インターネット標準のモバイル機能とセキュリティ機能を業界で初めて同時搭載したイントラネット向け製品「ネットワークク リプトゲート」の発売について

1997年2月3日

Virtual Private Networkをインターネット上に構築、
外出先からでも社内と同一環境下で社内イントラネットにアクセスが可能

 当社は、インターネット新標準のモバイル機能(*1)とセキュリティ機能(*2)を 同時に提供するインターネット/イントラネットサポート製品「ネットワーク クリプトゲート(NCG)」(ソフトウエア製品全3種類)を商品化し、本日から 営業活動を始め、6月1日から順次出荷します。

 新商品は、インターネット標準のモバイル機能を用いて、外出先から携帯パソコンを 利用して自社のイントラネットにアクセスする際に社内で利用する環境と同一の 環境下でのアクセスを可能とします。また、同標準のセキュリティ機能を用いて、 インターネット上に“秘密通信網”いわゆる「VPN(Virtual Private Network)」を 構築することで、イントラネット利用の安全性を高めることができます。 インターネット標準のモバイル機能とセキュリティ機能を同時に提供する商品は、 業界で初めてです。また、同標準に準拠した他社の製品との相互接続が可能です。


(*1) モバイル機能:新IETF標準 Mobile-IP(RFC2002~2004)で 定められるモバイル環境支援機能。外出先でパソコンを用いてイントラネットに 接続する際に、社内で利用していたIPアドレスを変えずに、外出先のネットワークに 接続するために使われる。社外から自社のイントラネットに接続する場合には、 接続が煩雑であったりイントラネットから受けられるサービス範囲が限定的な場合が 多いが、同機能を用いることで、設定の煩雑さがなくなるとともに、本来社内で 受けられるサービスを全面的に享受することができる。
(*2) セキュリティ機能:新IETF標準 IP-SEC(RFC1825~1829)で 定められるセキュリティ支援機能。IPパケット全体を暗号化し、 所定の形式でカプセル化(送信元のパケットを別のパケットで包み直すこと)もので、 ユーザアプリケーションを変更することなく、IPパケットレベルでセキュリティを 確保するために使われる。これにより、インターネット上での情報の盗聴、改ざんを 防止し、インターネット上にVPN(Virtual Private Network) を構築することが 可能となる。


 当社は、今回の商品化にあたり、モバイル機能とセキュリティ機能を同時に 実現するためのネットワーク制御機能を独自に開発し、1996年12月米国サンノゼで 開催された第37回IETFの会議で発表しました。今後当社は、このネットワーク 制御機能をインターネットの標準技術とすべく、活動を行っていくとともに、 「WIDEプロジェクト」(代表:慶應義塾大学村井純助教授)と協力し、安全で 実用性の高いインターネット技術の確立と発展に貢献していきます。


新商品の概要
商品化の背景
新製品の主な特長
お問い合わせ先

  1. Windows 95,Windows NTは、米国Microsoft Corp.の登録商標です。
  2. Solarisは、米国Sun Microsystems, Incの登録商標です。
  3. OpenViewは、米国Hewlett Packard社の登録商標です。


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