストップソリューションの提供を本格化している。

 
 
安心・安定・持続を実現する 上水道ソリューション 本文PDF(384KB/PDFデータ)
環 省二郎 ・ 國見 正樹 ・ 相馬 孝浩

厚生労働省は,2004年6月に,水道の将来像及び今後の水道の重点的な政策課題に対応するための具体的施策とその方策・工程を示す“水道ビジョン”(1)を公表した。
水道ビジョンが示す目標の達成と施策の実現のためには,安心,安定,効率化,省力化を実現する高付加価値技術の提供に加えて,民間部門にも,従来の設備機器の提供やプラント建設業から一歩踏み出した水道プラントソリューション事業への展開,及びDBO(Design, Build, Operate)や包括委託など,官の事業パートナーとしての役割が求められている。東芝は,これからの水道事業に求められるソリューション技術を開発している。
 
 
流域管理に向けた下水道ソリューション 本文PDF(396KB/PDFデータ)
初鹿 行雄 ・ 梅田 賢治 ・ 山本 勝也

近年,下水道では窒素やリンなどによる富栄養化及び,局所的な豪雨による都市型水害,雨天時の合流式下水道越流水による水質汚濁などが顕在化しており,水環境に大きな影響を与えている。これらの問題に対して,複数の下水道管理者が流域全体で連携した取組みを始めている。
東芝はこれまで,下水道施設の計測技術や,予測・制御技術,運転管理支援技術などの開発をしてきた。ここでは,流域管理を実施していくうえで必要となる制御技術と評価技術について述べる。
 
 
上下水道事業における 維持管理サービスへの取組みと ソリューション展開 本文PDF(356KB/PDFデータ)
下田 理文 ・ 山登 亮太

上下水道事業における東芝の維持管理サービス事業は,従来の納入した電気設備のアフターサービスから,電気設備を含めた施設全般の運転管理や保守業務にまで拡大している。浄水場や下水処理場の維持管理業務を民間へ委託する動きが拡大しているなかで,当社を含めた民間企業へは,維持管理品質の向上,運用の効率化,コスト削減などが期待されている。
ここでは,実際に当社が受託した上下水道の維持管理サービスの中から,設備・運用サービスの実施例を述べる。
 
 
上水道施設を支える 水処理装置と計測制御技術 本文PDF(396KB/PDFデータ)
松代 武士 ・ 横川 勝也 ・ 阿部 法光

“安全でおいしい水”を求めるニーズが高まるなか,東芝はこれまで,オゾン発生装置などの水処理装置と計測制御技術を基盤として,上水道施設の高度化や運転効率化を支えるシステムを提供してきた。
新たな取組みとして,膜ろ過処理,紫外線消毒,オゾン注入制御に関する研究開発など幅広く水処理装置の開発を進めるとともに,施設管理の広域化に対応する水運用システムの開発を行い,上水道施設のシステム全体の最適化を図り,その低コスト化と効率運用の実現を目指していく。
 
 
雨水対策を支援するシステム技術 本文PDF(280KB/PDFデータ)
永森 泰彦 ・ 片山 恭介

河川放流水質を良好に保つ水環境の維持・改善と,浸水被害の回避や雨天時の河川放流負荷量削減(合流改善対策)などの雨水対策は,下水道施設の重要な役割である。東芝はこれまで,計測・制御技術,シミュレーション技術,予測技術,最適化技術などのシステム技術を基盤として,下水道施設を効率的に運用しながら水環境の維持・改善と雨水対策を行う各種 システム技術を開発してきた。
ここでは,流入予測情報を用いた制御方法を導入することによって,浸水リスク低減と放流負荷削減を両立させる雨水ポンプ制御システムと,流入水の水量と水質の変動に対応して最適塩素注入率を演算し,放流水中に含まれる残留塩素を抑制する塩素注入制御システムについて述べる。
▲このページのトップへ

一般論文

 

不純物偏析ショットキー接合を用いた 高駆動電流トランジスタの開発 本文PDF(296KB/PDFデータ)
木下 敦寛 ・ 内田 建 ・ 古賀 淳二

不純物偏析ショットキー(DSS:Dopant Segregated Schottky)接合をソース・ドレインに適用したトランジスタを試作し,従来型トランジスタと特性を比較した。DSS接合は,拡散層と比べてより浅い,低抵抗な接合を可能とする一方,チャネルの伝導特性は劣化させないことがわかった。また,チャネル長が100 nm以下のDSSトランジスタにおいては,世界で初めて(注1)のリング発振に成功した。更に,チャネル長50 nmのn型チャネルデバイスにおいて,同等の構造を持った従来型トランジスタと性能を比較したところ,駆動電流が25 %向上することを確認した。この性能向上は,従来型トランジスタにおいて一世代先の性能に相当する。
 
高純度溶液から作る 2軸配向の高特性超電導薄膜 本文PDF(372KB/PDFデータ)
荒木 猛司

液体窒素冷却での使用が可能で,磁場中での最大の臨界電流密度を持つイットリウム(Y)系超電導体は,実用化がもっとも期待される超電導体である。近年,常圧下で溶液を塗布し2回焼成するだけで高特性が得られる,トリフルオロ酢酸塩を用いる金属有機物たい積(TFA-MOD:Metal Organic Deposition using TriFluoroAcetates)法による超電導体の成膜が主流のプロセスとなっているが,高特性を得るために必要な高純度溶液は合成と精製が困難な物質であった。
東芝は,水などの不純物の捕獲機構を解明し利用することにより,不純物量を1/20に低減し,特性を約8倍向上させることに成功した。これにより臨界電流密度は7.7 MA/cm2(77 K(ケルビン),0 T(テスラ))となり,フィルタや線材への応用にこのプロセスが注目されるきっかけとなった。
 
 
MPEG-2映像に対応した画像処理システム  本文PDF(316KB/PDFデータ)
木下 晴喜 ・ 鈴木 美彦

東芝は,高速道路や一般道路のトンネル内に設置された監視カメラの映像から,車両の異常走行などを自動的に検出する画像処理システムを開発し,製品化している。通信技術の進歩に伴い,カメラ映像をデジタル伝送する方式が標準となり,ネットワーク上を流れる映像を直接画像処理することが求められるようになってきている。
このような背景から,東芝は新たにMPEG-2(Moving Picture Experts Group-phase 2)映像に対応した画像処理システムと,明るさが急激に変化する環境においても1枚の画像から安定して車両を抽出可能な画像処理技術を開発した。
 
 
国内向け W-CDMA方式携帯電話 Vodafone 904T 本文PDF(388KB/PDFデータ)
眞田 喜啓 ・ 野間 悟 ・ 谷定 昌弘

各携帯電話サービス事業者が第3世代(3G)へ移行するなかで,ボーダフォングループは,世界の100以上の国で使用できる携帯電話として,3Gコンバージェンスモデルの開発を進めている。3Gサービスが開始されてから1年以上を経過し,着実に3Gへの移行が進んでいる。東芝はボーダフォン(株)向けに,2005年6月に1号機を納入して以来,コンス
タントに新機種の開発を行ってきており,Vodafone 904Tは4機種目のモデルとなる。Vodafone 904Tは,2006年より導入されるMNP(Mobile Number Portability)(注1)に備え,満を持して市場に投入するモデルである。
Vodafone 904Tは,二つの無線モードの搭載により使用できる地域を広げるデュアルモード無線技術や,テレビ(TV)電話機能に加え,ボーダフォン(株)が提供する3G携帯電話向けの最新サービスすべてに対応した高機能な端末である。
また,液晶ディスプレイ(LCD)下部に七つのキーが配備された,当社独自の“グリップスタイル”を採用することで,操作性を向上させた。
 
 
国内向け CDMA2000 1xEV-DO方式 携帯電話 W41T 本文PDF(384KB/PDFデータ)
中村 勝 ・ 結城 義徳 ・ 小島 圭

auでは,2003年11月から,最大2.4 Mビット/sの下り通信速度を実現したCDMA2000 1xEV-DO(Code Division Multiple Access 2000 1x EVolution Data Only)方式の通信サービスを実施している。このサービスにより,高音質の音楽データや大容量コンテンツのダウンロードが可能となり,これらのデータを数多く保存するための大容量メモリが必要となってきた。
東芝はこのようなニーズに応えるため,4 Gバイトのデータ保存が可能な,日本で初めて(注1)HDD(ハードディスク装置)を搭載した音楽プレーヤ携帯電話 W41Tを開発した。W41Tは,USB(Universal Serial Bus)マスストレージクラスにも対応しており,音楽や写真,ムービー,コンテンツなどの大量なデータを持ち運び,活用することを実現した携帯電話である。また,音楽再生用バッファメモリの採用や内蔵HDDを緩衝材ゲルで包み込むことで,使用時の耐振動性や耐衝撃性を向上させている。
 
 
ノートPC設計における 高速回路シミュレーション技術 本文PDF(292KB/PDFデータ)
川口 均 ・ 近藤 泰昌 ・ 古賀 裕一

ノートパソコン(PC)における基板上の配線の信号速度は1 GHzを超える時代となり,基板全体に占める高速信号の割合も増加の一途をたどっている。信号が高速になると,信号伝送品質の悪化,電源ノイズ,及び電磁干渉などの問題が顕在化し,製品の開発工期を圧迫する。
そこで,東芝のノートPC開発部門では,それらの問題をハードウェア開発の初期段階で解決するため,シミュレータやチェッカーなどの各種CAE(Computer Aided Engineering)ツールを設計プロセスに組み込み,製品をタイムリーに市場投入している。最近では更に,製品の薄型・軽量化に伴う基板配線の微細化ともあいまって,製品仕様や配線ガイドの検討における活用も定着化してきており,当社Thin & Light PCなど製品差異化の早期実現に貢献している。
 
 
世界最大容量・高落差の揚水発電用ポンプ水車−東京電力(株)神流川発電所納入 本文PDF(344KB/PDFデータ)
戸田 一典 ・ 黒川 敏史 ・ 近内 忠

このほど,世界最大規模(2,820 MW)となる純揚水発電所として,東京電力(株) 神流川発電所1号機の営業運転が 開始された。東芝がこの発電所向けに設計・製作したポンプ水車は,次のような世界的な記録と特長を持つ製品である。
(1) 最大出力482 MWの世界最大(注1)単機容量のポンプ水車で,世界有数の728 mの揚程を持つ。
(2) 長翼と短翼が各5枚のスプリッタランナを世界で初めて(注2)採用し,効率の向上や水圧脈動の低減による運転範囲の拡大と信頼性の向上が実現した。
(3) ガバナ制御にAPFC(Automatic Power and Frequency Control)運転時のサージタンクの水位変動抑制が可能なアドバンスト制御方式を採用し,発電所建設コストの低減に貢献した。
 
 
OCRスキャナの紙搬送技術 本文PDF(436KB/PDFデータ)
鹿島 秀之 ・ 永井 富男

東芝ソリューション(株)は,帳票類を読み取り,認識を行うためのOCR(光学的文字認識装置)スキャナを開発・製造している。この装置は,紙搬送技術を使って1枚ずつ搬送される紙媒体からイメージ,色,文字,意味などの各種情報を電子データとして取り込む。OCRの文字認識技術及びイメージ処理技術の進歩に伴い,取扱い可能な帳票の種類が拡大している一方で,紙厚やサイズ,紙質の異なる紙媒体を扱うための紙搬送技術も進化を遂げている。
▲このページのトップへ

R&D最前線
 
樹脂系複合材料軸受の水力発電機への適用 本文PDF(316KB/PDFデータ)
タン トロン ロン

▲このページのトップへ
   
 

東芝トップページ | 個人情報保護方針 | サイトのご利用条件 Copyright

English