新製品の主な特長

  1. 1回の超音波送信で4方向からの反射エコーを同時に受信可能な当社の最高級機種に搭載している 「4方向同時受信方式」を本機種にも採用することで、 256チャネル相当で反射エコーを受信でき、 従来の4倍の処理速度で高精度なカラー画像の表示が可能となりました。 動きの速い心臓の弁や、心筋の異常を細かく観察することが出来ます。

  2. 回路全体をデジタル化することで画像の最適化処理が可能となり、 肝臓など組織部分の断層像の画質を向上するとともに、 ドプラ感度の向上で体の深部の細かい血管を表示できるほか、 超音波を従来より細いビームで受信できる「デジタル連続フォーカス」などにより、 断層や血流の画像を高精細に表示できます。

  3. 腹部領域検査で重要な血流の有無や血管走行の様子を感度良くモニターで確認できる「カラーアンギオ機能」に加え、 血流方向の情報を表示できる「ディレクショナル・カラーアンギオ機能」を採用しています。

  4. プローブの先端部分にマイクロチップを内蔵した、 東芝独自の「チップインチップテクノロジー」プローブにより、 ドプラ感度を大幅に向上させました。 臓器の血流から末梢血管の微弱な血流信号まで、 感度良く捕らえることができます。

  5. スイッチ操作で簡単に周波数が切り替えられる「マルチ周波数DBC(Dynamic Beam Control)」により、 1本のプローブで3種類の周波数が選べます。 接続可能プローブ全てが3周波切替に対応しており、 体内の浅い部分ではより高い周波数で分解能良く観察し、 深達度の良い低い周波数で深部まで観察することが出来ます。 1本で3本分の検査に対応できます。

  6. 拡大率を変えても常に画像の中心に自動的にフォーカスを合わせる「オートフォーカス」機能や、 心臓や腹部などの診断領域に応じた各種条件設定があらかじめ登録でき、 ワンタッチで切り替えられる「プリセット」機能の他、 診断領域によって様々に異なる血流速度を観察するための最適な設定がダイアル一つで変更できる 「A.V.R.P.(Advanced Velocity Range Process)」といった自動化によって大幅に操作性を向上させました。

  7. 観察モニタには、高精細な15インチマルチスキャンモニタを採用しており、 ノンインタレス表示方式によりチラツキのない表示が得られます。 ノンインタレス表示は目にやさしいだけではなく、 これまでのインタレス方式で1/30秒毎に表示していた画像を、 1/60秒毎に表示可能となり、より時間分解能の良い画像観察を可能とします。

  8. 心筋の収縮速度をカラーで表示するTDI(Tissue Doppler Imaging:組織ドプラ・イメージング)や、 心拍出量を自動計測するACM(Automated Cardiac Flow Measurement:心拍出量自動計測) などの新しい循環器計測機能や、 産婦人科の胎児発育状況をトレンドグラフで表示するとともに、 各種計測値をレポート表示できる産科用ソフトなど、 豊富な計測パッケージ(オプション)を用意しています。

  9. 約3000枚の画像を患者IDと共に光磁気ディスクに保存し、 検索等が可能な光磁気記録ユニットを内蔵し、 得られた画像をデジタル情報のまま記録・保存することが可能です。 記録されたディスクは、外部のパソコン等で再生することが可能です。(オプション)

  10. 専用ICの開発により大幅な小型化を実現し、 全身用の超音波診断装置を幅52cmのコンパクトな本体に収めました。 新型デザインキャスタの採用により、 中央検査室クラスの高性能装置を様々なシーンに移動して使用出来ます。 ラック部にはカラープリンタ・白黒プリンタ・VCR・フロッピーディスクドライブを同時に搭載可能です。


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