世界最高速エレベーター(分速1,000メートル)の受注について

1999年4月26日

世界最高層ビルに設置

 当社は、現在、台湾で建設計画中の地上101階建の世界最高層ビルとなる台北フィナンシャルセンタービル (正式名称:台北国際金融中心、所在地:台北市信義区、 施主:台湾の有力金融企業および保険会社のコンソーシアム)向けに世界最高速のエレベーター2台を含む昇降機設備97台を一括受注しました。

 今回当社が受注した昇降機は、地下1階と地上89階の展望フロアを39秒で移動できる分速1,000メートルの世界最高速エレベーター2台の他、 かご室を2階建て構造にしたダブルデッキエレベーター34台を含むエレベーター63台とエスカレーター34台です。

 今回建設されるビルは、地上高が508メートルでマレーシア・クアラルンプールのペトロナス・タワー(452メートル)を抜いて世界最高層ビルとなります。 本ビルは地上101階、地下5階の構成で、主に事務所として使用され、 また、低層階にはショッピングモールが入居する予定で、 1日約12万人の来場が見込まれています。
 なお、本ビルの着工は本年6月で、2002年10月に完成する計画です。

 今回の受注は、当社の府中昇降機工場内に設置している高さ150メートル級のエレベーター研究棟をはじめとした最新鋭施設において、 当社が従来から進めてきた超々高速エレベーターの快適な乗り心地を実現する運転制御技術や安全装置の開発などの総合技術力とともに、 これまでの台湾市場での昇降機の納入実績などが評価されたものです。

 当社は、今後もグローバル市場で高層ビル向けの超々高速エレベーターやダブルデッキエレベーター、 中低層ビル向けの中心機種であるマシンルームレスエレベーターなどの幅広いラインアップで今後も積極的な事業展開を図っていきます。

これまでの最高速は横浜ランドマークタワーの分速750メートル。

プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。