開発の背景と狙い

 オフィスや工場を中心として、近年では家庭においても、 各種データ転送を行う通信制御ネットワークが急速に普及してきています。
 この中で、家電製品やオフィスにおける照明、エアコン、防災・防犯装置などは、 電源のオン・オフや温度、時間データなどの簡単な信号で制御できるため、 低価格で高速な通信制御ネットワークが求められています。

 「LONシステム」は、独自のプロトコルを用いて、 各種センサと照明や空調機器などの各種機器を通信制御できる分散形の通信制御ネットワークで、 簡単な命令で機器の相互制御を実現するとともに、既存の電力線などを通信回線として利用できるため、 低価格の通信制御ネットワークの構築に適しています。

 当社は、エシェロン社との技術提携に基づき、 1992年10月に「LONシステム」の通信制御用マイコンを商品化しました。 現在、世界各国で3,000社以上で採用されていますが、 ファクトリーオートメーション分野をはじめとした処理速度の高速化のニーズに対応し、 今回、従来製品の2倍の動作周波数(当社比)を実現した新製品を開発・商品化するものです。


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