米国におけるカラーディスプレイ管の生産開始について

1998年2月23日

 当社は、中・長期的な需要拡大およびパソコン生産における受注生産化への移行に対応するため、 東芝ディスプレイデバイス米国社(所在地:ニューヨーク州ホースヘッズ)において、 本年8月からパソコンのモニタ用のカラーディスプレイ管の生産を開始します。

 現在、パソコン生産において、 顧客の注文を受けてから指定の仕様で製品を供給する受注生産が急速に普及しており、 この影響から、カラーディスプレイ管などパソコン関連部品は、 短期間での製品供給が求められています。
 このようなニーズに対応し、東芝ディスプレイデバイス米国社は、 既存のテレビ用カラーブラウン管の生産ラインに新規設備を導入し改修を行うことによって、 17型のカラーディスプレイ管の生産ラインとして本年8月から稼働します。

 生産能力は当初月産5万本で、99年度中旬以降は月産10万本に拡大する計画です。 カラーディスプレイ管の生産開始にともなう設備投資額は、約4千万ドル(約50億円)です。

 今回生産を行うのは、17型カラーディスプレイ管として、一般タイプと、 ミニネック管と呼ばれる、偏向ヨークを取り付けるネック部分が一般タイプよりも細く省電力化に優れたタイプです。 また、カラーフィルタ技術とクリアガラスの採用により明るい画面と高解像度を実現したマイクロフィルター管 (一般・ミニネック)についても生産していきます。
 さらに、19型カラーディスプレイ管についても99年秋以降、生産を開始する計画です。

 東芝ディスプレイデバイス米国社において生産したカラーディスプレイ管は、 北米地域を中心に販売していきます。

 当社は、パソコンモニタ用のカラーディスプレイ管の生産拠点として、 国内では、姫路工場および深谷工場があり、 海外拠点としてはアジア地域として東芝ディスプレイデバイス・タイ社があります。 今回、パソコンの世界最大の市場である米国におけるカラーディスプレイ管の生産を開始することによって、 世界の各地域に密着したグローバルな生産体制を確立することになります。

東芝ディスプレイデバイス米国社 概要
社長 時田 清(ときた・きよし)
設立 1985年1月
所在地 ニューヨーク州ホースヘッズ
資本金 1億1000万ドル(約137億5千万円)
(東芝アメリカ電子部品社100%出資)
従業員数 約1,400名


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