マシンルームレスエレベーターの受注1,000台の達成について

1999年7月5日

 当社は、昨年8月に日本初のマシンルームレスエレベーター「SPACEL(スペーセル)」を発売して以来、 ラインアップの拡充と高品質な製品の提供により、 マシンルームレスエレベーターでは業界で先行してきており、 6月末に受注累計が1,000台に達しました。

 専用機械室が不要のマシンルームレスエレベーターは、 従来のロープ式や油圧式エレベーターに比べて、省スペース・省エネルギーを実現し、 エレベーターの設置位置や建物設計の自由度が向上するとともに、建物の高さ制限にも有利で、 さらに、エレベーター機械室の築造や付帯設備工事を削減することができます。
 当社は、このような特長を持つマシンルームレスエレベーターを昨年8月から定格速度毎分60メートルまでの20機種を発売し、 さらに高層ビルへの適用の要望に対応するため、本年2月にオフィスビルを中心に使用される乗用やマンション向けの住宅用、 病院などの医療施設で使用される寝台用の各用途の標準形エレベーターとして、 定格速度毎分105メートルまでの20機種をラインアップに追加しました。
 また、「SPACEL」は、巻上機を昇降路内上部に設置しているため、 災害時の冠水の影響を受けにくく、さらに、シンプルなシステム構成により、 2方向出入口の設定が容易です。

 当社は、1966年に昇降機事業を開始してから現在まで、 国内市場で約85,000台、海外市場で約35,000台のエレベーターの販売実績を有し、 また、本年4月には台湾・台北フィナンシャルセンタービル向けの世界最高速となる分速1,000メートルのエレベーターを受注するなど、 昇降機の技術開発面で業界をリードしています。
 今後とも、当社は、マシンルームレスエレベーターをはじめとする各種昇降機製品の先進的な技術開発を進め、 高性能な製品の供給に努めていきます。


プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。