タイにおける洗濯機製造工場の竣工について

1996年11月14日

 当社が東芝家電製造タイ社(社長:梅津健児、所在地:タイ国パトゥンタニ県 バンカディ工業団地)で建設を進めてきた洗濯機製造工場が竣工しました。本日、 竣工式を行い、本格稼働を開始します。同社はエアコン、冷蔵庫、洗濯機の主要 家電製品を製造することとなり、タイ国内で最大規模の家電製品の 製造工場となります。

 新工場は、洗濯機のアジア・中近東での市場拡大、および国内市場での価格競争力 強化に対応するため、昨年9月に着工し建設を進めていたもので、建家面積は 21,600平方メートルで、 年間58万台の生産能力で洗濯機の生産を行います。同工場では、パネル組立などの サブ組立ラインをインライン化するなど、全製造工程を1フロアで完結させ、 生産性の向上を図っています。
 東芝家電製造タイ社では、今回の洗濯機工場竣工にあわせ、同社で製造する冷蔵庫、 エアコン、洗濯機の樹脂成形工程を同工場内に集約し、成形部品生産の効率化を 図っています。また、同社で製造する製品の出荷や部材管理を一元化する物流センター (16,000平方メートル)も 洗濯機工場とともに運用を開始します。同センターでは各製品を仕向地、荷受港別に 混載出荷するための出荷物流体制を構築しています。これにより、輸送途中での積み 替え作業をなくし、物流リードタイムの短縮を図ることで安定した製品供給を 実現するとともに物流コストの削減も図っています。

 東芝家電製造タイ社では、昨年10月にエアコン工場の生産能力を年間58万台 体制に引き上げた他、来年2月には冷蔵庫工場の新組立ラインを稼働し、生産能力を 年間40万台体制に拡大する予定です。洗濯機工場の新設を含めたこれらの生産能力 増強に関する投資額は、約15億バーツ(61億円)になります。
 当社は今回の能力増強により、現地調達の拡大や技術の現地化などを含め、 同社の現地化を図り、成長するアジアマーケットに対応した大型白物家電製品の 製造拠点として同社を運営していきます。


東芝家電製造タイ社の概要

設 立 1989年1月
資本金 9億9千万バーツ
従業員数 2,651人(96年9月現在。98年度で3,250人の見込み)
敷地面積 192,000平方メートル
建家面積 77,100平方メートル(主要建家の合計)


プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。