米・マイクロソフト社とのeBook端末用液晶表示装置に関しての共同仕様策定について

2000年7月10日

 当社は、米・マイクロソフト社と共同で、eBook(電子書籍)専用端末用の液晶表示装置の仕様を策定するとともに、 年内の製品化をめざして開発を行っていくことで合意しました。

 両社が共同で仕様策定を行なうeBook端末用液晶表示装置は、インターネットなどを利用して電子的に配信・蓄積される書籍内容を表示するものです。 当社の「低温ポリシリコン液晶技術」と米・マイクロソフト社が開発した「クリアタイプ技術」を組み合わせることで、 グラビア印刷なみの高精細画質と滑らかで自然な字体による文字情報の表示が可能となります。

電子活字の解像度をあげることで、 滑らかで読みやすい文字表示を可能とする技術

 両社が共同で策定する専用液晶表示装置の基本仕様は次のとおりです。

(1) 表示方式は低温ポリシリコンTFT方式
(2) 対角サイズは20センチメートル(7.7型)の縦型サイズ
(3) 画素数は640画素(横)X960画素(縦)
(4) 画素ピッチは0.1695mm、 1インチ当たり150画素(150ppi)とグラビア印刷なみの高精細カラー画面表示

 低温ポリシリコン液晶は、基板がシリコン多結晶で形成されているもので、 従来のアモルファス(非晶質)液晶に比べると、 液晶画面を制御する周辺回路を基板上に直接形成でき配線間隔を微細化できるため、 より高精細な画面作りが可能となります。 また、部品点数が従来比40%、接続ピン数が約20分の1に削減できるため、 軽量かつ製品信頼性の向上がはかられるため、 モバイル用ディスプレイとしてノートパソコンやポータブルDVDプレーヤなどに採用されています。
 当社は世界に先駆けて大形の低温ポリシリコン液晶の開発・量産化に成功し、 現在月3万枚(基板サイズ400X500mm)規模で生産を行っています。 さらに、2001年4月を目処に、月産2万5千枚(基盤サイズ550X670mm)の新製造ラインを稼動させ、 総月産能力を5万5千枚に増強する予定です。

新製品についてのお客様からのお問い合わせ先
ディスプレイ・部品営業事業部 営業企画担当 TEL 03(3457)3490


プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。