冷凍冷蔵庫「みはりばん庫」の発売について

1998年9月21日

ツイン冷却方式で、食品の鮮度を2倍に長もち

 当社は、冷蔵と冷凍にそれぞれ専用の2つの冷却器を搭載することなどにより、 肉や野菜などの食品の鮮度を従来の約2倍*1に長もちさせることのできる冷凍冷蔵庫「みはりばん庫」シリーズ3機種を、 11月20日から順次発売します。

 従来の冷蔵庫では、1つの冷却器で温度帯の異なる冷蔵室・冷凍室を冷やしていたために、 庫内の温度が大きく変動してしまい、 さらに冷蔵室内に保存している食品の水分が奪われて乾燥してしまうといった問題がありました。

 新製品は、冷蔵専用と冷凍専用の独立した2つの冷却器を交互に運転させる「ツイン冷却方式」(タイムシェアリング冷却システム)を採用することで、 それぞれの温度帯に適した冷却運転を行い、 庫内を一定の温度に保つことが可能です*2。 また、冷蔵室側は湿度の低下が少ない上、 冷却器に付着した霜をファンで溶かして庫内に循環させることで庫内の湿度を高く保つことができます*2。 これらにより、冷蔵室内を食品の保存にとって理想的な恒温・高湿の状態に保ち、 食品の鮮度を従来の約2倍に長もちさせることを実現しています。

 加えて、冷蔵室内の冷気の吹き出し口を庫内の前(天井前面)と後(奥面) の2ヶ所に設けることで包み込むように食品を冷やして庫内の温度ムラを防ぐことが可能です。 さらにドアを開けた際にも、冷気が吹き出す当社独自の「エアーカーテン方式」を採用し、 冷蔵室内の冷気が逃げ出すのを抑えることができます。

 また、インバーター制御の小形コンプレッサーの採用とエネルギー効率の良いツイン冷却方式との相乗効果により、 消費電力量を業界トップクラスの23kWh(従来比約20%低減)*3とするとともに、 運転音も20dB(従来比3dB減)に低減することで静音化も実現しています。

*1: 食品の鮮度をあらわすK値での比較。
*2: 従来機種「GR-Y45KC」と、 新製品「GR-470K」との冷蔵室での比較。
従来機種は、温度の変動幅 3℃+-2.0℃、 湿度 約20~30%であったのに対し、
新製品では、温度の変動幅 2℃+-0.5℃、湿度は 約70%にまで向上。
*3: 従来機種の消費電力量29kWh。 騒音値23dB。 消費電力量についてはB法での測定(切替ルーム冷蔵使用時)。


新製品の概要
開発の背景と狙い
新製品の主な特長
新製品の主な仕様
お問い合わせ先


資料1:食品内水分・蛋白質・ビタミンCの変化
資料2:冷凍サイクル構成の比較
資料3:ツイン冷却方式(タイムシェアリング冷却システム)


プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。