インターベンション対応の心臓血管専用X線診断システム「Infinix(インフィニックス) CS」の発売について

1997年12月18日

従来比2倍の高速動作が可能なCアームとワンハンドグリップの採用で
操作性が向上

株式会社 東芝
東芝メディカル株式会社

 株式会社東芝と東芝メディカル株式会社は、 Cアームの動作速度を当社従来機種比*12倍の秒速20度とするとともに、 モニター画面から目を離さずにCアームや寝台を片手でブラインド操作できるワンハンドグリップを採用した、 インターベンション*2対応の心臓血管専用X線診断システム「Infinix(インフィニックス) CS」を商品化し、 本日から営業活動を開始します。

 Cアームの高速化とブラインド操作の実現により、 モニター画面を見たままで、カテーテルの挿入と患者の位置決めを同時に迅速かつ的確に行うことができ、 インターベンション*2の時間短縮がはかられます。

 「Infinix(インフィニックス)」シリーズは、 従来の循環器用X線診断システムの「ANGIOREX(アンギオレックス)」に代わる新シリーズで、 今回発売するのは心臓血管専用タイプです。
 新製品は、あらたに(1)画像処理とX線制御の操作盤の一体化による操作性の向上、 (2)Cアーム外径の約10cmの小型化と高周波インバータ回路を採用した据付面積従来比約半分のX線発生装置による省スペース設計、 (3)X線発生装置のインバータ回路の二重化による撮影時の信頼性の向上、などを実現しています。

 また、患者へのX線照射線量を低減できるTa(タンタル)*3を素材とした当社独自の線質調整フィルターの採用や、 複数の磁気ディスクに撮影画像を同時に記録することで1つのディスクが故障しても書き込んだデータを修復できるRAID技術なども、 引き続き採用しています。
 なお、新製品の販売は、東芝メディカルが担当します。

*1: 従来機種「Super Cシングル ブレーンシステム」との比較。
*2: X線透視下でバルーンカテーテルやステント(広げた血管をもとに戻さない金属の網状の管)等を利用して、 血管に生じた狭窄部の拡張、動脈瘤の塞栓などを外科手術を行わずに治療する最先端の治療方法。
*3: 原子番号73の元素。 従来から使用しているアルミニウム(Al)に比べ、 低エネルギーX線量の吸収量が多く、患者に吸収されるX線照射線量を低減することができる。


新製品の概要
開発の背景と狙い
新製品の主な特長
新製品の主な仕様
お問い合わせ先


プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。