開発の背景と狙い

 SFガスは、絶縁特性に優れるため、電力機器のコンパクト化や軽量化に大きく寄与していますが、 地球環境保護への意識が高まるなか、地球温暖化係数が高いため、 昨年12月の地球温暖化防止に関する京都会議(COP3) において温室効果ガスとして削減対象に指定されました。

 これまでSFガスに代わる絶縁特性を持つガスの研究は行われてきていますが、 現在のところ新たなガスが発見されていないため、 SFガスの排出量の削減が有効な対策となります。 SFガスは、日本国内で年間約400トンが大気中に排出されていますが、 今般、業界として、2005年に排出量を総量で年間30トン以下、 使用者単位では購入量の3%以下に抑制する自主目標を設定しました。 二酸化炭素に比べると総使用量はわずかですが、電機業界としてこの目標達成のためには、 GISやガス絶縁変圧器を点検・試験する際のSFガスの大気放出量の削減が効果的であると考えています。

 当社は、このような背景のもと、 真空ポンプをシステムに付加することや当社が空調機器分野で培ったコンプレッサ技術の活用などによって、 回収効率を向上させた回収装置2機種を商品化するものです。


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