インドネシアにおけるカラーテレビ製造会社の設立について

1995年6月30日

 当社は、世界的なカラーテレビ需要の増大に対応するとともに、市場に密着し た生産体制を確立するため、インドネシア・ジャカルタ市郊外にカラーテレビの 製造を行う「東芝家電製造インドネシア社」を東芝シンガポール社と合弁で設立 します。              

 新会社の資本金は15億円で、当初、当社が5億円、東芝シンガポール社が10 億円を出資し、事業の進捗状況に合わせて順次増資していく予定です。

 新会社は、東ジャカルタ工業団地(略称:EJIP)内に124,000平方 メートルの土地を取得し、延床面積25,000平方メートルの工場を建設する 予定です。             
 新工場は、約40億円を投資し、本年8月に着工、平成8年4月に完成、平成 8年6月より14形、20形のカラーテレビを製造する計画です。初年度(平成 8年度)は約40万台、次年度には約100万台の生産を見込んでいます。
 従業員数は、生産立ち上げ時に約350人でスタートし、次年度には約1000名 に拡大する予定です。        


背景と狙い

 世界のカラーテレビの世界市場は、平成7年度約1億1千万台(対前年比約1 06%)平成8年度約1億1千6百万台(対前年比105%)と着実に拡大する ことが見込まれています。このうち、特にアジア地域においては急速な普及が進 んでおり、同地域における市場規模は平成7年度で対前年比約110%と高い伸 長が見込まれています。
 また、インドネシアにおいても平成7年度150万台(対前年比約125%) と急速な市場拡大が見込まれています。

 当社のカラーテレビ事業は、日本、北米、中南米、欧州、アジアの各市場に対 応した生産拠点により、昨年度は世界全体で約550万台を生産し、このうちア ジア地域では東芝シンガポール社などにおいて対前年比40万台増の約130万 台を生産しています。        

 当社は、予てからアジアを中心に拡大するカラーテレビ市場に対応するため、 東芝シンガポール社を中心に生産の拡充を図ってきました。
 また、本年4月1日には、インドネシアにおいて中・小形カラーブラウン管の 製造・販売を行うTEDI社を、インドネシア・TGI社等との合弁により設立 しています。            

 新会社をインドネシアに設立する理由は、①国内に大きく伸長する市場を有し ていること、②東芝シンガポール社の所在するシンガポールからのアクセスが良 く、密接な連携の下に効率的な生産体制を構築できること、③勤勉な労働力が豊 かであることなどが挙げられます。さらに、④TEDI社の隣接地に建設するこ とにより、同地域におけるカラーブラウン管からカラーテレビまでの一貫生産を 行い、高い生産性が確保できます。

 当社は、既にインドネシア国内市場向けの代理店である「トップ・ジャヤ社 (会長:アキ・セティアン氏)」を有力なパートナーとして家電製品を供給して おり、今後ともインドネシア市場における協力関係を継続していきます。

 (ご参考) 新会社の概要は、次のとおりです。

社  名:東芝家電製造インドネシア社

     (英文社名:P.T.TOSHIBA CONSUMER PRODUCTS(INDONESIA)

資本金 :15億円

所在地 :Lemahabang Bakasi West Jawa Indonesia 

敷地面積:約124,000平方メートル

建家面積:約 25,000平方メートル

従業員数: 約350名(当初)

生産開始:平成8年6月予定

プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。