新製品の主な特長

  1. 手術支援に有用
     本体スライドによるヘリカルスキャンを可能にしたことで、 手術の最中にも患者を動かすことなく適宜ヘリカルスキャンを実施し、 手術中の断層像が手術室内に設置したモニタで確認できます。 そこで万一、残存病変や術後出血が認められたとしても手術室内の操作パネルで直ちに本体を待避させ追加手術を行うことが可能ですので手術の安全性、 手術精度の向上を図ることが期待できます。

  2. 高性能・高画質
     本体スライド方式でもCTの基本性能は変わりません。 スキャン時間は最短0.6秒。画像再構成時間も最短2秒を実現できます。 本体スライドの制御も従来のCT専用テーブルと同等の性能を有し、 ヘリカルスキャン時の本体スライド速度は0.5mm/秒から30mm/秒の範囲で0.1mm/秒単位で任意に設定が可能で、 スライス幅も、1,2,3,5,7,10mmの6種類をサポートしています。 画質は標準型CTと同一の性能を提供でき、末梢血管の検出も容易で、 血腫や早期癌などについても診断が容易です。

  3. リアルテクノロジー対応
     本システムにはリアルタイムヘリカル機能を別途装備することができます。 リアルタイムヘリカルの働きにより、 手術中CTの画像が秒間3コマから6コマのスピードでリアルタイムに手術室内モニターに表示され、 手術の経過を迅速に確認できます。 さらに、30mA~50mA程度の低mA条件でリアルタイムヘリカルを実行しリアルタイムに画像を確認しながら病変の摘出等を行うことも可能ですので精度の高い手術を行うことができ、 患者の負担を極力減せるなど、最小侵襲治療(Minimal invasive therapy)への応用が期待できます。

  4. 人間工学を重視したデザイン・簡単操作
     コンパクト化を図りながらも、世界最大の72cmの本体開口径を確保しており、 CTガイド下で手術を行う際や麻酔時に患者へのアクセスが容易となります。 また、本体は手術室内簡易操作スイッチで電動で移動させることができます。 移動速度は最高50mm/秒で、本体はタッチセンサ機能を有しており本体スライド中に術者や周辺機器に触れた場合に自動的に停止します。 簡易操作卓を手術室内に設置しているため、 スキャンプランの選択、スキャンの開始・中断も迅速に行うことができます。


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