被験者の負担を大幅に軽減できる心臓血管専用X線診断システム「Infinix(インフィニックス)CB(TM)」の発売について

1999年2月4日

株式会社 東芝
東芝メディカル株式会社

 株式会社東芝と東芝メディカル株式会社は、X線管保持装置である床置式の「Cアーム」 と天井走行式の「(オメガ)アーム」の2つを組み合わせて、 一度に2方向から被験者の心臓血管を透視・撮影することで、 注入する造影剤の量を半分にし被験者の負担を軽減できる「Infinix(インフィニックス)CBTM*1」を商品化し、 本日から営業活動を開始します。

 新製品は、心臓部の血管の狭窄部にカテーテルを挿入して造影剤を注入しX線を利用して血流を動画で撮影できるほか、 カテーテルの先端に付けたバルーン(風船)で血管内の狭窄部を拡げ血流を確保するなど外科手術を行わずに治療する最先端のインターベンション術を行うことができるものです。

 さらに、モニターから目をそらさずに片手でブラインド操作できる「ワンハンドグリップ」により、 カテーテルの挿入と2つのアームの位置決めを同時にかつ迅速に行うことができます。 また、「オートポジショニング」機能により複雑なアームの位置と角度を100種類まであらかじめ設定することも可能で、 医師がアームの位置を調整する負担を軽減することができます。

 また、X線照射線量を低減できるTa(タンタル)*2を素材とした当社独自のX線低減フィルターを採用しており不要なX線を遮断することができ、 被験者と医師の負担を軽減します。
 なお、新製品の国内販売は東芝メディカル株式会社が担当します。

*1: Cardiac Bi-plane systemの略。X線管保持装置一式を2組備え、連動動作により同時に2方向の連続X線像を得る方法。
*2: 原子番号73の元素。従来から使用しているアルミニウム(Al)に比べ、低エネルギーX線量の吸収量が多く、患者に吸収されるX線照射線量を低減することができる。


新製品の概要
開発の背景と狙い
新製品の主な特長
新製品の主な仕様
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