放射線取扱・検査業務に関する合弁会社2社の設立について

1999年11月24日

株式会社 東芝
石川島播磨重工業株式会社
東芝プラント建設株式会社

 株式会社東芝(以下、東芝)と石川島播磨重工業株式会社(以下、IHI)、 東芝プラント建設(以下、TPK)は、放射線取扱業務におけるコンサルティングやサービスなどを行う合弁会社と、 原子力関連施設における品質管理・検査サービスなどを行う合弁会社の2社を共同出資により、 12月1日に設立します。

 今回、3社が設立する新会社は、「東芝電力放射線テクノサービス株式会社」と「東芝電力検査サービス株式会社」の2社で、 前者は、原子力発電所や再処理施設を中心とした原子力関連施設の放射線・RI(放射性同位元素)取扱における放射線の安全管理に関するコンサルティングやサービス業務をトータルに行っていきます。 また、後者については、原子力関連施設における品質管理、検査サービス業務を一括で請け負います。

 原子力発電は、他の化石燃料を用いた発電方式に比べてC0の発生量が極めて少ないため、 地球環境保全の観点からクリーンな発電方式として、位置づけられています。 また、少資源国である日本にとって、準国産エネルギーである原子力は重要な電力供給源の1つです。

 新会社は、東芝、IHI、TPKがこれまで長年にわたって原子力プラントで培ってきた経験と技術をベースに、 さまざまな特長を持つ原子力発電施設における放射線の安全管理および品質管理面できめの細かい高品質なサービスを効率的に提供することによって、 顧客満足の向上や安全性のより一層の向上に貢献することをめざします。

 なお、新会社2社は、原子力関連施設を対象にサービスを提供していきますが、「東芝電力放射線テクノサービス株式会社」では、 医療施設や鉄鋼、半導体、食品、薬品などの一般産業分野で使用されている放射線施設への展開を図っていく計画です。 また、「東芝電力検査サービス株式会社」は、将来的には原子力関連施設で培った検査技術を用い、他産業にも展開していく予定です。

新会社の概要

東芝電力放射線テクノサービス株式会社

設立時期 1999年12月1日
本社所在地 神奈川県横浜市(東芝横浜事業所内)
資 本 金 2,500万円
出資比率 東芝 63%、IHI 15%、TPK 22%
代 表 者 湯浅 嘉之(現 東芝原子力情報システム部担当部長)
事業内容 原子力関連施設、放射線・RI施設等の放射線管理、放射線用機器の販売、放射線関係の研究等
売上規模 年間20億円
従業員数 約50人

東芝電力検査サービス株式会社

設立時期 1999年12月1日
本社所在地 神奈川県横浜市(東芝横浜事業所内)
資 本 金 2,500万円
出資比率 東芝 55%、IHI 27%、TPK 18%
代 表 者 竹原 毅(現 東芝原子力フィールド技術部参事)
事業内容 原子力関連施設等の建設工事及び定期検査改良工事の品質管理・溶接検査等
売上規模 年間25億円
従業員数 約30人


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