東芝トップページ お問い合わせ
東芝レビュー
HOME > 2月号詳細 > 概要一覧
概要一覧
 
表紙イメージ 2010 VOL.65 No.2
英文ページへ

ユニバーサルデザインの広がり
巻頭言 一人ひとりの安心と笑顔のために 本文PDF(112KB/PDFデータ)
井上 雅弘

TREND 東芝グループにおけるユニバーサルデザインの取組み 本文PDF(413KB/PDFデータ)
井戸 健二・堀口 真穂

少子高齢化などを背景に,社会におけるユニバーサルデザイン(UD)への関心はますます高くなり,関連する規格や法規などの整備が進んでいる。
東芝グループは,事業領域が多岐にわたり,様々な分野の商品を手がけている。近年,各事業分野がグループとして同じ方向性を持ってUD商品の開発を推進していくために,グループを横断するUD推進体制を整え,東芝グループ共通のUDに関する理念やガイドラインなどの規範を定めた。各事業を手がける社内カンパニーやグループ会社は,共通の規範に沿って,より詳細なUD基準を定めるなどの活動を展開している。
今後も東芝グループにおけるUDの質を高め,より多くのユーザーに,より便利に利用できる商品の創出を進めていく。

家電製品の使い勝手をより良くするユニバーサルデザイン 本文PDF(379KB/PDFデータ)
高間 俊明

生活に密着した家電製品にとって,使い勝手のよしあしはその価値に大きく影響する。また,高齢社会の進展に伴い,家電製品でもユニバーサルデザイン(UD)の重要性はますます高まっている。
このような状況を踏まえ東芝は,家電製品の開発にあたり,市販されている製品を実際に用いて使い勝手を検証したり,高齢者及び障がい者を含む幅広いユーザーに対して現行製品や先行提案モデルを使ってヒアリング調査や実験などを行ったりして,質の高いUDの実現に向けた取組みを進めている。

液晶テレビにおける視認性と可読性 本文PDF(369KB/PDFデータ)
山根 伸啓

液晶テレビは,高機能・高精細化に伴い表示する情報量が増大し,単に映像を楽しむ機器からデータ放送や電子番組表などの文字情報も利用する情報端末に進化している。また,わが国は急速に高齢化が進んでおり,情報端末化してきたテレビは機器の操作も複雑になり,見やすさや文字の読みやすさについて検証する必要がある。
東芝は,液晶テレビでの表示文字の視認性を検証し,視認性と可読性の高い文字の色,コントラスト,及び大きさの指針を作成した。現在開発中のデジタルハイビジョン液晶テレビ“レグザ(REGZA)TM”シリーズのGUI(Graphical User Interface)にこの指針を反映し,“誰でも多くの人が見やすくなる”ことを目指している。

エレベーター液晶インジケータのカラーユニバーサルデザイン 本文PDF(468KB/PDFデータ)
坪井 英樹・小内 朝子・文屋 雅弘・森 哲哉

国内標準形エレベーターのかご内操作盤及び乗り場操作盤の表示部に実装する,アニメーションや2か国語による通常運転表示,地震など緊急時の管制運転表示といった,多様なエレベーター情報を提供できる液晶インジケータを開発した。
このインジケータは,色覚障がいに配慮し,表示画面のカラーユニバーサルデザイン(カラーUD)の考え方を取り込み,2009年2月にNPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)から,昇降機業界で初めてカラーUD適合の認証を受けた。

▲このページのトップへ
ユーザー調査に基づいたMFPのユニバーサルデザイン 本文PDF(539KB/PDFデータ)
星野 直樹・駒宮 祐子・鷲塚 敬一

近年,ユニバーサルデザイン(UD)への関心や要望が高まっており,障がい者の社会進出を支援する目的からも,健常者はもちろん障がい者も快適に使用できるMFP(Multifunctional Peripherals)が求められている。
東芝テック(株)は,障がい者を含めたユーザー調査を実施し,実際の環境で誰がどのようにMFPを使用し,どのような問題があるのか,を明確にした。更にその問題点を解決するためのアイデアを作成し,MFPのユーザーによる検証実験結果を基に,アイデアの有効性確認を行った。これらのユーザー調査及び検証実験により,実際の使用に則した質の高いUDを実現することができた。

 
安心と使いやすさを追求したマンモグラフィ装置のユニバーサルデザイン 本文PDF(383KB/PDFデータ)
井戸 健二・馬場 威彰・宮城 理奈

わが国では近年,乳がんの罹患(りかん)率が上昇し死亡者数も増加するなかで,乳がん検診の受診率は欧米諸国に比べて低く,社会問題化している。乳がんの早期発見にはマンモグラフィ装置(乳房X線撮影装置)による検診がもっとも有効であるが,受診時に痛みを伴うため,受診者に不安を感じさせやすいものであった。
東芝は装置メーカーとして,ユニバーサルデザイン(UD)の考え方に基づき,より多くの女性がより安心して検査を受けられる装置を創出するための開発プロジェクトを組織した。多様な立場のメンバーから成る開発チームが一丸となって徹底的な調査と試作,検証を繰り返した結果,受診者に対して検査時の痛みを軽減するとともに心理的負担を緩和し,同時に操作技師にとって扱いやすいデザインを生み出した。

監視制御システムのユニバーサルデザイン 本文PDF(371KB/PDFデータ)
西澤 よそ子・杉野 寿治

家電やAV機器などでは,より多くの人々にとって使いやすいよう設計するユニバーサルデザイン(UD)をコンセプトとした製品が盛んに開発されている。しかし,社会インフラ系システムなどの監視制御システムではこのUDの概念はなじまないという考えが多く,UDの適用は色覚対応などに限定されている。
東芝は,監視制御システムへのUDの拡大に取り組んでいる。UDの概念を適用することで,高齢社会におけるユーザーの年齢層拡大や,情報の多元的な活用による立場やスキルの異なるユーザーへの情報提供にも対応できるようになる。

 
聴覚障がい者就業支援機器の開発への取組み 本文PDF(378KB/PDFデータ)
廣岡 奈緒・畠山 初美・加藤 伸子

障がい者の活用は,人材の多様性が求められる企業にとって重要な課題となっている。東芝には多数の障がい者が在籍しており,その半数近くが聴覚障がい者である。その職場環境には課題も多いため,当社は聴覚障がい者教育の専門機関である国立大学法人 筑波技術大学(以下,筑波技術大学と略記)と共同で,聴覚障がい者の職場でのコミュニケーションを支援する機器の開発を目指して2008年度に調査研究を実施した。
聴覚障がいのある従業員に就労状況と支援機器へのニーズを調査した結果,特に音声のテキスト化(音声認識)への希望が多いことがわかった。音声認識は用途を限定し実用化されたものもあるが,聴覚障がい者が職場で必要とする音声認識のレベルは高く,今後の開発が望まれている。また,聴覚障がい者との情報の伝達及び共有を考えることは,職場におけるコミュニケーションのユニバーサルデザインにもつながるものである。

▲このページのトップへ


一般論文
次々世代トランジスタへの道を開くSrGeX界面層High-k/Ge MISFET 本文PDF(361KB/PDFデータ)
鎌田 善己・手塚 勉

これまで,エレクトロニクス技術はシリコン(Si)基板上に形成するトランジスタを微細化することによって発展してきた。しかし近年,LSIの高速化や高集積化,環境問題などに伴いLSIの低消費電力化の要求が高まっている。これに応えて,2016年以降の次々世代トランジスタでは,基板材料をSiよりも電気抵抗の低いゲルマニウム(Ge)に変えて電源電圧を下げ,消費電力を抑制することが検討されている。
東芝は,ストロンチウム(Sr)とGeの化合物層をGeトランジスタのチャネルと絶縁膜の界面に用いることにより,ゲート漏れ電流の低減とキャリア移動度向上の両立を実現し,次々世代トランジスタと考えられている高誘電体(High-k)絶縁膜を用いたGe MISFET(金属絶縁膜半導体型電界効果トランジスタ)としての可能性を得た。これからも,次々世代トランジスタの実現に向けて,新材料と新技術の開発を進める。

 
実用性と利便性を高めた国内向けCDMA2000 1xEV-DO方式携帯電話 T003 本文PDF(471KB/PDFデータ)
長尾 敦・村山 卓也

最近の携帯電話では,ワンセグやカメラが標準的な搭載機能となり,更にデザインや防水などの実用性と利便性を高める機能が求められている。
これらの要望に応えて東芝は,CDMA2000 1xEV-DO(Code Division Multiple Access 2000 1x Evolution Data Only)方式の携帯電話 T003を開発した。このモデルは,二つ折りタイプの防水対応の携帯電話として世界最薄(注1)の11.6 mmを実現しながら,3.2メガピクセル(320万画素)オートフォーカス(AF)カメラ,ワンセグ,FeliCa®(注2),Bluetooth®(注3)などの豊富な機能を搭載した。更に,キーの押しやすさやデザインにもこだわり,凹凸のある立体的なキーや,ステンレス素材に4層コーティング塗装を施した高級感のあるケースを採用している。

(注1)2009年9月現在,当社調べ。
(注2)FeliCa は,ソニー(株)の登録商標。
(注3)Bluetooth®ワードマーク及びロゴは,Bluetooth SIG, Inc. が所有する登録商標であり,東芝は,許可を受けて使用。

 
ノートPCの仮想化を実現するエンジン vRASTMと応用ソフトウェア SV-PCTM 本文PDF(288KB/PDFデータ)
中嶋 宏・嘉村 幸一郎

異種のオペレーティングシステム(OS)とアプリケーションが動作する環境を一つの物理コンピュータ上で動作させることができる,仮想化技術の利用がサーバなどで進んでいる。ノートPC(パソコン)でも,ハードウェア性能の向上により仮想化技術が利用され始めている。
東芝は,クライアント環境の機能と性能を維持しながら,仮想サーバ環境をノートPC上で同時に動作できる仮想化エンジンvRASを開発するとともに,これをベースにしたソフトウェア製品SV-PCを開発した。SV-PCを導入することにより,ノートPCのセキュリティの強化と運用管理性能の大幅な向上を実現できる。


 
固定子コイル水素間接冷却を適用した60 Hz大容量タービン発電機 本文PDF(468KB/PDFデータ)
冨木 広明・上田 隆司・長倉 謙

従来,火力発電所向けのタービン発電機は,中間容量機(〜400 MVA 級)には固定子コイルを水素で間接的に冷却する水素間接冷却方式が,大容量機には固定子コイルを水で冷却する水直接冷却方式がそれぞれ適用されてきた。
水素間接冷却方式は水直接冷却方式よりも運転性及び保守性の面で有利であり,かつ構造も簡単であるため,東芝はこの方式を大容量機にも適用できるように,適用容量の拡大を目指して開発を進めている。その結果,水素間接冷却方式の実機適用機としては世界最大容量(注1)となる670 MVAのタービン発電機を開発し,関西電力(株)の舞鶴発電所2号機として出荷した。この方式は効率面でも有利であり,今回開発したタービン発電機は工場試験結果で99.1 %という高効率を達成しており,エコプロダクツとして二酸化炭素(CO2)排出量削減に寄与できる。


(注1)2009年10月現在,当社調べ。

▲このページのトップへ
小型化と長寿命化を実現したタービン監視計器モニタ PE6シリーズ 本文PDF(427KB/PDFデータ)
小坂 秀則・山口 健二

タービン監視計器(TSI:Turbine Supervisory Instrument)は,電力会社の事業用発電所や,化学・製紙プラントなどの自家発電所で稼働しているタービン発電機の回転数や振動といった運転状態を監視している。タービン本体に取り付けられた各種の検出器で計測された信号は,TSIモニタで増幅,変換され,運転制御システムなどに出力される。増加する電力需要に対して安定した電力を供給するため,TSIには高い品質,信頼性,及びコストパフォーマンスが要求される。
東芝は,このような要求に応えるため,TSIモニタ PE6シリーズを開発した。PE6シリーズは,従来のPE5シリーズに比べて,機能を必要最小限に絞り込むことで容積を1/4以下に小型化し,更に約2.5倍の長寿命化を実現している。


 
高いセキュリティのモバイル コンタクトレス サービスを実現するUIMカード 本文PDF(313KB/PDFデータ)
石橋 孝信・栗山 量一

UIM(User Identity Module)は,ネットワーク接続するための情報が書き込まれる小型のICカードで,現在国内外で広く普及している第3世代携帯電話で使用されている。
東芝は,携帯電話とUIM間の通信として従来から使用されているT=0プロトコル通信に加え,新たに電話関連規格団体 European Telecommunication Standards Institute (ETSI)で規格化されたSingle Wire Protocol(SWP)/Host Controller Interface(HCI)を装備したUIMを開発した。このUIMは高セキュリティ機能を装備し,今後拡大が期待される,携帯電話を使用した決済の一つであるモバイル コンタクトレス ペイメントなどに応用できる製品である。


 
企業の情報と知識の利活用を促進する対話型文書分類システム 本文PDF(415KB/PDFデータ)
後藤 和之・平 博司・宮部 泰成

企業内の大量の情報を整理して活用するために,文書を内容に応じて自動分類する技術の必要性が高まっている。しかし,文書を分類する観点は様々であり,一様に自動分類するだけで有用な分類結果を得ることは難しい。
東芝ソリューション(株)は,数万件規模の文書をユーザーとシステムとの協調作業によって対話的に分類するシステムを開発した。ユーザーは,様々な観点や手法によってシステムに自動生成させた分類結果を自由に組み合わせることで,目的に合った分類構造を効率よく作成できる。日々増加する文書にも柔軟に対応でき,顧客のクレームを内容に応じて整理する作業や,自社と他社の特許の傾向を分析する作業などに活用できる。


 
創発の考え方を用いたデジタル機器向け情報ナビゲーションシステム 本文PDF(543KB/PDFデータ)
竹安 功・藤野 剛・小山 徳章

近年,インターネット上のコンテンツを楽しむことのできるデジタル機器が増えてきている。インターネットには映像やニュースなど様々な種類の膨大なコンテンツが存在しており,ユーザーの望むコンテンツを手軽に探し出せる機能の必要性が高まっている。
東芝は,動物行動学や複雑系で用いられている“創発”の考え方に基づき,デジタル機器に最適な情報検索を可能とするナビゲーションシステムを開発した。このシステムはユーザーの興味に合うコンテンツとユーザーの興味を広げるコンテンツの両方へユーザーを誘導することができ,ユーザーは簡単な操作だけで次々と気軽にコンテンツを楽しむことができるようになる。


▲このページのトップへ

R&D最前線
大量文書の内容が一目でわかる代表文生成技術 本文PDF(258KB/PDFデータ)
倉田 早織

文書群特有の内容を文で表現
製品不具合の調査において,対策が必要な不具合を見つけ,対策を立案するためには,大量に蓄積された不具合情報を人が読んで内容を理解しなければならず,手間や時間がかかっています。
このような問題を解決するために,東芝ソリューション(株)は,大量文書の内容が一目でわかる代表文生成技術を開発しています。この技術により,“亀裂部から燃料が漏れる”,“燃料タンクが脱落する”,“ホースの材質が不適切”など,文書群特有の内容を表す文,すなわち代表文を生成することができます。これらから対策立案の必要性が高い不具合がわかり,的確な対策をすばやく立案できます。


▲このページのトップへ
   
 

東芝トップページ | 個人情報保護方針 | サイトのご利用条件 Copyright

English