台湾でのメモリ組立合弁会社の設立について

1998年6月17日

 当社はウォルシン・アドバンスト・エレクトロニクス(WAE)社(華新先進電子股份有限公司 台湾・高雄市)と、 64メガビットDRAM以降の最先端メモリの組立生産を行う 「華東先進電子股份有限公司(ウォルトン・アドバンスト・エレクトロニクス)」を設立することで本日合意しました。

 新会社は、台湾高雄市高雄加工出口區内に本年7月に設立します。 資本金は8,000万米ドルで、 当社19.9%、WAE社とウインボンドエレクトロニクス社(華邦電子股份有限公司)合わせて75.0%、 三井物産5.1%です。

 新会社は会社設立後同所において工場の建設を開始し、 99年7月から64メガビットDRAMの組立生産を開始する計画です。 工場建設に関わる投資総額は2000年迄で約200億円です。
 新会社の工場規模は、地上8階建て(地下2階)、 2万5,000平方メートルで、生産能力は2000年現在で月産約660万個です。

 当社は、WAE社が属するウォルシンリュウワ社(華新麗華股份有限公司)グループの一員であるウインボンドエレクトロニクス社に対し、 64メガビットDRAM以降の最先端の微細加工技術を供与しており、 新会社は、ウインボンドエレクトロニクス社において量産される64メガビットDRAMの組立を行う予定です。
 また、新会社に対しても、最先端DRAMの組立、検査技術を供与します。

 当社は、華東電子で生産される64メガビットDRAMの50%以上の供給を、 工場稼働の当初から受けることができます。 これによって、世界におけるパソコンをはじめとする情報通信機器の生産拠点となっている台湾において、 前工程を行うウインボンドエレクトロニクス社から後工程を行う新会社である華東電子まで、 一貫した64メガビットDRAMの生産体制を確立することになります。

 WAE社は、DRAMの半導体組立・検査を行う製造会社として95年4月に設立されました。 現在、台湾、米国などの半導体企業からウエハの供給を受け、 4メガビット、16メガビットDRAMの組立生産を行っています。 WAE社は新会社を通じ64メガビットDRAMという最先端LSI生産に関わることが可能になります。

新会社の概要
会社名 華東電子股份有限公司
(英文社名:Walton Advanced Electronics Ltd.)
資本金 8,000万USドル
(東芝19.9%、WAE社/ウィンボンドエレクトロニクス社合計75.0%、
三井物産5.1%)
所在地 高雄市高雄加工出口區西13街2号
敷地面積 5,005平方メートル
製造面積 25,000平方メートル
延床面積 32,940平方メートル


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