記事情報の提供を行う情報フィルタリングサービスの営業開始について

1996年6月11日

新聞、雑誌などが日々発信する膨大な記事の中からユーザー毎に必要な情報だけを選び出し、電子メールなどで配信

株式会社 東芝
インディビジュアル社
三井物産株式会社
株式会社ニューズウォッチ

 株式会社ニューズウォッチは、新聞、雑誌などに新たに掲載される膨大な記事 情報の中からユーザー毎に必要な情報だけを選び出し、電子メールなどで配信する 情報フィルタリングサービスを6月12日から営業開始します。

 ニューズウォッチは、デジタル時代における新しい情報提供サービスを行う 新会社として、本年4月26日に東芝の100%出資で設立されました。 5月31日には、新たに米国のインディビジュアル社、三井物産の資本参加を得て 増資し、資本金2億2,500万円、出資比率は東芝、インディビジュアル社が それぞれ44.4%、三井物産が11.1%となっています。

 ニューズウォッチでは、新聞社や雑誌社などからデジタル送信された最新の 記事の中から、ユーザー別に作成したプロファイル(記事検索プログラム)に 基づいて、ユーザー毎に記事の重要度を順位付けし、関心の高い記事だけを 選択して、毎朝、提供します。
 プロファイルは、記事提供を行う分野について豊富な知識を持った エディトリアルマネージャーがユーザーにとって関心のあるテーマや キーワードなどに基づいて重み(ベクトル)付けを行って作成します。 サービス開始後も、ユーザーの要求に応じて逐次改訂できるため、 より満足度の高い記事の提供を行うことができます。
 新聞社、雑誌社などから受け取った記事は全て、コンピュータにより単語毎に 切り出すとともに、前後の文脈や形式などを全文解析します。次にユーザー毎に プロファイルと記事内容を照合し、記事中のキーワードおよび類義語の出現場所、 出現頻度なども含めて総合的に計算し、重要度を判断して上位の記事から選んで 自動的に配信します。

 記事サービスの形態は、記事全文を提供する「フルテキスト」と記事の見出し 部分と本文の一部を提供する「ブリーフ」の2種類で、ユーザーの希望に応じて 電子メール以外にファクシミリなどによる配信も行います。
 基本料金は、(1)年間1,250件のフルテキストおよび2,500件の ブリーフを提供する「エコノミー」サービスが1年契約で60万円(税別)、(2)年間2,250件のフルテキストおよび1,500件のブリーフを提供する 「スタンダード」サービスが1年契約で100万円(税別)、 (3)ブリーフのみの提供が1年契約で6万円(税別)です。

 サービス分野はエレクトロニクス分野を中心に記事情報の提供を行っていきますが、 今後、金融、流通、環境分野の順に対象を広げていく予定です。
 記事サービスの対象は、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞、 日刊工業新聞、日本工業新聞、日経産業新聞、電波新聞をはじめ、地方紙、専門誌、 雑誌など、当初、25媒体以上(1日平均1万記事程度)からサービスを始め、 さらに金融分野、流通分野、環境分野の情報に強い媒体の充実を図っていきます。
 また、インディビジュアル社の協力を得て、同社が行っている英文サービスも ユーザーの要求に応じて併せて配信していきます。

 ニューズウォッチは、東芝のワープロ開発などで培った日本語自然言語処理技術と インディビジュアル社が英文サービスで蓄積した技術、ノウハウに加え、三井物産の 情報サービスでの営業ノウハウを持ち寄って事業の早期立ち上げを図るとともに、 4社が連携し、より付加価値の高いサービスの提供を目指していきます。


事業化の背景と狙い
主なサービス内容
ニューズウォッチの概要
インディビジュアル社の概要


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