開発の背景

 わが国の二酸化炭素排出量は年間約3億トンに上っていますが、 二酸化炭素の排出量削減は、昨年12月に開催されたCOP3で国際公約が合意されたように、 国際的、社会的に大きな課題になっています。
 このような背景から、わが国でも地球環境保全の最重要項目として二酸化炭素排出量削減問題に取り組んでいます。
 現在二酸化炭素削減に向けて、分離・回収、固定化、再利用技術など、 幅広い研究が推進されています。特に吸収・固定化技術としては、 物理吸着法や膜分離法、化学吸収法など様々な技術開発が進んでいますが、 吸収材の体積当たりの吸収率の向上と低コスト化および材料の長寿命化が課題となっています。
 今回当社はこうしたニーズに対応し、リチウムジルコネートを吸収材として採用することにより、 体積当たりの吸収率に優れ、材料コストやシステム構築コストを低く抑えられると同時に、 高温・高圧での適用に適した二酸化炭素吸収材を開発したものです。


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