背景と提携の狙い

 近年、企業基幹システムのオープン化によるライトサイジングや、 インターネットを活用したグローバル情報システムが増大しています。 一方、PCサーバに代表される低価格サーバを、 企業情報システムに利用するケースはますます増えており、サーバOSへの要件として、 365日24時間稼働の信頼性とスケーラビリティが重要になっています。 
 サンの Solaris は、デスクトップやサーバプラットフォームとして業界トップのUNIX・OSであり、 97年においては、全UNIXの出荷本数の28%を占めています(IDC調べ)。 今回の3社による提携は、東芝の高信頼化ソフトウェアやハードウェア、 オラクルのデータベースソフト、サンの Solaris 技術を組み合わせることにより、 ユーザに対して信頼性、スケーラビリティに優れた32 bit、64 bitアプリケーションの選択肢を提供し、 インテルアーキテクチャベースの Solaris 市場をさらに拡大させるものです。

東芝のねらい
 東芝は、サンと企業の基幹システム市場に向けて、 東芝のクラスタソフト、トランザクション処理ソフト、 RAIDディスク装置などの高信頼化技術を提供するとともに、 ISV各社と連携し、インテル・プラットフォーム向け Solaris を搭載したサーバでの市場開拓を3社で共同で行います。

サンのねらい
 エンタープライズ/インターネット市場における Solaris への期待がますます高まる中で、 サンはSPARCプラットフォームで築いた、高性能、高信頼性、拡張性を、 Intelプラットフォームでも実現します。 東芝とサンの、長く強い関係で築いた実績と資産を生かし、 更なる市場の拡大に向けて両社で、仕様の設計・企画・販売体制の強化を図っていきます。

オラクルのねらい
 東芝とサンの提携を歓迎します。 両社の技術とオラクルの持つデータベース技術を融合し、 共同で市場開拓を行なっていきます。
 具体的には、本日出荷のOracle8 Enterprise Edition及びOracle8 Workgroup Server for Sun Intel Solaris R8.0.4により、 従来WindowsNTでカバーしきれなかった、特に信頼性の要求される領域も、 インテル・プラットフォームにおいてカバーして行きます。

インテルのねらい
 企業ユーザは、基幹業務に必要とされる堅牢性と、 量産効果とコスト性能比の優れたインテルアーキテクチャによるエンタープライズソリューション強く望んでおります。 インテルは、東芝がインテルアーキテクチャ プラットフォームに搭載された Solaris 上で基幹業務向けソリューションの展開をすることをたいへん歓迎しております。 そして企業ユーザに、より多くのソリューションの選択肢を提供することにより、 ユーザが情報技術投資及び情報戦略の上で大きなメリットを享受できるものと確信しております。


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