GE、日立、東芝 三社合弁による国際原子燃料合弁会社「グローバル・ニュークリア・フュエル社」を設立

2000年1月6日

ゼネラル・エレクトリック・カンパニー
株式会社 日立製作所
株式会社 東芝

 米国ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(以下 GE)、株式会社日立製作所(以下 日立)、 株式会社東芝(以下 東芝)の三社は、このたび、原子燃料の営業、設計、開発、製造部門を統合して、 日米に拠点を持つ国際燃料合弁会社「グローバル・ニュークリア・フュエル社」(以下 GNF)を平成12年1月1日に設立しました。

 三社は、原子燃料の営業、設計、開発部門を、 三社出資の製造合弁会社である「日本ニユクリア・フユエル株式会社」(以下 JNF)、 およびGEの米国における燃料製造工場を法人化した「グローバル・ニュークリア・フュエル・アメリカ社」(以下 GNF-A)に移管し、 両社がGNFの事業拠点となります。GNFはこの両事業会社を通じて、 軽水炉用原子燃料の営業、設計、開発ならびに製造を行い、総合力の向上と効率的な運営により、 よりコストパフォーマンスに優れ、信頼性の高い軽水炉用原子燃料および関連サービスを、 日本国内ならびに世界のお客様に提供してまいります。

 GNFの日本における事業会社となるJNFは、現在三社が持つ燃料製造合弁会社(JNF)に、 これまでGEインターナショナル・インコーポレーション(略称 GEII)、 日立、東芝の三社がそれぞれ行ってきた軽水炉用原子燃料の営業、設計、開発業務を移管し、 原子燃料の製造から販売までを一貫して行う専門会社として市場競争力の高い製品・サービスを、 日本市場で提供してまいります。
 一方、米国における事業会社として、 GEの軽水炉用原子燃料部門(営業、設計、開発、販売部門、米国ノースカロライナ州ウィルミントンに持つ燃料製造工場)を分離し、 これにGEとJNFの合弁会社で発電用ウランへの転換加工を行っているジョイント・コンバージョン・カンパニー(略称 JCC)を統合して、 GNF-Aを新たに発足しました。GNF-Aは、ウラン燃料の再転換から成形加工、 販売までを行う、原子燃料の総合企業として、米国、欧州、台湾、 メキシコを主要市場として事業を展開します。
 GNFは、GE、日立、東芝の三社の原子燃料事業における実績を総合的に活用することより、 両事業会社が多様化する顧客ニーズに応え、競争力の高い製品・サービスを提供できるよう、 合弁会社全体の経営を行ってまいります。

 GE、日立、東芝の三社は、 1967年に包括的な沸騰水型原子力発電プラント(BWR)の技術ライセンス契約締結以来、 日本および海外でBWRプラントの建設、運転プラントの予防保全サービス分野において協力関係を構築してきました。 また、原子燃料分野においては、1967年に燃料製造合弁会社としてJNFを設立し、 これまでに約6万体におよぶ原子燃料を国内の電力会社などに納入してきており、 その製品については高い信頼性と評価を得ています。

 これまで三社が築き上げた実績をベースに、GNFは、市場競争力に優れ、 信頼性の高い原子燃料とサービス、技術を提供することによって、 より一層お客様に満足いただける企業となるべく尽力してまいります。


新会社の概要
待場 浩 社長略歴


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