ネットビジネスをターゲットとしたプラットフォーム事業の展開について

2000年3月29日

オラクル社と共同開発、共同マーケティングによる事業拡大

 当社は、インターネット事業分野への注力の一環として、オンラインショッピングや電子マーケット、 オンライン情報サービスなど様々なネットビジネスを展開する際、 共通して使われるハードウエアやソフトウエアを最適に組み合わせたものを「共通基盤(プラットフォーム)」として商品化し、 サポートサービスとともにSI事業者などのソリューションプロバイダに提供する「ネットビジネス・プラットフォーム」事業を4月から展開していきます。

 本事業の展開において、当社はオラクル社と共同で製品開発、マーケティングをおこないます。 共同製品開発の第一弾として、既存のWebサイトからの情報を各種のモバイル端末に適した形式に変換して提供するオラクル社製ソフトをもとに、 日本市場に向けてiモードをはじめとする携帯端末向けに形式変換を行なうゲートウェイ機能を開発するほか、 Javaをベースとした高機能なサービスがモバイル端末でも利用できるような当社独自のJava技術を取り入れた製品を開発し、プラットフォームに組み込みます。 また、共同マーケティングのために、当社は営業部門に「ネットビジネスグループ」、府中工場に「オラクルサポートオフィス」を新設し、 日本オラクル社の営業、技術部隊と緊密な協力のもと共同で顧客開拓をおこなうほか、充実したサポートサービスを実施し、ネットビジネス・プラットフォーム事業拡大を図ります。

 当社は1984年に日本企業で初めてオラクル社のデータベースをOEM導入し、1995年には基幹業務パッケージを全社的に採用するなど、 販売事業で15年にわたり緊密な提携関係を築いています。こうした信頼関係をもとに、インターネットビジネスのシステム構築で必須となるプラットフォーム事業の重要性と将来性に着目し、 ネットビジネス・プラットフォーム事業にまで協業関係を拡大するものです。

 企業の情報リソースはデータベースに集約されるので、データベースはますます重要になっていきます。 ネットビジネス・プラットフォームの製品群は、こうしたデータベースとして最も普及しているオラクル社のデータベースやアプリケーションサーバなどのインターネット関連商品と、 当社独自のロバスト技術による高信頼性、高可用性や、モバイル端末向けのJava技術やXML技術を取り込んだ商品を組み合わせています。

 本プラットフォーム製品群は、ハードウエアやソフトウエアの親和性や信頼性が検証されているので、 従来のようにソリューションプロバイダが目的に適したハードウエアとソフトウエアを自ら選定し、組み合わせ、 動作確認をおこなうという煩雑な作業が不必要になるので、迅速に拡張性と信頼性の高いシステムを構築することが可能になります。

 また、当社自身が本プラットフォームにより展開するシステムソリューション事業やサービス事業を通して得られるシステム構築・運用のノウハウをサポートサービスへ活用し、 信頼性を高め、使い勝手を改善することで、ユーザニーズに合致したシステムの構築に役立てます。

 本事業の展開により、初年度500億円の売上高を2002年には1000億円に拡大し、 ハードウエア、ソフトウエア、サービスが一体となったプラットフォーム事業を強化し、当社の核となる事業のひとつに発展させていきます。


背景と狙い
ネットビジネス・プラットフォームの特長
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