「スカイブリッジ計画」への参画について

1997年10月9日

 当社は、アルカテル社が主導する総額35億ドルの「スカイブリッジ計画」へ出資する契約を SkyBridge L.P社(米国)と締結しました。 本計画は、広帯域アクセス網を提供することによりインターネットやマルチメディアサービスの高速化を実現するもので、 ロラール社(米国)も参画しています。

 スカイブリッジシステムは、64機の周回衛星によるKuバンドを利用した高速広帯域 (下り60Mbps,上り2.56Mbps)の双方向アクセス系サービスシステムで、 全世界の企業や家庭を対象にしています。 本システムを利用することにより、 高速インターネット、遠隔通信、テレビ会議、ビデオ・オン・デマンドなど、 リアルタイムで高度な情報通信サービスが実現できます。

 スカイブリッジは、専用ゲートウェイ局を介して、 周回衛星と地上の高速通信設備がシームレスに接続されるもので、 世界各地の通信事業者並びにサービス事業者を通じて2001年にサービスが開始される予定です。

 また、スカイブリッジシステムは降雨減衰の影響が少なく、 また開発実績の豊富なKuバンドを使用しながらも、 既存のKuバンド衛星サービスとの干渉を避けることができる周波数再利用技術を採用することにより、 新規開発費用を抑制することができるので、低コストのサービスが可能となります。

 今回の契約締結について、 SkyBridgeは「東芝は最先端のマルチメディア情報通信技術を持つ世界的な企業であり、 SkyBridgeが目指している市場についても最先端の専門性や知識をもっているので、 東芝が戦略的パートナーとして本計画へ参画したことは非常に有益です」と述べています。

 当社は、スカイブリッジ計画への参画を、 21世紀の高度情報通信設備構築事業への積極的な展開を図るとともに、 海外有力企業との提携による商用衛星分野への参入と宇宙事業の基盤強化を図る絶好の機会ととらえています。


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