無線タグシステムの発売について

1998年9月1日

 当社は、無線タグシステムの新製品として、耐熱、耐水、 耐圧性を実現したコイン型無線タグ「CQ-2001」ほか、リーダライタ、アンテナ、ハンディターミナルなどを開発し、 「QtagTMシリーズ」として、本日より受注活動を開始します。

 新製品は、直径20mmのコイン型で、パッケージが樹脂で密封されているので、 熱や水濡れ、汚れ、圧力に強く、厳しい使用環境に対応することができます。 また、タグには自社開発の128バイトEEPROMを搭載しており、 必要に応じてデータを書き込みむことが可能です。 主な導入分野としては、レンタル品やクリーニング品など高温、洗浄、薬品、 高圧のプロセスや、FAでの個別IDによる工程指示管理やコンテナ、 パレットの配送管理など温度、水、薬品、衝撃などへの耐久性が求められる用途に適しています。

 個々の物体や人の情報を識別する方法としては、現在はバーコード、 磁気カード、ICカードなど様々な方法が実用化されています。
 無線タグは、バーコードに比べ複数情報を同時に認識できるほか、 大容量情報の記録が可能なうえ、情報を無線で書き換えることができるため、 最新の商品情報と付帯情報を一括管理することが可能となり、 効率よく高い精度の商品管理が可能になります。
 また、磁気カードやICカードに比べ情報量に制限があるものの、 安価であるうえ、リーダーに近づけるだけで情報を読み取ることができます。 このため、摩耗や破損などの心配がなく汚れなどによる認識劣化がないので、 取り扱いが手軽で効率的な自動化システムを構築することができます。
 さらに、リーダライタからの磁力線により発生する電力を利用して、 タグのメモリに記憶している情報をリーダのアンテナに送り通信を行うことが可能です。 このため、タグ側には電池が不要なのでメンテナンスの必要がありません。

 無線タグは取り扱いが簡単ながら正確で素早い追跡や分類が可能なので、 広い分野での使用が考えられ、98年度に1億1,500万個の国内市場が2001年には4億5千万個(東芝予測)と急速に立ち上がると予測されます。
 新製品は、こうした市場ニーズに対応し商品化したもので、 初年度1,000万個以上の受注を見込んでいます。

 なお、本システムは9月2日(水)から9月4日(金)に東京ビッグサイトで開催される「SCAN-TECH JAPAN 1998」に出展します。

新製品の主な概要

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