開発の背景と狙い

 X線CT装置は、コンピュータを用いて人体の断層を撮影する画像診断装置で、身体 にメスを入れること無く人体深部の診断が容易にできることから、医療機関での導入が 進んでおり、現在、日本国内で約1万2千台が出荷されています。

 ヘリカルスキャン方式のX線CT装置は、臓器全体に対し短時間で精密な検査ができ るため、撮影中呼吸を止める必要のある肺の検査や、治療装置との組み合わせによる手 術支援などでの応用が期待されています。このような中で、より精密な画像の撮影や患 者への負担の軽減を図れるX線CT装置への需要が高まっています。

 また、ヘリカルスキャン方式のX線CT装置においては三次元表示が 多用されるため、体軸方向の分解能が重視される傾向にあります。
 当社は、高密度実装技術の採用などによって本体を小形・省スペース化し、従来設置 が困難だった場所への導入を可能にした高速タイプのヘリカルスキャン方式の全身用X 線CT装置「Xvision/GX」を平成6年12月に発売し好評を得ています。今 回「Xvision」シリーズの高機能高画質を引き継ぐとともに、中級機クラスで最 短スキャン時間約0.6秒を実現した「Xlead」を発売するものです。


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